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僕はペットでした
陽が落ちた月曜の夜。
今日も今日とて、2人と共に歩く。
毛を整え、アクセサリーを付ける。
今日はいつもより暖かい。
コンクリートの上を歩く。
普段なら冷たい足場だけど、なんだろう。
今日は沢山の人が、僕の周りを歩いている。
そのおかげもあって、足場が暖かい。
お好み焼きのいい匂いがする。
ここは広島。僕はここに骨を埋めようと思っていた。
あれ、なんでやろなぁ〜〜
おかしいなぁ〜〜〜
バスの座席に乗せられて、高松に向かっちゃってるなぁ〜〜〜〜
目を覚ましたら、うどん屋が目の前に広がっていた。
食べたくてたまらない。
思い立って、店の中に入ろうとしたその瞬間。
後ろから、声がした。
「待て!」
そうだった。ふと我に返って、鏡を見ると、そこには首輪をして、トリミングしたてのふさふさの毛をした犬が写っていた。
そうだった。僕はペットだった。
ペットショップで働いている名古屋の副代表に連れられて、西日本を放浪していた。
今日もドッグフードが美味しい。
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