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第4回『ヒップホップで学ぶ英語』・Mustard『Ballin’ ft. Roddy Ricch』編

奥田翔さん主催の『ヒップホップで学ぶ英語』の第4回に参加してみました。

渡辺志保さんのラジオ bayfm『MUSIC GARAGE:ROOM 101』に度々登場してヒップホップで使われる英語やスラングを紹介してくれる奥田翔さん。いつか直接講義を聞いてみたいなと思っていたところ、ちょうどタイミングが合ったので参加。今回はMustard『Ballin’ ft. Roddy Ricch』を題材に英語を学んでいきます!

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渋谷のレンタルスペースを使って曲のミュージックビデオやリリックを見ながら使われている英語について、その意味やスラング、文法的な用法、文化的な背景など様々な面から対話形式で考えていきます。一方的な講義ではなく、みんなで考えていくというのがポイントですね。

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定番のリリック考察サイト、GENIUSなんかでちょっと予習して行ったりしたんですが、GENIUSで注釈がついてない箇所についてもあれこれと考えていきます。

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ざっくりとした歌詞の訳のレジュメが配られますが、全て訳しきっているわけではなく、より深堀りした意味をみんなで考えていきます。

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言葉の意味や文法的な用法のレジュメもあり。「remenber ◯◯ing」と「remember to ◯◯」の違い……受験英語などでさんざんやったのを思い出しますね。懐かしい!

以下、当日学んだ英語の一例。

「I trap until the bloody bottoms is underneath」

ここで使われる「bloody bottoms」の意味について、みんなで考えました。直訳すると「血塗られた底」。これは「赤い底」と考えるとクリスチャン・ルブタンの靴のことなんですねー!

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GENIUSでもちゃんと注釈がついてます。なので意味としては「ルブタンの靴が履けるようになるぐらいまでトラップ(いけないお仕事)をし続けるぜ」みたいな意味になりますね。同じような表現はヒップホップの歌詞にたびたび出てきます。一番有名なのはカーディ・Bの『Bodak Yellow』の中にある「These expensive, these is red bottoms, these is bloody shoes」っていうラインじゃないでしょうか。

「I run the racks up with my queen like London and Nip」

「俺は俺のクイーン(女)と金を稼ぎまくるぜ。まるでLondon and Nipのように」という感じですね。ここで出てくる「London and Nip」というのは亡くなったLAの大物ラッパー、二プシー・ハッスルと妻のローレン・ロンドンのことですね。

「LAを代表するカップル、二プシー&ローレンのように俺は女と稼ぎまくるぜ」みたいな感じになるんでしょうか。

他にも、歌っているロディ・リッチの地元ギャングについて、LAのギャングの縄張り地図(Google Map)を見ながら紹介したりしていたのも面白かったですね。

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赤がブラッズ、青がクリップス。ロディ・リッチは「Parc Village Compton Crips」というギャングが縄張りで歌詞の中ではその地元のことを「Yajects」みたいに表現しています。「Straight up out the Yajects, I'm a big Crip」とかですね。勉強になるな!

普段、1人でなんとなく見ているのとは段違いの理解の深まりっぷりで超面白かったですねー。終了後、奥田翔さんとおしゃべりしたのも楽しかった! またチャンスがあればうかがいたいと思います!

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