赤鼻のトナカイ
年末だからと振り返るには、今年一年はいささか重い。
社会的にも世界的にも自分にとっても。
改めて書きたいことは山ほどあるけど、やはりそのときそのときに書いた思いに託してもいいかなと思う。
思いが込もりすぎてしまい、きっと書いているうちに頭がくらくらしてくると思う。
全身が感情をくらってしまいそうだ。
今年一年のすべては、感謝の気持ちに尽きる。
そしてもうすぐやってくる未来は、
まだまったくわからないようでもある。
ただ、なんとなく見えている景色もある。
ひとつ具体的に私が思っていることは、
「新しい評価者」による救い。
たとえば、赤鼻のトナカイのようなこと。
仲間のみんなに笑われていた赤鼻のトナカイ・ルドルフに、
サンタは夜道を照らす能力を見いだした。
ルドルフは赤い鼻じゃなくなるために努力したわけではない。
頑張ったのは、笑われる赤い鼻をもった自分として生きてきたこと。
変わったのは、評価者である。
サンタが他者であるということも、本当に重要だと思う。
ルドルフが自分だけの力で、自分を評価するにしても、やはり限界がある。
そして、ルドルフもサンタの評価をきちんと受け取っている。
本当なら、これまでとの評価の差に驚いて、「同情して言ってくれてるだけかも」などと、今までの自分の声に評価をし直させて、納得してしまうということも、十分にあり得た。
まず、不当な評価をくだす人の声に、耳を傾けてはいけない。
そして、新しい評価者によって、不当な評価をくだす自分自身の声を変えなくてはいけない。
私の思う救いのひとつ。
「新しい評価者」による救い。
これをテーマのひとつにして、来年は生きてみたいと思う。
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