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モバイルルータ利用時の多重化構成

 オンライン会議や講演の配信、ワークショップの機材支援等をすることが多くなっていますが、現地に回線が無い場合にかなりWAN側の速度に悩まされていました。WAN側もWiMAX回線を主催者でレンタルしてもらったり、所有しているWiMAX回線のSIMをホームルーターに差し替えるなどして対応はしてきましたが、安定性に欠けてしまい主催者や講師、参加者に迷惑をかけてしまうことから、多重化に取り組みました。
 インターネット上にもほぼ資料がありませんでしたので備忘録を兼ねて。


1.ネットワーク機材一覧

WAN1:Speed Wi-Fi HOME 5G L11
WAN2:Speed Wi-Fi HOME 5G L12
WAN3:
Router:tp-link ER605(TL-R605)
Switch:tp-link TL-SG1005P
AP1 :tp-link EAP653
AP2 :tp-link EAP225-outdoor
cable:CAT6A、CAT5e混在

2.設定について

(1)ルーター(ER605)の設定をする。

  1. 作業用端末の有線LANにLANケーブルを差し込み、ER605のLAN5ポートに接続する。

  2. ER605のWANポートに有線LANケーブルを差し込み、WAN1の機器を接続する。(今回はUQ WiMAXのホームルーターのL11のLAN1)

  3. ER605のWAN/LAN1ポートに有線LANケーブルを差し込み、WAN2の機器を接続する。(今回はUQ WiMAXのホームルーターのL12のLAN1)

  4. WANポートに接続した機器の電源を入れる。

  5. 作業用端末の有線LANがDHCPで取得できることを確認し、ER605の電源を入れる。(コンセントに差し込むだけで自動起動)

  6. 起動完了まで3~4分程度待つ。

  7. 「192.168.0.1」にアクセスし、初期ID/PASSでログインをする。

  8. Quick Setupの画面が出たら、「Exit」を押す。

  9. 左側から「Network」→「WAN」を選び、「WAN/LAN1」にチェックを入れ、「Save」を押す。

  10. 再起動が完了するまで待つ。

  11. WAN/LANポートに接続した機器の電源を入れる。

  12. 正常な通信ができているか確認をする。

とりあえず、今回はここまで。

この方法で、WAN回線の多重化は簡単にできました。
アクセスポイントの構築では無償で提供されているソフトウェアコントローラーを利用するのが楽なので、それはまた次に!


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