春のこと

 
突然、ひとりの寂しさでいっぱいになったのは先月から。
それまでは、悲しみと生きながらも、楽しい時間も幸せな時間もあったのに。まだたった1ヶ月半なのに、これまでずっと孤独だったような気がするんだから、主観って恐ろしい。

ずーんとなり始めて2週間後、店員さんが連絡先を聞いてくれる事件があったのも、あまりにも偶然にしては話が合いすぎて運命だと思っちゃったのも、まぁ仕方ない。タイミングがよすぎたよ。
おばあちゃんが巡り合わせてくれたような気がしていたけど、逆だったんだろうな、つながっちゃいけない縁だったんだな〜…と頭ではわかる。全然追いつきませんが。いやもうそろそろ追いついてきましたが。
 

全身で相手を好きになってしまうので、縁する人によって、幸せにもボロボロにもなるタイプだから…。
とにかく、あったかくて柔らかくてかわいい人だ。
忘れてはならぬ。
 

その人は、なんとなく冷たくて、頑なで、男らしいタイプだった。それでもがっつり持っていかれてしまいそうになるんだから本当に気をつけないと。笑

私は私に一生懸命の愛情をくれる人を探さなくては。
いないんだったら、ひとりでいなきゃ。
 

「全身で相手を好きになるタイプ」という自覚は、星ひとみさんの占いで気づいたこと。それまでは、みんな恋するとそうなると思ってた!!

生まれてこのかた、自分の脳と体を使って生きている私たちは、「他の人の感覚」を本当は知り得ない。
でもそういうことを知らないうちは、いや知っていても、「他の人も自分と同じ感覚で生きてるんだろうな」ってつい思っちゃうんだよね。

(芸術のひとつの側面は、この「本来は知り得ない他者の、感覚の一部を知れること」にあると思う。脱線しました)

それで、本題はここからでした。
私はこの、私生活でも暗雲立ち込める1ヶ月半の間に、入社して一番つらかったとも言える本を担当していました。

それは「通知表文例集」です。
しかも中学校3年生の。

その本は、全教科、行事やパーソナル面も含めた学校生活すべての文例集です。
そのため、学校生活のありとあらゆる記憶の糸に触れることになります。人は負の思い出の方が強く残るものらしいし、その時間がつらいことつらいこと…
中3の担当だからといって、もちろん中3のことだけを思い出すわけではありません。小学校、中学校、高校…そうやって脳を動かしていると、大学の記憶まで出てきます。
当時は当時なりに楽しかった時間もあったのに、どうしてなんだろう。恥ずかしい記憶、悲しかった記憶、傷ついたり傷つけたりしたこと…自分やまわりの当時の幼さも思い出して、本当にめちゃくちゃな気持ちになりました。

とにかくこの1ヶ月半、そうした私生活のメンタル変動、ピークの仕事量とその内容、さらには土曜出勤、本当に本当にがんばった。

だから、ご飯をたくさんたくさん食べた。
先週、今週は、毎日いつもの2倍食べていました。
運動といえるのは通勤の往復のみなのに、とったエネルギーを頭で消費している感覚。頭って体を動かすのと同じくらい、下手したらそれ以上に、すごいエネルギー使うんだね…
(動物病院の先生が、ぼけてしまった人が延々と食べ続けてもなぜか全然太らないという話をしてくれたことがあった。それだけ頭にエネルギーを使ってるんでしょうね…と言っていた)

夜、月を見ながらステップを踏んで歌って帰るしかないくらいギリギリでした。

春はつらい季節。助けてと言えない。
私にとっては、ひとりで生きていけるほどまだこの世界は優しくないよ。

今週はたっぷり休みます!
長くなってしまってごめんなさい。
よい週末を!


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