質問返しのコーナー

先日、Twitterにてゆる募していました、私のお絵描き環境について、ゆるゆるとお返事していきます。今後も頂いたご質問に関しては、このページにまとめていけたらと思いますのでよかったら。


▼使っている絵の具のメーカーなど

現在持っている水彩絵の具は約120色ほどで、そのうち三分の一ほどが青色系統の絵の具です。パレットはおおまかに、「赤、黄」「青、紫」「緑、茶、黒」で3つに分けてあります。

メーカーとしてはホルベインが最も多く、W&N、クサカベ、ターナー、月光荘、ミジェロ、シュミンケホラダム、セヌリエなど。正直このあたりは絵描きさんの好みの問題だと思いますが、例えばホルベインはピンクやラベンダーなどのパステルカラーが人気だったりと、メーカーごとに評判の色があります。私は月光荘の青系の絵の具を熱烈に推しています。


▼混色について

たまに聞かれるのですが、実は私はあまり混色はしません。肌色を作るときくらい・・・?

コツとしては、混色する際に、絵の具AとBに含まれている「赤・黄・青」の比率に気をつける、でしょうか。注意すべき点は、赤、黄、青がそろうと色は黒に近づいていくということです。

要するに、「ウルトラマリン(赤っぽい青)+スカーレット(黄色っぽい赤)」は混ぜると赤・黄・青がそろうため、くすんだ色になる、ということです。このあたりのことをなんとなーくでも頭に入れていると、色んな色が作りやすくなると思います。私はくすみカラーが好きなので、よく色んな三原色パターンを試したりしてます。


▼筆

筆はターレンスのヴァンゴッホのものをメインに使用しています。水彩の絵筆の中では比較的安価であり、私の筆圧と筆の毛の硬さとのバランスがちょうどよく、愛用しています。他にはW&Nのコットマンなど。


▼水彩紙

ウォーターフォードの細目ほぼ一択です。私はグラデーションを滑らかに塗り上げたいタイプなので、紙は中目や荒目よりは細目がもっとも使いやすです。

正直、水彩紙に関しては絵の具以上に個々の好みの分かれるところですので、私がよいと思って使っていても他の人にとってどうかはわかりません。水彩初心者さんは、まずはバラエティーパックを購入して色々と試し塗りして、好みの方向性を見つけるのが一番かと思います。素材(コットン、木材パルプ、竹、麻など)、色(白や、やや黄色っぽかったり)など、色々見比べて見てください。


▼資料について

絵を描く際の資料は、基本的にすべて自分で撮影してきた写真です。そのため、休日にはよく動物園や植物園に赴きます。刺激を得るために美術館に赴くこともしばしば。

植物図鑑を開くこともありますが、花の裏側や蕾の付き方、新芽の生え方、枝の伸び方などわからないことも多いので、撮影する際はできるだけ色んな角度から撮るように心がけています。


▼植物の描写について

これも資料の項目に関連しているお話で、できるだけ「実際の植物の姿を正確に模写する」ことを心がけています。単に私が想像でものを描くことが苦手というのもあります。天気のいい日は公園にスケッチしに行ったりもします。

水彩沼に浸る前はペン画沼にいたのですが、これ、失敗を色塗りでごまかせないので・・・思い返すと、植物を描くのが好きになったのはペン画のおかげかもしれません。


▽今回のお返事はここまで!(2020.02.11)


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