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なぜ歌詞画は絶滅してしまったのか?

ガラケーを握りしめて青春時代を過ごしたみなさん、こんにちは。

やたら携帯の待ち受け画面にこだわりたかったあの時代に爆発的に流行っていた歌詞画像。イマドキの学生はどんな待受にしているのでしょうか。

BUMP OF CHICKENは聖書


大塚愛はアイドル

今日は心に残る素晴らしい歌詞を独断チョイスで4選紹介したいと思います。


1.スピッツ/運命の人
バスの揺れ方で人生の意味が解った日曜日
でもさ、君は運命の人だから強く手を握るよ


マサムネほどの男になると日曜日バスに乗ったら人生の意味が氷解するらしい。これどういう意味かお前らわかるか?俺はわからん。
それにしても言葉のチョイスが素晴らしすぎる。
突如出てくる「でもさ」の逆接接続詞がその後の「君は運命の人」を強く印象付けてるのもオサレ。
同じメロディの「愛はコンビニでも買えるけれどもう少し探そうよ」はまだ直接的なのでスッと入ってくるが、こっちは本当に難解である。
みなさんも日曜日にお近くのバスに乗りながらこの曲を聴いて人生について考えてみよう。


2.ポルノグラフィティ/愛が呼ぶ方へ
僕を知っているだろうか いつも傍にいるのだけど
My name is love ほら何度でも僕たちは出逢っているでしょう? そう 遠くから近くから君のこと見ている

稀代の名歌詞製造機ハルイチ先生。遂に自らを「愛」に例えて歌詞を書いてしまったやべえ曲です。
テクニカルな歌詞も書けるのにあえての「my name is love」の豪速球。すき。
それにしても「僕を知ってるだろうか?」とか「いつも傍にいる」とか「遠くから近くからも見てる」とか、それはもうストーカーだろ…


3.宇多田ヒカル/One Last Kiss
初めてのルーブルはなんてことはなかったわ 
私だけのモナリザもうとっくに出会ってたから

ヒカル・・・もうわかったよ、お前は天才だよ。だからこれからもドンドン曲を作ってくれ。あとできたら結婚してくれ。あれだよ、エヴァ新4部作の本編見なくてもこの曲聴くだけで物語が浮かんできてしまうよ…作品理解度まで天才的なのかよ。
世界で最も有名な美人(モナリザ)なんかより激惚れしてます、って感情の度合いが聴いてる人の誰にでも一瞬で伝わるの秀逸すぎるぜ…。


4.東京事変/群青日和
突き刺す12月と伊勢丹の息が合わさる衝突地点
少しあなたを思い出す体感温度

椎名林檎、本当に東京の地名が好きすぎるだろ。
「丸の内サディスティック」「歌舞伎町の女王」
世界一のメガロポリス「Tokyo」の一部として見るとやはりかっこいいのである。
まず「突き刺す」だけで寒さを表現するのが粋。都会の寒気と暖気がぶつかるところを通ると、ついこの歌詞が頭に浮かんできてしまう。新宿伊勢丹の風除室をここまでナイスに表現できるのは林檎姐さんだけだぜ。
ちなみにこれが大阪だとそうはいかない。

『堂島サディスティック』『北新地の女王』
そこら辺の演歌歌手が歌ってそうである。

『突き刺す12月と阪神の息が合わさる衝突地点』
オフシーズンにタイガースファンがキレて誰かを刺してるようにしか聞こえない。

やっぱり東京やないとアカンね!



おしまい


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