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第40回フェブラリーS 追い切り評価

こんばんは、宮下綾斗です!
今週は東京競馬場で行われる2023年最初の中央GⅠ、フェブラリーSの追い切り評価を自分なりに付けてみました!
前回の東京新聞杯ではA評価を打ったウインカーネリアンとナミュールでワンツー決着とほぼ最高の結果に
今年最初の中央GⅠ、ここでも好走馬をキッチリ見抜いて春競馬へ弾みをつけたい…!


追い切り評価は上から順にA+、A、B+、B、Cの5段階で振り分けています(ただしA+は追い切りを見て「これは!」と思った馬にしか打たないつもりなので、基本的にはA〜Cの4段階になると思います

※シャールズスパイト、スピーディキックは最終追いの映像を確認できなかったため、評価を割愛

馬名 鞍上
日時 コースと馬場状態
全体時計 評価
短評(的なもの)

アドマイヤルプス 内田博
2/15 美浦南W 良
84.2-68.4-53.8-38.6-12.2 C

〜キャリア16戦目で挑む大舞台〜
最終追いはWコースで3頭併せ
前走から中2週ということもあり、この中間は軽めの調整中心のメニュー
最終追いでは3頭併せの最内を走り、大きく離されてはいないものの僚馬と比較すると手応え劣勢の動き
時計面もそれほど目立つものではなかったため、今回はC評価としました
例年よりメンバーが薄いとはいえ重賞だった近2走がともに力負けと言える内容だったことを考えると、初GⅠでいきなり通用するとは考えにくく、ここは軽視が妥当でしょう

オーヴェルニュ 福永
2/16 栗東CW 重
66.6-51.6-36.7-11.7 B+

〜中央GⅠラストライドの名手を背に〜
最終追いはCWで単走追い
1週前のCWでは馬なりながら首の使い方、フットワークの力強さともに高水準の動き
同じCWの最終追いでは福永騎手が騎乗
コーナリング時に首が内の方へ向いており減点も、フットワークの印象自体は1週前と変わらずいい動きができており、ココに向けて順調に仕上がった印象
あとは一昨年のフェブラリーS以来となる1600mの流れに対応できるかどうかがカギになりそうです
そして鞍上の福永騎手はこれが中央GⅠのラストライド
人馬ともに悔いのない走りを期待したいところです

ケイアイターコイズ 調教師
2/15 栗東坂路 不良
54.8-39.9-26.1-13.1 B

〜明け7歳も衰えなし〜
最終追いは坂路で単走追い
前走のOP特別を制し中1週、今年早くも3戦目とタイトなローテでの参戦
この中間は疲労を溜めないよう軽めの調整に終始し、最終追いも馬なりでコンディションを確かめる程度
時計は平凡ですが、しっかり前を向いて最後まで集中力を維持できていた点は評価できます
揉まれにくい大外枠を引けたのもプラスにはなると思うので、あとは地力面で通用するかと距離が保つかどうか…

ケンシンコウ バシュロ
2/15 美浦坂路 良
55.5-41.5-27.8-14.3 判別不能

〜目指すは府中・砂の陣〜
最終追いは坂路で単走追い
こちらも根岸Sから中2週ということもあるでしょうが、JRA-VANで確認できた中間の追い切り時計は最終追いを含めてわずか2本
この2本以外にも軽い乗り運動などをこなしているとは思いますが、中2週という短い間隔を考慮しても軽過ぎる内容には不安を覚えます
気になる最終追いでは馬なりで右へ左へヨレる場面が目立ち、なおかつ後半2Fも13.5-14.3と大きく失速
元々調教駆けしない馬なのを差し引いても追い切りからは買える要素が全くと言っていいほど見当たらず、ここは判別不能という形にして当日の気配を見るまで判断を待ちたいというのが正直なところです
前走は4角シンガリから上がり3F3位タイの脚で6着まで追い上げており、1ハロン延長となるここは人気薄なら押さえておきたい馬だと思いますが…?

ショウナンナデシコ 助手
2/15 栗東坂路 不良
53.4-37.6-24.3-12.0 B

〜牡馬相手の交流GⅠを制した砂の女傑〜
最終追いは坂路で単走追い
昨年のかしわ記念で牡馬相手に大立ち回りを演じた女傑はここから始動
この中間は坂路を多用する調整で1週前追いでは後半気合いをつけて4F51.1の猛時計
さすがにラスト2Fは24.3-12.3とやや失速したものの、全体的には意欲十分の追い切り内容
今週の最終追いでは雪が舞う中、不良馬場をものともしないパワフルなフットワークを披露し、4F53.4からラスト2F24.3-12.0をマーク
この馬なりに動けており、仕上がりは悪くなさそうです
昨年秋からは牝馬同士でも勝ちきれないレースが続いていますが、前走の東京大賞典では牡馬相手に果敢にハナを取りに行き6着ならまずまずの内容といえますし、今年の低調なメンバーなら粘り込みがあっても…?

ジャスパープリンス 助手
2/15 栗東坂路 不良
52.8-38.1-25.4-13.3 C

〜海の向こうを知る明け8歳の古豪〜
最終追いは坂路で単走追い
こちらも中2週の根岸S組で中間は軽めの調整
最終追いでは4Fタイムこそ52.8とそこそこの時計は出てますがラスト2Fは25.4-13.3と大きく失速する格好で見栄えせず
元々除外対象だったところをギルデッドミラーの電撃引退で繰り上がり出走が叶った身ではありますが、生粋のダートスプリンターなだけにここでは手が出しにくいと言わざるを得ず、狙うタイミングとしては距離短縮になるであろう次走以降になりそうです

セキフウ 助手
2/15 栗東坂路 不良
54.3-40.2-26.8-12.6 B+

〜実績ある舞台で大駆けなるか〜
最終追いは坂路で単走追い
この中間は坂路を中心に追われ、1週前はCWで2頭併せ
その1週前追いでは首を低くして一定の前進気勢の強さを見せており、終い重点ではありますが後半3Fの推移は14.1-11.4-11.3と鞍上の指示に鋭く反応して個人的には高く評価できる内容
今週の最終追いは再度の関東圏への輸送を考慮してか時計は目立つものではありませんでしたが、馬自身は前を向いて集中した走りができており、短い間隔でも順調に調整ができているように感じました
あとは純粋にGⅠの舞台で能力が足りるかどうかでしょう
余談ですがこの馬の戦績を見ると、2歳秋の兵庫ジュニアGPからは
馬券圏内に好走→馬券圏外に凡走
を交互に繰り返すというなかなかに面白い戦績をしており、この法則の通りならば今回は好走するターンとなりますが…?(※所詮はオカルトの域を出ない話なので参考程度にw)


ソリストサンダー 助手
2/15 栗東坂路 不良
52.2-38.1-24.9-12.6 B

〜新コンビと悲願のGⅠタイトル奪取へ〜
最終追いは坂路で単走追い
昨年のマイルCS南部杯以来の実戦復帰となる明け8歳の古豪
1週前追いは映像こそありませんがCWで6F78.9から3F36.8、ラスト1F11.6とビッシリ負荷をかけた様子
最終追いの坂路では吹雪の中力強い脚さばきを見せ、終盤やや失速する格好となりましたが4F52.2と全体時計はなかなか
久々ではありますが動ける体勢は整っていそうです
あとはテン乗りの菅原明騎手と手が合うかどうか
人気薄になるなら個人的にはヒモで押さえておきたい1頭です

テイエムサウスダン ルメール
2/15 美浦坂路 良
53.1-38.5-24.8-12.6 B+

〜昨年2着の実績アリ〜
最終追いは坂路で単走追い
言わずと知れた昨年このレースの2着馬
その時とは厩舎も鞍上も異なる体制での参戦となりますが、今週の最終追いではルメール騎手を背に3頭併せの真ん中を走り、軽く促されると両隣の僚馬をグングン引き離して最先着
同じ最終追いが坂路だった前走時と比較しても脚さばきに力強さが出て動きの質が良くなったと感じられ、今回はB+評価の1頭にしました
欲を言えば岩田康騎手とのコンビ再結成がこの馬にとってはベストだと思いますが、ルメール騎手とて中央屈指の腕利きのジョッキー
前走の大敗だけで見限るのは案外早計だったり…?

ドライスタウト 戸崎
2/15 栗東坂路 不良
54.1-39.8-25.4-12.8 A

〜ダート界にも"強い4歳世代"の風〜
最終追いは坂路で2頭併せ
CWで併せ馬を行った1週前追いでは外を先行させていた僚馬を内から楽に交わして先着
抜け出してから気を抜いたのかラスト2Fは11.5-12.2と落ち込んでいますが、映像では跳びの大きい雄大な走りで1週前追いとしては及第点といった内容
坂路での最終追いでは再び僚馬を先行させ、持ったままで半馬身ほど先着
関東への輸送を控えている分そこまでハードな内容ではありませんが、こちらも伸びやかなストライドで個人的には高く評価したい1頭に映りました
1600mでの実績は2歳暮れの全日本2歳優駿1着が光り、4着に敗れた兵庫CSは"スベる"といわれる園田の8枠スタートだったこともあり参考外の一戦
半年ぶりの実戦復帰となった2走前は1番人気に応えてキッチリ勝ち切り、前走に関しては川田騎手の技アリ騎乗に一杯喰わされたとはいえ負けて強しの2着と、このメンバーでは能力上位に映ります
シニスターミニスター産駒が東京ダート1600mと相性が悪いという不吉なデータはあるものの、同馬の産駒からはこのレースで2度馬券に絡んだインカンテーションも出ているため過度に嫌う必要はなさそうです

ヘリオス 助手
2/15 栗東CW 不良
81.6-66.3-51.4-36.9-11.8 B

〜前走の大敗は真の姿にあらず?〜
最終追いはCWで単走追い
こちらも前走の根岸Sから中2週での参戦
ゆえにこの中間も目立った時計は特になし
気になる最終追いではCWを単走で追い切り6F81.6から3F36.9、ラスト1F11.8といった内容
タイム面自体はそれほど悪くありませんが、映像を見る限りでは脚先だけで走ってる感があるといいますか、やや脚元の力感に欠けるような印象を受けました
ひと叩きを挟んだものの、それでグンと状態が上向いたような感じは薄く、現状の仕上がりでどこまでやれるかといったところでしょうか

メイショウハリオ 菱田
2/15 栗東坂路 不良
53.5-39.0-25.5-12.5 B

〜鬼門の左回り攻略なるか〜
最終追いは坂路で単走追い
昨年の帝王賞ではチュウワウィザードやオメガパフュームといった名だたる砂の強豪達を従えてGⅠ級競走初制覇を飾った同馬
この中間は1週前追いの坂路で中盤から強めに追われ4F51.9からラスト2F24.7-12.1をマーク
首の高い走りになっているのは割引きましたがタイムは文句無しといった具合
同じく坂路の最終追いでは菱田騎手が後半軽く促して抜群の時計とまではいかなくとも最後まで加速ラップを踏んでおり前走時と同等か少し上の状態に映ります
今回はB評価としましたが、B評価の中でもB+評価とはほぼ差がない馬だと思いました
懸念点となるのはやはり距離短縮+左回りのワンターンでしょう
陣営もこの馬のベストは右回りと認めており、東京ダート1600m戦も勝ち鞍があるとはいえ3勝クラスかつ2年近く前のもの
例年より小粒なメンバー構成になったとはいえ、この条件でアタマまで来れるイメージは…?

レッドルゼル 助手
2/15 栗東CW 不良
70.4-54.1-37.9-11.4 A+

〜三度目の正直でマイル克服へ〜
最終追いはCWで単走追い
昨年のJBCスプリント以来約3ヶ月半ぶりの実戦復帰
フェブラリーSへの参戦はこれで3年連続
この中間は2週前、1週前とCW追いでラスト1F11秒台を連発しており調整過程は順調そのもの
最終追いは輸送を考慮してか軽めの内容ではありましたが、ラスト1Fは11.4と終いの動きは文句なし
今年最初のA+評価馬とさせていただきました
昨年と一昨年は坂路中心の調整だったのに対し今年は一転してCW追い中心の調整で臨んでいることからも、叩き台ではなく本気でココを取りに来ている雰囲気が感じられますし、外から被されにくい15番という枠を引けたのも追い風でしょう
根っからのスプリンターだと思われて人気を落とすなら押さえておきたい1頭です

レモンポップ 坂井瑠
2/16 美浦南W 良
84.3-67.7-52.7-38.5-11.9 A

〜初GⅠでも主役の座は譲れない〜
最終追いはWコースで2頭併せ
ここまで10戦7勝、連対率100%の実績が光る有力候補
根岸Sから中2週と詰まったローテながらこの中間は先週日曜に坂路で4F54.5とそこそこ負荷をかけた内容
Wコースでの最終追いでは2頭併せの内を追走し、僚馬を交わし切るまでは至らずもラスト1F11.9を出しており余力十分の動き
同じく間隔が詰まっての出走だった昨年の武蔵野S時と比べると今回の方が順調度としては高く映り、ここはA評価の1頭としました
ここ2戦はこのレースで有力馬となるはずだったギルデッドミラーとほぼ互角のレースができており、能力の高さは証明済み
あとは1ハロンの延長をどう誤魔化すか…キャリアの7勝全てで騎乗していた戸崎騎手がドライスタウトを選択したことにより、白羽の矢が立った坂井瑠騎手の手綱捌きにも注目です


評価の高かった馬をまとめるとこんな感じです!

B評価以下で気になった馬


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