立ち、待つ

「何者かになること」を目指そうとするから
未来ばかり見ようとして

変わっていく時代や社会を
予測することなんてできず、まして

ちょっと先の自分の変化すら、
分からないものなのに

今ここにない未来を想像して
あるべき自分との差に不安になって

だけど、何者かになった(ように見える)人たちは
毎日の積み重ねの先に、思わぬ結果が待っていたと

そう感じている人が多いはず
たとえば「芸能人」というくくり、ひとつとっても

毎日の内容は違うだろうし
合わなかったり苦しかったり
仕事の選び方に悩んだり、厳しい稽古をしたり
あれでよかったのかと葛藤したり

社会の「どこか」に到達すれば
苦しみがなくなる、ということではなくて

毎日を、生きるうちに
自然と積み重なる、確かな時間のうちに

少しずつ、少しずつ
マシになっていく私たちの人生

逃げ方も、避け方も、もう知っている
何も分からなかったあの頃とは、もう違うよ

自分で選ぶことができる
選択肢は、多ければいいわけでもない

自分の持っているカードで勝負する
そのカードは、他の人は持っていなかったりする

勝負するというのは
誰かと戦って、打ち負かすということじゃなくて

生き延びるということ
生きることを愛すること

自分の力を発揮すること
真の自己に目覚めること

どこかに行こうとせず
まずはその場に立つ

そうすれば、床は自動的に動いて
連れて行ってくれるよ

時が来たら

 

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