時間を味方に!~最強の複利効果~

こんにちは、ゆーきです。
今日は先日の家庭教師から学んだことの記事でも少し触れましたが、時間の使い方についてもう少し掘り下げてみたいと思います。(前回の記事で、複利効果、最強!と〆たのですが、あまりにも雑すぎたなと思って今回もう少し丁寧に話そうと思っただけです…)

1.複利効果とは?

突然ですが、「複利効果」ってよく聞きませんか?
恐らく、主に投資など金融の分野でよく聞くんじゃないでしょうか?
最近よく聞くようになってきているように思うので、私が改めて説明することもないかもしれませんが、一言で言うと「元本だけでなく、利子が利子を生む」という考え方です。
あのアインシュタインさんが「人類最大の発明」と言った話は有名ですね!
言葉で聞いても?だと思うので、最近聞いたいくつかの面白い例を紹介してみます。

・紙を42回折るとどこまで届く?
厚さ0.1mmの紙(1万円札の厚さ位だそうです)を一回折ると0.2mm、
二回折ると0.4mm、三回折ると0.8mm…
まだまだmm単位ですね。じゃぁ42回で何メートルくらいになるのかなぁ…
しかし、このように続けていくと…(ここからは電卓でいってみます)

10回→102.4mm (10cm2.4mm)
15回→3,276.8mm (3m27cm6.8mm)

あれ?

20回→104,857.6mm (104m85cm7.6mm)
25回→3,355,443.2mm (3,355m44cm3.2mm)

あれ、富士山…?

30回→107,374,182.4mm (107km374m18cm2.4mm)
35回→3,435,973,836.8mm (3,435km973m83cm6.8mm)

日本列島が約3,500kmだ、わーい!

40回→109,951,162,777.6mm (約11万km)
42回→439,804,651,110.4mm (約44万km)

地球から月までの距離が約38万kmなので、月まで余裕で届いちゃう厚さになるんですね!
これ最初聞いたとき、びっくりしました!

・身長1mの人は…
今度は身長1mの人が毎日1%ずつ身長が伸びていく場合を考えます。
1日後1.01m、2日後1.0201m、飛び飛びで確認すると…

7日後→1.061520151m
30日後→1.334503877m
半年(180日後)→5.936437599m
1年後(365日後)→37.40934092m

37m…デカ。1年あれば、超大型巨人、とはいかないまでも、エレンや鎧、女型の2倍以上の大きさになれます(進撃の巨人ネタ分からない方すみません…)

ちなみに1年に1%身長が縮んでいくパターンを考えると、
1年後→0.025775722m
2.5cmですね…リアルに一寸法師です…

2.金融だけでなくサッカーも勉強も、複利効果を利用できたら…

紙は利率100%(倍々になっていく)話、身長は利率1%の場合のたとえ話ですね。計算してみると非常に面白いです(そしてExcelが便利…)
とにかく複利を意識して時間を投資すれば、指数関数的に伸びていく、という話です。
さて、なんでこんな話をしているかというと…
この話って金融の世界ではもう既にかなり有名になっていて、最近では政府も主導して「投資をしようね!」っていう社会の流れになってますよね(老後2,000万円問題ばかりが取り沙汰されてしまいましたが、積立NISAや個人型確定拠出年金(iDeCo)等、税制面での優遇も大きい仕組みを作ってくれています)

本題はここからで、これって金融だけの話なのか?サッカーや勉強にも生かせる考え方なのではないか?と思うわけです。

例えば…
ウイングスで3年生から今の5年生を見ているわけですが、
特に低学年で、上手な子はどんどん上手になり、あまり上手でない子は一向に上手くならない、いわゆる二極化がとっても大きいなぁ…と感じていました。
1年くらい見続けた後に、最近どんどん上手になってきたなぁ…という子がいて、保護者の方と話をしてみると、他にも習い事としてサッカーを始めたとのこと。なるほどな、と納得しました。
上手な子は上手くできるし、褒められるから楽しいし、ウイングス以外の時間も自分でどんどんサッカーをします。だからどんどん上手くなる。
一方あまり上手じゃないと、周りより上手くできないし、親やコーチやチームメイトに怒られたり貶されたり、あんまり楽しくない環境になります。するとますますやる時間が少なくなる。
当然コーチは練習の質を上げるべく努力はするべきと思いますが、楽しくて時間外にもサッカーがやりたくなる、そんな連鎖を起こせば良かったんだなぁと思いました。
もともとの能力や教え方にも当然個人差はありますが、それよりも何よりも、やはりある程度の時間を費やす、ということは大事なんだなぁと感じる出来事でした。

大事なのは3年生で気づいたその子の1,2年生時代も、やりようによってはもっともっと伸ばせたのではないか、ということ。1,2年生の時間、上手くならないなぁ、つまらないなぁ、サッカーやりたくないなぁと思わせてしまっていたのだとしたら、それは非常にもったいないですよね。
サッカーの練習時間は週末の2時間ずつ、計4時間。でも一週間の時間は168時間もあるんです。残りの164時間を有効に使う発想がないと、やはりなかなか限界があったよな、と思います。(上手な子に聞いていると、家でも自主練をしたり、サッカーを観たり、サッカーに関して時間を使っているように感じます。恐らく、無意識に。)

3.勉強が続かない理由

勉強も同じです。
どこかで遅れてしまったり、分からなくてつまずいてしまったり、理由は様々ですが、授業についていけなくなり、分からない、やる気が起きない、やらない、さらに遅れていく…の悪循環。身長はすっかり一寸法師です。
一度一寸法師になってしまうと、元本(元の身長)が小さいので1%の利子も当然小さくなり、追いつくのはとにかく大変です。1mの身長の例で見ましたが、1日後1.01m、2日後1.0201と、伸びた長さはいずれも約1cm程度…これが永久に続くと思ったらとてもやっていられません…本当は将来すごく大きな伸び率が待っているのに。(詳しくは比例のグラフと指数関数のグラフの差の開き具合を見てみてください。)

教員や家庭教師、サッカーのコーチの仕事は、いかに将来の伸び率の大きさを具体的にイメージさせ、いかにスタート時点の伸びの小ささに絶望せずにやり続ける手助けをするのか。そこなんだと日々改めて思います。
強制したり、怒ったり、他に好きなことがあるのにそれを取り上げて無理やりやらせたり。それだときっと目先の小さな成長に絶望して、やらなくなってしまうでしょうね。私もそうでしたし、人間そんなに強くないと思います。
本当に大事なことは、本人としっかりと向き合い、余すところなくコミュニケーションを取り、本音を引き出し、できない(やらない)理由を一緒に取り除いていくこと、なんだと思います。
まずは3月まで、サッカーのコーチとして、家庭教師として、時間の大切さ、日々1%の小さく見える成長をし続けることの大切さを、伝えていきたいなぁと思います。

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