【ゆリマスター】みさきとは何者ぞ?

はじめに

ここでは、夢現Re:Master(以降は“ゆリマスター”) 及び 
夢現Re:After(以降は“ゆリアフター”)二作の最後の謎として
残っている『みさき』について、解説します。
(合わせて『ミサキ』『ばな子』についても言及します)

このNoteは、「ゆりマスター」及び「ゆリアフター」をクリア済みの人が
読むことを対象にしておりますので、まだ未プレイ、未クリアの方は回れ右で。

また、他社作品である「ターミネーター」「ドラゴンクエストシリーズ」のネタバレも
少々含まれておりますので、読みたくない人はそっ閉じをお願いします。

そして、開発ディレクターにより解説になりますが、開発及び販売会社である
工画堂スタジオの権利の作品ですので、基本的には「非公式」であると認識ください。


●解説する対象

1:みさき(ゆりマスター内で、無限堂さきと共に「ニエと魔女と世界の焉わり(以降は“ニエ魔女”)」を作った人物で本名は「醍醐とわ」)

2:ミサキ(ニエと魔女の子ども。「見先」)

3:ばな子(ユリイカソフトのマスコットにして副社長)

結論から言いますとこの3人は基本的には「同一人物」です。


●時系列

01.ニエと魔女(ユメとウツツ。便宜上以降ニエと魔女)の間に子供『ミサキ』が生まれる(ゆリマスター:こころルートグッドエンド)

02.ニエと魔女の間の子供『ミサキ』、成長(外見年齢6歳。時間の流れは人間世界とは異なり、早い)魔女の魔法の力を借り人間世界のユリイカソフトの近所に現れ、ユリイカソフトの面々とコンタクトをとり、その後やくそくの場所であいやこころと話をする(ゆリアフター:こころアフターシナリオ)

03.『ミサキ』十代後半の外見年齢まで成長。ニエや魔女から「ニエ魔女」の開発に関する歴史を聞く。自分がその開発に関わった『みさき』なのではないかと考える。

04.『ミサキ』は魔法を使い、「ニエ魔女」開発前の時間軸の日本(現実世界)にタイムリープする。醍醐ほのかの義妹(『とわ』)となる(魔法で)。しかしタイムリープの魔法の弊害で身体に負荷が掛かり、病床に。

05.『とわ』はニエや魔女から聞いていた通りに、ほのかを通じ無限堂さきと出会う。さきには『みさき』と名乗る。さきやほのかを焚きつけて同人ゲーム開発を開始。

06.「ニエ魔女同人版」開発終了。ゲーム自体は「バッドエンドのみ」の救いのない、しかし美しい物語に。当然、のちの「商業版ニエ魔女」の余白と完全版としてのエンディングは未実装で、さきにもその内容は知らせず。『みさき』はニエと魔女を介して聞いていた「みさきとはこういう人、こういうエピソード」をそのまま踏襲、演じた。この時『みさき』は「みさきメモ」をばな子の樽の中に入れたり、未実装の「やくそくのばしょ」をこっそり作ったりと後世の為に色々工作を行っている。

07.「ニエ魔女同人版」開発終了後。『みさき』は病状が悪化。さきに知らせず病院で息を引き取る。この時まだ子犬だった『ばな子』と心を通わせていたが、ばな子の自己犠牲により『みさき』と『ばな子』の間で「魂の交換(あいとニエ、こころと魔女のそれ)」が行われる。『ばな子』の魂が『みさき』の身体と共にこの世を去ったのか、『ばな子』の体内に『みさき』が退避して共存しているのかは定かではないが、『ばな子』の中に『みさき』の魂が入ることになる。

08.「ニエ魔女同人版」発売。『みさき』はさきの元を去り、ほのかとさきは後日、他の開発陣と「ユリイカソフト」を設立。紆余曲折あり「ニエ魔女商業版」を作ることを決める。

09.あいとこころが別居中、「ニエ魔女同人版」をプレイ。こころと離れ離れになっている現状を憂いたあいが、やくそくのばしょに逃げ込んだニエとゲームを介して共鳴、あいの逃避行動として「魂の交換」が行われる(ゆリマスターSS:Ever starting Games)

10.ゲーム「夢現Re:Master」へ

01.ニエと魔女(ユメとウツツ。便宜上以降ニエと魔女)の間に子供『ミサキ』が生まれる(へ戻る。以下繰り返し)


という流れになっております。

鶏が先か卵が先か。という問題が人類の今の知識では不明なのと同様、
ミサキが先なのかみさきが先か、というのも難しい問題になっていると思います。

作中「自分とは何か」というテーマはそこかしこに入れ込んでありましたが、みさき=ミサキ=ばな子というのは魂の話で、器の話になるとまた違うかともなりますが私の中では「自己=魂」と思いたいなと思っておりますので、この等式はとりあえずそういう事で。


以下は作中の伏線の回収とかのメモメモです。

・ばな子があいの事を凄い最初から気に入っているのは、あい=ニエで、ばな子=ミサキから見て 「優しい方のお母さん」にあたるためです。こころに懐いてないのは「厳しいほうのお母さん」だから?

・同様にばな子はさきの事も大好きです。これはみさき=ばな子で、みさきからみて仕事の信頼のパートナーでもあり、「ニエ魔女」創作の大元、神(母)みたいな存在だから。

・『ミサキ』が『みさき』となって過去にタイムリープして、歴史を自分の手でなぞる、というのは実は後付けだったりするのですが、有名な「ターミネーター」という映画の1作目にインスパイアされております。
 
・同様に『ミサキ』が『みさき』として『みさき』がやったであろうことを忠実に再現していく、というのは、これはみやざーさんとその友達のエピソードなんですが、「ドラゴンクエスト」の3をその友達がプレイしていて、クリア後のあるダンジョンで「ロト装備」を何もない空間に置いていっているのを見て「何しているの?」と聞いたら「ドラクエの1の勇者の為に、ロトシリーズを置いておいてあげるんだよ」と言われ、ゲームシステム的にはそんな事を求められていないのに自発的にそこに置いていくドラクエ3の主人公を操るその友達の行為に感動したことに起因します。すっごい前の話ですけど、忘れられないエピソードです。

・『ばな子』の中の魂としての『みさき』は、あいの中のニエ同様、記憶は引き継いでいないので、人間としての意識は持っていないと思われますが、やはりあい同様、どこかで人としての記憶を取り戻している可能性はあります。『ばな子』が人間のような反応、人間の言葉が分かっているような対応を取ることがありましたが、もしかして……。

・本編ゆリマスター、ゆリアフター以外で表現された『ばな子』の内面意識(SSばな子日記や、特典オーディオドラマ)、やくそくのばしょミーティングでの公開アフレコシナリオ)が色々な形で表現されましたが、あれは意図したものです。


・『みさき』の名前の本来の由来は、さきに出会った『とわ』が、自分はゲーム開発もできないし、さき未満の存在だと自嘲の意味でさきに「みさき(未さき)」とペンネームを言った、という設定が最初だったのですが、『ミサキ(見先)』が未来から来て云々に変わったので、ボツになってます(笑)


ということで、みさきとは何者ぞNoteはここまでで。

非公式とはいえ、快くこの記事の公開を許可くださった工画堂スタジオ様と
確認してくれたゆリマスターメインライター、一緒にこの作品を作った
向坂氷緒さんに感謝させて頂きつつ終わりとさせて頂きますね。(ちゃんと許可取ったよ!)

ゆリマスター及びゆリアフターをプレイしてくださった、そしてこの記事を読んで下さった貴女(貴方)にも感謝します!


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