エニアグラム 続

エニアグラムを読み解いていくと、地球上のすべての人が9タイプ、それもほぼ均等に分けられるということで、自分がひとつのタイプであることを知ることはつまり、それと同時に6億人もの同じタイプの仲間がいると知るということになる。

そしてその6億人とは、現在の人数であって、先輩もいる。同じタイプとして生まれて生きていた人が。もう姿はない古い映画の中の俳優さんでも、自分と同じタイプである可能性がある。
それから、後輩もいる。年下や子ども、これから生まれてくる子どもたちも。

だとしたら、やはり自分は自分としてコミュニティ内で何かを発信することには意味がある。まったく同じことを、世界のどこかで誰かが言っていたとしても。
そして自分は自分のコミュニティの中の、均等な9分の1であり、秩序のバランスに欠かせない9分の1を担っているのである。

これは私の言ってきた「個であり、全体」にも通じるし、「みんなのことは救えなくても、自分と似た人ならめちゃくちゃ救える」と感じたことにも通じる。

読むたびに発見がある。図星なのに気づかずに通りすぎ、でもまた読むとふと見えたりする。自分を知る過程というのはこんなに盲点が多いのか。

そして書いてあることはおおかた当たっていて、私がいびつながらも体当たりで見出してきた解決策、生き方などが奨励されて書かれている。その方向でいいんですねと確かめると同時に、もちろんなんとも言えない気持ち。私の人生の苦労の一部が9パターンのうちの1つが抱えやすい苦労であること。
またこの9つというのがポイントだ。少なすぎず、多すぎない。「人間は多様だが、そこまで無限に多様というわけではない」という実感も、9タイプならなんだか腑に落ちる。

さて毎日苦しいけどなんとかやっています。
エニアグラムのことはまた書くと思います。
それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?