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第53回高松宮記念 追い切り評価

こんばんは、宮下綾斗です!
今週は春の中央GⅠラッシュ開幕を告げる尾張の電撃王決定戦、高松宮記念の追い切り評価を自分なりに付けてみました!
前回の金鯱賞では人気どころではありましたがA評価を打ったフェーングロッテンが2着、B+評価を打ったプログノーシスが1着とまずまずの結果
今週からいよいよ春のGⅠラッシュも開幕しますし、ここを当てて勢いをつけたいところ…!


追い切り評価は上から順にA+、A、B+、B、Cの5段階で振り分けています(ただしA+は追い切りを見て「これは!」と思った馬にしか打たないつもりなので、基本的にはA〜Cの4段階になると思います

馬名 鞍上
日時 コースと馬場状態
全体時計 評価
短評(的なもの)

アグリ 助手
3/22 栗東坂路 良
53.0-38.5-24.9-12.4 A

〜怒涛の勢いで初GⅠ奪取へ〜
最終追いは坂路で単走追い
1週前の坂路2頭併せではムチも使って一杯に追われ、4F49.8の超抜時計(この日の坂路1番時計)を叩き出し僚馬を置き去りにするといった好内容
さすがにラスト2Fは11.4-12.0と失速してしまいましたが、これだけ動けていれば十分でしょう
最終追いは単走でサラッと流して4F53.0をマーク
状態としては前走時と同等かそれ以上とジャッジし、今回はA評価の1頭としました
重賞制覇を含む目下4連勝中と勢いはメンバー中一番
あえて不安点を挙げるならばその4連勝はいずれも右回り&非根幹距離での実績なだけに、左回り&根幹距離と大きく条件が変わる今回はどうかといったところでしょうか

ウインマーベル 助手
3/22 美浦南W 良
68.0-52.4-37.9-11.6 B

〜昨秋の雪辱なるか〜
最終追いはWコースで2頭併せ
この中間は入念に乗り込まれており、Wコース追いでは3週連続でラスト1F11秒台を計測
2頭併せの1週前、3頭併せの最終追いともに僚馬に先着しており、フットワーク面も特に悪目立ちする点は見当たらず調整は順調に進んでいるように見えました
今回は他馬との兼ね合いの都合で泣く泣くB評価としましたが、B評価の中ではB+評価に近い立ち位置だと思っています
同じ舞台設定だった昨年の葵Sで完勝していますし、前走の敗戦で人気を落とすなら見直したい1頭ですがこの大外枠がどうか

ヴェントヴォーチェ 助手
3/22 栗東坂路 良
52.9-39.1-25.3-12.4 B

〜前哨戦Vの勢いを駆って〜
最終追いは坂路で2頭併せ
この中間は坂路オンリーでの調整
中2週と間隔が詰まってる分中間は軽めでしたが、最終追いでは左側に置いた僚馬を追走し、馬なりで並びかけて最後は半馬身ほど先着とまずまずの内容
この馬なりには動けていそうです
ただし十分2勝はいずれもルメール騎手騎乗時のもの
今回はドバイミーティング絡みでルメール騎手が乗れないとはいえ西村淳騎手に代役を果たせるかどうか…といったところでしょうか

ウォーターナビレラ 調教師
3/22 栗東CW 良
49.9-36.0-11.5 B

〜2歳秋以来のコンビ復活〜
最終追いはCWで単走追い
坂路主体の調整だった前走時から今回はCWも織り交ぜる形に
1週前追いでは外を先行させた僚馬を内から軽く仕掛けて6F81.9、ラスト1F11.4で先着しまずまずの内容
最終追いのCW単走追いでは4F計測でこちらも可もなく不可もなくといった動きで今回はB評価に
ただ昨年のオークス以降は2桁着順が続いていることからも、GⅠのここでは家賃が高い印象…
2歳秋のサフラン賞以来となる吉田隼騎手とのコンビ復活でどこまで?

オパールシャルム 助手
3/22 美浦坂路 良
54.6-39.8-26.1-12.9 C

〜キャリア30戦目にして初の大舞台〜
最終追いは坂路で単走追い
この中間は坂路重点の調整内容
1週前、最終追いの坂路ともに馬なりでしたが特に強調したい要素は見当たらず、他の最終追いと比較しても相対的に見劣りすることから今回はC評価が妥当と判断しました
近走大敗続きなのを考えても、ここは静観が妥当でしょう

キルロード 五十嵐雄
3/22 美浦南W 良
83.4-66.1-50.8-36.5-11.7 B

〜昨年の波乱の立役者〜
最終追いはWコースで2頭併せ
言わずと知れた昨年の3着馬にして波乱の立役者
この中間は坂路主体にしつつ要所要所でWコース追いを挟む形
1週前のWコース2頭併せでは6F82.6、ラスト1F11.5をマークして先着してはいるもののそこまで強く追っていなかった僚馬と比較すると手応えやや劣勢で高く評価はできず
最終追いでは2頭併せの外を併走し、持ったままでわずかに先着と「1週前よりは良化したかな」といったところで今回はB評価に
追い切りからは強く推せる材料は見当たりませんでしたが、それでも昨年の3着馬
内目の良さげな枠を引けたことからもヒモ穴としてなら一考の余地はあるかもしれません

グレナディアガーズ 調教師
3/22 栗東坂路 良
52.0-37.4-23.9-11.7 B+

〜大舞台で巻き返し期す人馬〜
最終追いは坂路で2頭併せ
1週前の栗東CW単走追いでは相変わらずこの馬らしい見栄えのする動きを見せており、馬なりで6F82.2、3F36.0、ラスト1F11.0と時計も合格点
2頭併せの最終追いでは持ったままでジリジリ差を詰めわずかに先着
元々調教駆けする馬であることを踏まえて今回はB+評価としましたが、前走の巻き返しへ向け体制は整ったと見ていいでしょう
あとは外枠に振られた不運も含めて展開が噛み合うかどうか…人気薄なら押さえておきたいところです

ダディーズビビッド 助手
3/22 栗東CW 良
84.3-69.0-54.0-38.3-11.3 B+

〜前走惜敗の悔しさはこの大舞台で〜
最終追いはCWで単走追い
中間では1週前、最終追いともにCWでラスト1F11秒台をマーク
今週の最終追いでは終い重点の調整で最後はしっかり脚を伸ばした格好
脚の使い方や折り合い具合を見ても前走時から良化してる様子が窺え、今回はB+評価の1頭に
幾度となく好走実績のある左回りに替わるのも追い風だと思います
あとは地力が足りるかどうか…

ディヴィナシオン 助手
3/22 栗東CW 良
51.3-37.0-24.3-12.4 C

〜あっと驚く大駆けをもう一度〜
最終追いは坂路で単走追い
前走時同様坂路オンリーでの調整
最終追いでは4F51.3となかなかの全体時計ではありますが、前走の最終追い時同様途中で右に突っ張るような仕草に違和感を覚えたこと
その時よりも全体時計が遅くラスト2Fの失速具合も大きかったことを踏まえて今回はC評価としました
前走は諸々の流れが上手くハマった感もあるだけに連続の激走とは…?

トウシンマカオ 鮫島駿
3/22 美浦南W 良
81.4-65.3-51.0-36.6-11.2 A

〜親仔3代短距離GⅠ制覇の偉業なるか〜
最終追いはWコースで2頭併せ
この中間は坂路を中心に乗り込みを重ね、Wコース追いだった2週前、1週前、最終追いでは回を重ねるごとに6Fの全体時計を短縮(83.9→82.5→81.4)してきており、1週前追いでは2頭併せの内から終い強めに気合いを付けて僚馬を置き去りにする抜群の動き
最終追いでも馬なりで伸びやかな走りを見せ悠々先着と高く評価できる内容で、今回A評価の1頭としました
前走は重めのハンデに加えて不利な8枠から終始外を回される不利がありましたし、今回も外目の枠に入ってしまったので同様の展開になる怖さはありますが、追い切り内容からは強く推したい1頭です

トゥラヴェスーラ 助手
3/22 栗東坂路 良
53.8-38.1-24.2-12.0 B

〜狙うは三度目の正直〜
最終追いは坂路で単走追い
この中間は坂路で入念に乗り込まれており、1週前追いでは持ったままでスピード感のある走りを見せ全体時計も4F51.9を計測
1週前に時計を出した分今週は地味目の時計でしたがこの馬も仕上がり具合は悪くなさそうに映りました
今回は丹内騎手へのテン乗りとなるだけに内から馬群を上手く捌けるかの不安要素はありますが、このレースでは2年連続惜しい4着があり、展開が向けば怖い部分はある1頭でしょう

ナムラクレア 調教師
3/22 栗東坂路 良
53.3-38.5-24.4-12.1 A

〜ナムラ軍団に悲願のタイトルを〜
最終追いは坂路で単走追い
CWでの1週前追いでは2頭併せの内から強めに追われて半馬身ほど先着
1週前に負荷をかけた分今週の最終追いでは馬なりで4F53.3と時計自体は普段より控えめでしたが、身体全体の使い方は前走時よりも良化してる印象を受けました
一度使われての上昇効果も見込め、今回はA評価の1頭とさせていただきました
昨年夏に1200m戦へ舵を切ってからの4戦はいずれも内容の濃いレースであり、このメンバーに入れば能力はメイケイエールと並んで最上位クラス
外目の枠に振られたのは歓迎とはいえませんがそれで人気を落とすなら逆に狙ってみたい感もあります

ナランフレグ 丸田
3/22 美浦南W 良
83.3-67.3-52.5-38.0-11.6 B

〜史上2頭目の連覇へ〜
最終追いはWコースで3頭併せ
昨年と同じくオーシャンSを挟んでの参戦
1週前の坂路追いでは感触を確かめる程度の軽い調整に留め、最終追いでは来週の大阪杯に出走予定のラーグルフらとの3頭併せ
悪い動きをしていたわけではありませんが、いい動きをしていた馬が多かった今年のメンバーに入ると相対的に地味に映った分今回はB評価までに
昨秋のスプリンターズSでは3着に好走し、高松宮記念での激走がフロックではなかったことを証明した格好ですが、連覇への道のりは一筋縄ではいかなそうな気がするところ…

ピクシーナイト 助手
3/22 栗東坂路 良
52.8-37.9-24.2-12.0 B+

〜帰ってきたかつての短距離王〜
最終追いは坂路で2頭併せ
一昨年の香港スプリントの多重落馬事故に巻き込まれて以来の戦線復帰
この中間は坂路で調整を重ね、1週前追いでは強めに追われたとはいえ4F50.3、ラスト2Fも24.0-12.1と0.2秒の減速で踏ん張る快速ぶりをアピール
アリストテレスとの併せ馬を行った最終追いはさすがに1週前と比べると落ち着いた動きでしたが、時計面自体は悪くはなかったので今回は1週前の動きも込みでB+評価としました
ここで勝てば中469日でのGⅠ制覇、つまり中364日で奇跡の復活を遂げたトウカイテイオーの大記録を破る格好となりますが、あとは実戦に行ってどこまで勝負勘が戻っているかでしょう

ファストフォース 団野
3/23 栗東坂路 良
53.1-38.2-24.4-12.0 B

〜舞台適性で一発狙う古豪〜
最終追いは坂路で2頭併せ
1週前の坂路追いでは映像こそありませんが4F50.3と速い時計かつラスト2Fで23.7-11.7と加速ラップを踏んでおり時計面を見る限りでは高評価
気になる最終追いでは2頭併せで僚馬を追走し、並ぶ間もなくスッと交わしてそのまま楽な手応えで先着
他馬との兼ね合いで今回はB評価としましたが、この馬も前走時と同等の状態はキープできているように映りました
前走は今回と同じ舞台で番手からの競馬で上がり2位タイという新味を見せており、引き続き団野騎手が手綱を取るのもプラス材料
あとはこの大舞台でどこまでやれるか…

ボンボヤージ 川須
3/22 栗東B 良
11.7 B

※4F、3Fは計測不能のため省略
〜一度叩いた上積みやいかに〜
最終追いは栗東Bで単走追い
ポリトラックコースでの1週前追いでは単走でまずまずの走り
最終追いのダートコースではラスト1Fのみの計測となりましたが、動きを見た限りでは可もなく不可もなくといった具合で今回はB評価としました
ただしこの馬自身は典型的な平坦巧者の成績をしていることからも、坂のある中京では…?

メイケイエール 助手
3/22 栗東CW 良
51.9-35.8-11.4 B

〜重賞6勝のじゃじゃ馬娘〜
最終追いはCWで単走追い
2月は坂路を中心に乗り込まれ、3月からはCW4F追いも織り交ぜながら追い切りを消化
1週前のCW追いでは4F47.0という見たこともないような時計を出していますが、その一方で後半2Fで22.7-11.7と大きく減速しているのは気がかり
気性面由来の難しさを感じさせる内容だと思いました
一方で最終追いではのっけから引っかかる素振りを見せており、脚力の強さは評価できますが折り合い面では不安の残る内容で、今回はB評価までに
重賞6勝の実績はメンバー随一ですし、能力をフルに発揮できればアッサリの戴冠があっても驚けませんが…毎度ながら兎にも角にも折り合いがカギでしょう

ロータスランド 助手
3/22 栗東坂路 良
50.1-36.8-24.4-12.5 A

〜イン突きの名手を背に〜
最終追いは坂路で単走追い
この中間は坂路を中心に乗り込まれ、1週前追いはCWでの追い切りでは強めに追われたとはいえキレのある脚さばきを見せ6F80.5-1F11.3をマーク
最終追いの坂路でもラスト2Fこそ24.4-12.5と減速してましたが馬なりの手応えで4F50.1は立派の一言
ひと叩きされた効果が如実に表れた感がひしひしと伝わり、今回A評価の1頭とさせていただきました
昨年2着に食い込んだことからも舞台適性は問題ありませんし、今年の鞍上はここぞの場面で勝負強さが光る岩田康騎手なのもプラス材料
イン突きの名手として知られる彼が今回どんな戦法を取るかにも注目です

評価の高かった馬をまとめるとこんな感じです!

B評価以下で気になった馬

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