ひとりぐらし

最近、「おはようございます」とか「おつかれさまです」のときにスッと口角が上がるようになった。

なんでかっていうと、ひとりぐらしを計画中だからだと思う。

初期費用ギリギリたまったからもう後先考えずに出ちゃおって気持ちになった。

転職→転居という順番を踏もうと思ってたときはずっとうつうつとしていたけど、深夜にお風呂入ってたら、もう…なんとかなるんじゃない?と心に言われた。だめだめでもなんだかんだみんななんとか生きてるし!

そのままの勢いで深夜に予約した。翌日の電話で担当者の人が即タメ口で最初はおびえた。でも結果的にその人は本当に見事で華麗なプロフェッショナルだった。勉強がわからないときは先生に聞くみたいに、ベテランに聞くのは最高だ。スパパーン!と事が進んだ。わたしが何年もかけて願ったり考えてきたことがスパパーン!

いざそうなってみると、うきうきして仕事が手につかない。最低限なにを買ったら、まずはこうやって置こうとか考え出したら、仕事の原稿を見つめた体勢のままずっと静止してしまう。

矛盾しているようだが仕事が手につかないと同時に、働く意味も生まれた。したい暮らしのためなら働こうと思える。だってそのために2年と50万円もかけて、自分の身体との関係をつくったんだ。投資は十分!

いつも、なんでも、気が済むまで下準備してから、どうだ!と安心して臨めるようになるまでとてつもなく時間がかかり、結局はプロに聞いたらスパパーン!と進むのがわたしの常。いつもいつも、今度なにかに困ったらプロに聞いてスパパーン!としてもらおうと思うんだけど忘れてしまう。

でもいいの、人が悩まないところに悩むのがわたしのよさ。ある人が数秒で済ませることに立ち止まるのがわたしのよさ。わたしの生きづらさはわたしのよさ。今日もトイレに行って「えらいぞ!」と声をかける。トイレに行くのは身体が食べ物や飲み物をちゃんと処理してくれたからだ!

自分が自分であることに、涙が出るほどうれしい日がある。それはわたしのおかげ。それは友達のおかげ。いつも本当にありがとう。
あなたがあなたでいることに、涙が出るほどうれしいです。

待つ時期、動く時期、いろいろある。いい縁がなければスパパーンもない。いろいろあって、今だ。選べたことも、選べなかったこともあって、今だ。今生きていることがすばらしい。わたしたちは、生き抜いてきた。

今より空が広い街に住むことだってできる。
今よりあったかい国に住むことだってできる。
生きているから。

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