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事業再構築補助金不足しがちな観点

①売上構成や年商の記述がされていない。

取引先のお客様に「売上構成ですか? 売れ筋商品ですか? めんどくさい」とよく言われます。しかし、審査員が、再構築案がどのように売上に寄与していくかを紐解く上で大きな材料になります。加えて、再構築案との関連性も紐解けるように計画を策定することが大事

・外部環境(機会・脅威)は、自社における外部環境といえるのか

・一般論として外部環境ではなく、自社は外部環境を受けてどう影響したかまでの記述が重要

②SWOT分析の信憑性は高いか

直近ではSWOT分析の記載した事業計画書は多いですが、「本当にそうなのか?」はいつも論点になります。

信憑性をもたせるためには、何をすべきか、何を記載すべきかとして以下が挙げられます。

・競合分析

あなたの会社の競合事業者はどこなのか?どこに立地し、どのような取組みが得意なのか。
その上で、自社が勝っているとこはなにか?このあたりを表にして一覧で示すと伝わりやすいです。

・代取経歴・実績

経歴と実績も信憑性を底上げできます。

例)
HP制作の会社に新卒で入社して、主に●●の案件に対応した。

③クロスSWOT分析は実施しているが、

クロスSWOT分析をした上で、どの戦略をとるのかを明確にする必要があります。複数の戦略を取ると、情報が発散してなにを言いたいかわからなくなりがちです。

④再構築案について

何をしたいかが明確であることに加えて、以下の3点の確認は必須です。

・再構築要件を満たしているか

・S(強み)×O(機会)と結びつくか

・ウィズコロナ・アフターコロナを見据えているか


⑤資金調達力はあるようにみえるか

「本当に資金調達できるのか?補助金は事後払いだよ。」

補助金は結局上記に紐づきます。なので、以下の記述は必須と考えます。
※前期決算赤字ならなおさらです。

●融資、出資、手元現預金?

・融資であれば、どの銀行にお願いして、いつ借入できるのかまで記載必要

・出資であれば、どのファンドにどのような条件でいつ出資されるのか

・手元現預金であれば、どの程度保有しているのか

※融資については嘘を記載した場合、ローカルベンチマークより推定可能

⑥再構築事業の市場検証はされているか?

一般論としての市場検証でなく、自社としての見解を織り交ぜることが重要です。


⑦公募要領の審査基準と事業計画を照らし合わせたか?

そして、審査員も人間です。審査基準を満たしていても、見落とす可能性もあります。事業計画書には満たしていることをマーカーを引くなり、太字にするなりして強調すべきだと思います。