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第18回ヴィクトリアマイル 追い切り評価

こんばんは、宮下綾斗です!
今週は上半期の現役最強牝馬決定戦、ヴィクトリアマイルの追い切り評価を自分なりに付けてみました!
前回の天皇賞・春は追い切り高評価馬からB+評価を打った3頭が馬券圏内独占も、自分の買い目には活かせず…今週はなんとしてもリベンジを!


追い切り評価は上から順にA+、A、B+、B、Cの5段階で振り分けています(ただしA+は追い切りを見て「これは!」と思った馬にしか打たないつもりなので、基本的にはA〜Cの4段階になると思います

馬名 鞍上
日時 コースと馬場状態
全体時計 評価
短評(的なもの)

アンドヴァラナウト 助手
5/10 栗東坂路 良
53.4-38.6-24.8-12.1 B

〜名門の血は府中で花開くか〜
最終追いは坂路で単走追い
関東圏への輸送も考慮してか、最終追いの時計はそれほど目立つものではありませんが程よい気合い乗りで綺麗な加速ラップを踏めている点はそれなりに好感が持てました
あとは一線級を相手にどこまで食い下がれるかでしょう
道悪への適性に乏しいことを考えると、当日の天候には注意しておきたいところです

イズジョーノキセキ 岩田康
5/10 栗東坂路 良
53.8-38.1-24.5-12.3 B

〜昨秋はソダシ撃破の実績アリ〜
最終追いは坂路で単走追い
1週前のCW3頭併せでは直線ゴール前ステッキも使って気合を付けられるも追ってからの反応がいまひとつで、外の僚馬に先着される形となり評価としては微妙な動き
今週の坂路単走でも同様に後半一杯に追われていますが全体的にバタバタとした忙しそうな走り方になっており、昨秋頃の動きと比べるとデキとしては劣るように感じました
昨年の府中牝馬Sでは2kgのアドバンテージこそあれどソダシをゴール前捕らえて大金星を演出しましたし、暮れの有馬記念でも並居る牡馬勢を相手にあわや圏内という走りを見せていることからも弱い馬ではないと思いますが、牝馬同士ながら強力な面子が揃った今回は押さえまでの評価が妥当でしょう

クリノプレミアム 助手
5/10 美浦南W 良
66.9-51.4-37.0-11.6 B

〜コンビ再結成で番狂せへ〜
最終追いはWコースで単走追い
前走から中2週ということもあり中間は軽めの調整でしたが、最終追いでは鞍上の仕掛けにもしっかり反応して終いを伸ばせてる辺り状態面は特に問題ないように映ります
今回はB評価止まりとしましたが、B評価を打った馬の中ではB+寄りの動きができていたように感じました
今回久々に松岡騎手へと手が戻るのも追い風でしょう
ただし重賞以上で実績があるのはいずれも右回りの競馬場での話であり、左回りの府中でパフォーマンスアップを望めるかと聞かれると…?

サウンドビバーチェ 松山
5/10 栗東坂路 良
56.8-40.9-25.5-12.2 A

〜軽視禁物、もう1頭のドゥラ産駒〜
最終追いは坂路で単走追い
前走の阪神牝馬Sで待望の重賞初制覇を決めてこの大一番へ
この馬に関しては1週前のCW追いが特に印象的で、終始舌を出しっぱなしだったのはともかく、映像を見る限りそこまで無理をさせていない中で6F76.9-3F35.4-1F11.3を叩き出す見事な走り
脚元の力感も十分で1週前追いの段階ではA評価を打っていました
気になる最終追いでは序盤をゆったり入った分全体時計は控えめも、後半は力強い脚さばきで坂路を駆け上がり、ビッグタイトル奪取へ抜かりはないと見てのA評価としました
今回直前でメイケイエールが回避となったことも追い風で、前目をマイペースで運ぶことができれば粘り込みがあっても驚けません
人気薄なら積極的に押さえておきたいところです

サブライムアンセム 調教師
5/10 栗東CW 良
49.4-34.9-11.0 B

〜前走復調も鍵は折り合い面〜
最終追いはCWで単走追い
昨年のFレビュー以来は噛み合わないレースが続いていましたが、前走の阪神牝馬Sでは10人気の低評価を覆し2着に激走
調教では単走追いでも相変わらず終始折り合いを欠いたままで頭の高い走りを見せていますが、それでもラスト1F11.0を刻んでいるのは一定以上の能力がある証拠でしょう
前進気勢は十分過ぎるほどありますが、問題はレースで折り合いがつくかどうか
今回は三浦騎手への手替わりとなりますが、この馬をテン乗りで乗りこなすとなると少々難しい注文かもしれません

スタニングローズ 坂井瑠
5/10 栗東坂路 良
54.4-39.0-25.0-12.0 B

〜薔薇一族にさらなる栄冠を〜
最終追いは坂路で単走追い
昨年の秋華賞ではスターズオンアースの牝馬三冠を阻止し、薔薇一族に久々のGⅠタイトルをもたらした孝行娘
この中間は関東圏への輸送を考慮してかそれほどハードな時計を刻んでおらず、最終追いでも終いを重点に追いた調整内容で最後のスピード感は悪くなかったですが、個人的にはもう少し攻め気配が欲しかった分、今回は評価を割り引いてBとしました
3歳時に好走を見せた4つの重賞はいずれもコーナー4回という共通点があり、東京マイル自体は2歳時にサウジアラビアRCの3着こそあれど、このレースは7頭立てかつメンバーレベルも低く舞台適性を測るには判断材料に欠ける印象
ここは未知の魅力に賭けるべきかそれとも実績の乏しさで避けるべきか…判断の分かれる1頭になりそうです

スターズオンアース ルメール
5/10 美浦南W 良
82.9-66.6-52.2-37.5-11.3 A

〜3つ目の頂を目指す黒き女王〜
最終追いはWコースで2頭併せ
言わずと知れた昨年の二冠牝馬
前走の大阪杯では惜しくもジャックドールの後塵を拝す結果となりましたが、先行勢が上位を占める展開で唯一後方から末脚を伸ばしてタイム差無しの2着ならこの馬が一番強い競馬をしていたともいえる内容であり、悲観する必要は無いでしょう
この中間はWコースで3週連続ラスト1F11秒台前半を叩き出しており、6Fのタイムも84.1→83.1→82.9と理想的な良化曲線を描けているように感じます
映像で確認できた1週前、最終追いともに外を先行した僚馬に楽に先着しており、B+評価を打った大阪杯時からもう1段階状態を上げてきたとジャッジして今回は堂々のA評価
約1年ぶりのマイル戦出走となりますが、道中よほど後方に置いていかれるようなことがなければ勝ち負けになる確率は高いと見てよさそうです
人気を集めるとしても無理に嫌うのは悪手かも…?

ステラリア 団野
5/10 栗東CW 良
84.6-68.4-53.0-37.6-11.7 B

〜前走復活Vのタッグで金星狙う〜
最終追いはCWで2頭併せ
前走は11ヶ月の休み明けながら8人気の評価を覆し重賞初制覇
この中間は中2週とあってさすがに軽い調整メニューが中心でしたが、最終追いでは首の動きが若干硬く映ったように見えた点以外はまずまずの動きを見せており、一度使われた分の上積みはあると思います
ただ今回はさすがに相手も一気にレベルが上がるため、連続の波乱演出は容易ではなさそうです

ソダシ 酒井学
5/10 栗東坂路 良
52.5-38.0-24.4-11.9 A

〜連覇目指す白き女王〜
最終追いは坂路で単走追い
単に珍しい白毛であることのみならず、既にGⅠ3勝の実績を誇る人気と実力を兼ね備えた現役屈指のアイドルホース
元々調教駆けする馬ではありますが、この中間も2週前と1週前のCW追いでともにラスト1F11秒台を叩き出し好調ぶりは相変わらず
1週前追いの映像では僚馬に先着を許してこそいますが、これは相手の素質馬ユティタムがよく動いたと考えれば納得のいく内容でした
最終追いの坂路でも4F52.5から
ラスト2F24.4-11.9でまとめており、馬の方も気合の乗った走り方でいつも通りのソダシになったといった感じで仕上がりに関しては特に問題は無いと思います
大外枠に振られてしまったのは歓迎とは言えませんが、そこはダミアンの腕の見せどころ
史上3頭目の連覇なるか、注目です

ソングライン 戸崎
5/10 美浦南W 良
67.6-52.0-37.2-11.3 A

〜男馬を蹴散らした実力侮るなかれ〜
最終追いはWコースで3頭併せ
昨年の安田記念ではシュネルマイスターら牡馬勢を従えてのGⅠ初制覇となったのは記憶に新しいところ
海外帰りの初戦となる今回ですがこの中間は入念に乗り込まれており、1週前と最終追いはともにWコース3頭追いで鞍上の仕掛けに素早い反応を見せ、僚馬をあっさり突き離して先着と見事な動きを披露しています
近2走は精彩を欠くレースが続いてしまっていますが、この仕上がりなら巻き返し可能と判断してのA評価としました
あえて懸念点を挙げるならば当日の天候
道悪らしい道悪を走った経験がない事を考えると、当日は良馬場の方が条件としてはベターでしょう
展開次第では他の上位人気勢をまとめて打ち負かすシーンがあっても驚けません

ディヴィーナ 助手
5/10 栗東坂路 良
55.0-38.5-24.7-12.1 C

〜この乗り替わりが刺激となるか〜
最終追いは坂路で単走追い
ご存じ母ヴィルシーナはこのレースを連覇した名牝
ただこの馬の最終追い自体は取り立てて強調すべき材料も見当たらず、状態は良くも悪くも平行線といったところですが他馬と見比べた時に相対的に見劣ってしまい、今回はC評価に
オープン入りしてからというものの、重賞では二桁着順が続いていることからもここでは家賃が高い印象です

ナミュール 助手
5/10 栗東坂路 良
55.1-40.3-25.5-12.2 B+

〜今こそ悲願のタイトルを〜
最終追いは坂路で単走追い
これまで重賞1勝止まりながらも、GⅠでは何度も惜しいレースをしている"未完の大器"
1週前追いの坂路ではラスト1Fで1.0秒加速するラップを見せ、久々でも反応の良さは感じ取れる内容
同じく坂路の最終追いでも終いの伸びは鋭いものを見せており、フットワークも上々
前走時同様鉄砲でも走れる仕上がりにあると見て今回はB+評価の1頭としました
3歳時から主戦を務めている横山武騎手の継続騎乗も心強く、陣営にとっても「今度こそ」の気持ちがあるのは言うまでもないでしょう
あとは人馬がその期待に応えられるかどうか…

ナムラクレア 調教師
5/10 栗東坂路 良
52.8-38.0-24.1-11.7 B+

〜久々の距離延長、勝算は〜
最終追いは坂路で単走追い
古馬スプリント重賞を2勝、前走の高松宮記念2着と、スプリント路線の主役級となった馬が昨年の桜花賞以来となるマイル参戦
1週前追いは距離延長を見据えてのCW追い2頭併せで6F81.8-1F11.3をマーク
映像からも首の動きと脚さばきが上手く連動したなかなかの動きに映りました
最終追いの坂路でもスプリンターらしい推進力を感じさせる走りで、綺麗な加速ラップを踏めている点も好印象
Aを打つには至らなくとも、追い切りからは比較的高めのB+評価となりました
あとは純粋に久々のマイル戦に対応できるかどうかでしょう
人気が無ければ押さえに一考の余地も?

ララクリスティーヌ 中井
5/10 栗東CW 良
83.8-67.8-52.3-36.9-11.2 B+

〜連勝の勢いで大物喰いなるか〜
最終追いはCWで単走追い
前走の京都牝馬Sで重賞初制覇を決めたこの馬
この中間はCWでラスト1F11秒台を連発しており、最終追いでも重心を低く抑えたムダの無い走り方で最後まで集中力を維持したまま走れていた点が印象的でした
B+評価の中ではこの馬が一番いい動きをしていたように映ります
これまでの戦績から見ても分かるように、12戦のキャリアで掲示板を外したのはわずか1回の堅実派
勝ち切るとなると難しい注文かもしれませんが、2〜3着候補としては警戒しておきたい1頭です

ルージュスティリア 助手
5/10 栗東坂路 良
54.7-39.0-24.8-12.0 B

〜得意の左回りで巻き返し狙う〜
最終追いは坂路で単走追い
3連勝で臨んだ前走は人気を裏切る形にはなったものの、直線進路を確保する際に他馬と接触するロスがあった点に関しては情状酌量の余地あり
1週前の坂路追いでは映像こそないものの
51.4-37.0-23.5-11.7と強めの負荷を掛けた様子
最終追いでは馬なりの分時計は地味ですが脚さばき自体は悪いわけではなく及第点といった具合
終盤の手前替え時に少しフォームが乱れるような形となったのは割引きましたが、総合的な評価としてはBが妥当だろうと判断しました
3勝の実績がある左回りに替わる点と川田騎手が継続騎乗となる点はプラスだと思いますので、あとは上位人気勢を相手にどういった立ち回りを見せるかでしょう

ロータスランド 助手
5/10 栗東坂路 良
53.6-39.4-25.2-12.0 B

〜くせ者ノリの奇術炸裂なるか〜
最終追いは坂路で単走追い
1週前のCW2頭併せではやや脚さばきに硬く映ったのは気がかりですが、併せた僚馬はキッチリ突き離して先着しており1週前の段階ではB+を打てる仕上がりに映りました
最終追いの坂路では馬なりながら終いの反応もよく、脚さばきも悪くはない形
ここへ向けて順調に仕上がった印象を持ちました
近走はなかなか勝ち星に恵まれないものの、タイム差で見れば勝ち馬とはそれほど離されておらずまだ力は衰えてはいないと思います
テン乗りの横山典騎手がどんなレースプランを描くかにも注目です

評価の高かった馬をまとめるとこんな感じです!

最後までご覧いただきありがとうございました!
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(姉貴、俺の立ち位置返してくれw)

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