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第67回有馬記念 追い切り評価

こんばんは、宮下綾斗です!
今週は中央競馬1年の総決算、各路線を彩ったヒーローヒロイン達が一同に会する夢の舞台、有馬記念の追い切り評価を自分なりに付けてみました!
有馬良ければ全てよし…とはいいませんが、ここで好走馬をキッチリ見抜いて1年の締めくくりといきたいところ…!


追い切り評価は上から順にA+、A、B+、B、Cの5段階で振り分けています(ただしA+は追い切りを見て「これは!」と思った馬にしか打たないつもりなので、基本的にはA〜Cの4段階になると思います)

馬名 鞍上
日時 コースと馬場状態
全体時計 評価
短評(的なもの)

アカイイト 幸
12/21 栗東坂路 良
51.8-37.6-24.5-12.4 B

〜運命の赤い糸は再び12月の中山へ〜
最終追いは坂路で単走追い
同じく坂路だった1週前追いでは4F51.5と全体時計は速く、フォームの乱れもなし
ただラスト2Fが減速ラップとなっているのは気がかりでした
今週の最終追いでも終いやや強めに追って4F51.8をマークしていますが、やはりラスト2Fでは減速してしまっている点と終始舌を出しっぱなしでいまひとつピリッとしない印象を受けました
前走では久々の掲示板確保で復調気配も無くはないですが、追い切りからは強く推しにくいと言わざるを得ません
運良く最内枠は引けたので、それを活かしたレースが見たいところです

アリストテレス 武豊
12/21 栗東坂路 良
52.9-38.2-25.3-13.0 C

〜名手と金星を狙う哲学者〜
最終追いは坂路で2頭併せ
1週前のCW追いでは目に見えて動きが重く、その時点では「最終追いでどこまで変わってくるか」という評価
その最終追いでは馬なり2頭併せで僚馬に先着しておりそれなりの動きには映りましたが、こちらもラスト2Fで大きく失速する形となり高評価を打つには至らないと判断しました
今年に入ってからはGⅡでも2戦連続2桁着順に大敗しており、メンバーの揃ったここでは苦戦は免れないでしょう

イクイノックス 助手
12/21 美浦南W 良
67.2-52.2-37.6-11.4 A+

〜盾を掴みし若武者、暮れの祭りへ参戦〜
最終追いはWコースで3頭併せ
同じくWコース追いだった1週前は相変わらず頭の高いフォームながら脚さばき自体は上々で、1週前追いの時点では比較的高く評価していた1頭
気になる最終追いでは3頭併せの真ん中を走り、直線持ったままで楽々抜け出して最先着
前走からしっかり間隔を空けたこともあってかフットワークの質も文句無し
状態としては前走時と同等かそれ以上と判断し、ここは最上位となるA+評価を打たせてもらいました
天皇賞(秋)→有馬記念といえば09年1着のドリームジャーニーを最後に一時期鳴りを潜めていたローテでしたが、18年2着のレイデオロを皮切りに19年2着サートゥルナーリア
20年1着クロノジェネシス
同3着フィエールマン
そして昨年1着エフフォーリアと近年再び主要ステップの一角に躍り出ており、その天皇賞(秋)を制したこの馬にも俄然好走の期待が高まります
強いて懸念点を挙げるとすれば「初対決となるタイトルホルダーが刻むラップに対応できるかどうか」という点になると思いますが、この馬の全能力を以ってすれば勝てない相手ではないはず…
上位人気ですがここはしっかり評価したい1頭です

イズジョーノキセキ 助手
12/21 栗東坂路 良
54.0-38.8-25.1-12.5 B

〜人馬の絆で手繰り寄せる奇跡〜
最終追いは坂路で単走追い
1週前追いのCWでは僚馬に先着こそしたものの、終いの手応えやや劣勢に映りあまり高く評価はできませんでした
最終追いは単走で軽快な脚さばきで登坂しており、まずまずの動きといったところでしょうか
相手が一気に強くなるので、内枠の利を活かして一線級相手にどこまで食い下がれるか…

ウインマイティー 助手
12/21 栗東P
67.4-52.0-38.5-11.4 C

〜父は10年前の覇者〜
最終追いはポリトラックで単走追い
走りやすいポリトラックだけあってラスト1Fは11.4を計測していますが、いい動きができていたマーメイドSや京都大賞典の頃と比べるとフットワークがこじんまりとした印象で、今回はこの評価となりました
実績的にもここでは家賃が高い感は否めません

ヴェラアズール 助手
12/21 栗東CW 良
83.8-68.0-52.6-37.1-11.5 B

〜どこまで続く連勝街道〜
最終追いはCWで単走追い
昨年の今頃はダート2勝クラスで燻っていた馬
前走のジャパンCはやや手薄なメンバーだったとはいえGⅠ初出走初勝利の快挙
CWでの1週前追いでは前走時ほどではないにしろ軽やかな走りを見せて状態は概ねキープできているように映りましたが、同じくCWだった最終追いでは頭を高く上げて引っかかる素振りを見せており、ラスト1Fこそ11.5と速い時計を出していますが、映像の動きを見る限りでは時計ほどのインパクトは感じられず、デキ落ち感が否めない印象でした
近年はジャパンCで勝利した馬が有馬記念では着順を落とすケースが多く、この馬も前走がメイチだった感もある中でどれだけお釣りが残っているのか?
上位人気の一角には支持されていますが、取捨は慎重に見極めたいところです

エフフォーリア 横山武
12/21 美浦南W 良
85.8-70.0-54.8-39.1-11.3 B

〜復活誓うディフェンディングチャンピオン〜
最終追いはWコースで3頭併せ
1週前のWコース追いは悪い動きではありませんでしたが、大幅な馬体重増に加えて本当にいい頃の動き(昨年の秋天、有馬)と比べると物足りなく感じてしまい、最終追いでどれだけ変わってくるかに注目していました
その最終追いでは3頭併せの真ん中を走り、終い重点の時計でラスト1Fは11.3をマーク
1週前と比べれば良化してはいますが、それでもまだ昨年のエフフォーリアには及ばない内容に映った分この評価としました
昨年覇者である以上コース適性に疑いの余地はありませんし、GⅠ3勝の実績からしても決して弱い馬ではないのは重々承知してはいますが、追い切りからはそこまで強くは推しにくいなという印象です
本命というよりは相手の一頭までという評価が妥当でしょうか
個人的には「エフフォーリア、意地の復活V」という結末を見てみたい気持ちもありますが…

ジェラルディーナ 団野
12/21 栗東CW 良
86.0-69.9-54.2-38.2-11.8 B+

〜史上初の母娘制覇へ〜
最終追いはCWで2頭併せ
1週前のCW追いでは6F84.1からラスト1Fは11.7をマーク
前走からの疲労もそれほど感じられず、順調に調整できている印象
気になる最終追いでは古馬オープンクラスのアルサトワと併せ馬で外を回って楽に先着するという内容で今回はB+評価としました
元々は気性に難のあるタイプの馬なだけにやり過ぎない程度の調整がちょうど合ってそうですし、トリッキーな中山コースへの適性は2走前のオールカマーで証明済み
展開次第では母娘2代制覇の目も十分ありそうです

ジャスティンパレス 鮫島駿
12/21 栗東坂路 良
82.5-66.4-51.5-36.5-11.4 B+

〜前走惜敗の悔しさをこの大舞台で〜
最終追いはCWで3頭併せ
1週前のCW3頭併せでは外を追走し、内を走っていた僚馬を促しながら交わしに行こうとするも交わしきれず手応え劣勢に映り、あまり見栄えのしない内容に映りました
最終追いでは3頭併せの真ん中を走り、内から抜け出そうとした僚馬に応戦せんと促して併入
さすがに前走かは大幅な上積みとまではいきませんが、フットワーク自体は悪くないですしこの馬なりには走れる状態にあると見て、今回はB+評価としました
あとはマーカンド騎手への乗り替わりが吉と出るか凶と出るか…

タイトルホルダー 横山和
12/21 美浦南W 良
67.9-51.2-36.9-11.6 A

〜更なるGⅠタイトルを積み上げるべく〜
最終追いはWコースで3頭併せ
この中間はWコースで2週連続11秒台をマークしており、1週前の2頭併せでも軽快な動きを見せていることからも海外帰りの反動は軽微と考えて良さそうです
最終追いもWコース3頭併せで最先着しており、力み過ぎない程度のほどよい力感で前進気勢十分
ここは高く評価してA評価が妥当だと判断しました
海外遠征明けではありますが、GⅠ3勝はこのメンバーでも実績最右翼
メンバー構成を見ても主導権を握れそうな今回は巻き返しに期待が持てそうです

ディープボンド 川田
12/21 栗東CW 良
83.8-68.7-54.0-38.8-11.8 A

〜もう2着はいらない〜
最終追いはCWで単走追い
1週前追いは状態はいい意味で平行線といったとことの印象でしたが、最終追いのCWで馬が一変
川田騎手が跨った分もあるのかもしれませんが、計測した時計以上の迫力を感じられました
デキとしてはA+評価を打った春天時に勝るとも劣らない仕上がりにあると思います
懸念点は大外枠という部分ですが、ここは騎手の腕の見せ所ではないでしょうか

ブレークアップ 助手
12/21 美浦南W 良
84.3-68.4-53.4-38.5-11.8 B

〜重賞初制覇の勢いを駆って〜
最終追いはWコースで2頭併せ
1週前は3頭併せで遅れはしたものの3F36.9、ラスト1Fは11.5をマーク
今週は2頭併せの外を回りわずかに先着
地味な動きなのは否めませんが、この馬なりには動けていると思います
ただ地力的にここでは家賃が高いような気も…?

ボルドグフーシュ 福永
12/21 栗東坂路 良
55.0-39.7-25.2-12.4 B+

〜名手が最後のグランプリに選んだ相棒〜
最終追いは坂路で単走追い
1週前はCWで追い切っており、頭の高い走りながら6F78.2、3F35.8、ラスト1Fは11.1と好時計をマーク
1週前の動きではこの馬を最上位の評価としていました
1週前にしっかり負荷をかけた分、今週は馬なりで感触を確かめる程度の内容でしたが、1週前同様頭の高い走り方ながらも前脚の捌きは非常にパワフルだった点を評価して、今回はB+の一頭とさせていただきました
今回は来年2月末に引退を控えている鞍上にとって最後のグランプリ、内目の枠を活かして悔いのないレースをして欲しいところです

ボッケリーニ 助手
12/21 栗東坂路 良
54.2-39.1-25.1-12.2 C

〜善戦マン返上へ〜
最終追いは坂路で単走追い
1週前追いでは映像が追い切り終盤しか映っておらず評価は保留としましたが、最終追いでも特にピンとくるようなモノも感じられず、手前も上手く替えられなかったことから今回はC評価が妥当だろうという判断をしました
日経賞2着、AJCC3着の実績からも中山適性が無いわけではありませんが…?

ポタジェ 吉田隼
12/21 栗東CW 良
87.1-70.6-54.4-37.9-11.3 B

〜春の栄光、フロックとは言わせない〜
最終追いはCWで2頭併せ
1週前のCW追いでは強めに追われるも僚馬に遅れ、あまり見栄えのしない内容でした
CWでの最終追いでは2頭併せの内を追走
後半促してわずかに先着しましたが、馬なりで併せた僚馬と比較して手応え劣勢に映ったこともあり、ラスト1Fこそ11.3となかなかのものがありますが高く評価するには至りませんでした
ただし春の大阪杯で錚々たるメンバーを破ったにしてはかなりの人気薄で、大阪杯はフロックだったという見方もあるにせよこの人気は少々ナメられてる感があります
予算に余裕のある方はヒモ穴として押さえておく手も…?

ラストドラフト 三浦
12/21 美浦南W 良
67.2-52.1-37.9-11.8 C

〜3年11ヶ月ぶりの勝利の美酒を求めて〜
最終追いはWコースで2頭併せ
1種馬追いでは外を大きく回して最後まで追う意欲的な調整でしたが、最終追いでは僚馬の内を追走して促し気味に走らせてなんとか併入といった内容で、ここに入ると地味に映ります
少しでも上の着順を目指して頑張ってほしいですね

評価の高かった馬をまとめるとこんな感じです!

最後までご覧いただきありがとうございました!
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