見えない小さな傷が

もう過ぎたことでついた
たくさんの小さな傷が

不安の匂いをかぎつけて
チラチラと痛み出す

もう大丈夫、と思えたら
ずっと大丈夫ならいいのに

目の前の人とうまくやれることと
自分が幸せになることは別のこと

人は、私は
いつもそれを一緒にしてしまう

自分の人生の、嫌だったこと
二度と味わいたくないと思うこと

今やってみたら、同じ結果にはならないかも
思っているよりうまくいくかも

試すのが
こわいけど

同じことを繰り返して、
似たような結果に絶望したとして

でも、最後につじつまが合うなら
時計の針がそろうなら

自分は自分のままでよかったんだって
そのときにそう思えたら

全身の傷は、輝き出す
破れたところから漏れる美しい光

いろんな色の、全身のアート
聴こえ出す 歓びの歌

 

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