【ネタバレ注意】ドメスティックな彼女 感想文

こんばんは。狩人です。

今回は、6/10(水)発売の週刊少年マガジンで完結した漫画「ドメスティックな彼女」にとても感銘を受けたため、どこが良かったかの感想文を書きます。前回の記事とは全然違う内容ですね^ ^

勿論、最終話まで読んでない人は絶対読んではいけませんが、まあ今後読まないだろう・・・という人が見ても分かるように、簡単な概要付きで書きたいと思います。





---以下ネタバレ---





今回の作品は合計276話で終わりました。しばらく作品の本筋の概要を述べます。知ってる人は本題のとこから読んでもOKです。

5年以上続いた作品で登場キャラも多く、色々なストーリーが展開されて学ぶ事も多かったですが、最後に作品の核となるのはやはり主人公ナツオの恋愛の結末です。

1話では、ナツオは学校の教師であるヒナが好きな所から始まります。叶う事もない恋に縛られる訳にもいかないと、誘われた合コンに行ったら、興味だけでHしてみたいという初対面のルイと流れで初体験をしてしまいます。

実はそのヒナとルイは姉妹で、お互いに単身の親だった姉妹の母親とナツオの父親が再婚する事になり、突然家族になるというのが1話の展開です。1話から展開が進み過ぎてビビりましたが、この漫画はかなり濃厚で全然飽きないんですよね・・・2話から一緒に暮らす事になるわけです。

さて、それからなんやかんやあって、ルイはナツオを好きになりますが、ナツオはヒナと付き合います。最初は一歩引いた付き合い方をしてたけど、真剣プッシュにより無事Cまで実行して将来の結婚を約束したりしますが、その証拠が学校上層部にバレて、秘密にしてもらう代わりにヒナは突然島の学校に左遷になり消息を断つ。

偶然再開した時もヒナはナツオの将来だけを思い、興味無くなった演技を全力でする。(本当は寝言にも出る程好き過ぎるのに・・・)一応の未練断ちを行ったナツオは、いつもそばにいて思いやってくれたルイが好きになってる事に気付き、付き合い始める。この気付きを得たのが114話。

そんな事があったとは露知らず、寂し過ぎて耐えられなくなったヒナは、教師を辞めて帰ってくる。現在の状況を知ったヒナは、2人の恋を応援する。

その後、とある男との縁談がヒナに持ち込まれる。この相手、種部が今回の感想文のメインなのだが・・・ある程度いい感じになるも、やはりなんか違うと申出を断り始めたら本性を現し、ガチストーカー嫌がらせ行為を連発してきて、警察沙汰にしたら恨んで刃物持って襲ってきて、庇ったナツオが瀕死の重症を負う展開になります。この重症は治る・・・のですが、命を守られたのと他の人に酷い事されたせいで、ヒナは余計にナツオ以外はどうでもよくなります。普通の漫画なら、負けヒロインにも代わりの相手を用意したりするもんですが・・・バイオレンスな流れが今までらしからぬ展開だったし、何故こんな男を出したのか本当に意味不明でした。

この後、本当はヒナがナツオの事好きなまんまだとナツオが気付いたりして、どっちが勝っても恨みっこ無しという約束をヒナとルイの姉妹がして、最終決戦みたいになります。しかし、選んだのはルイ・・・その流れでゴムしてたのに不良品だった影響でルイに子供ができて、両親に結婚を認めてもらい、周りに結婚報告して式場なんかを探します。

ここまで来ると流石に完全に負け戦・・・ヒナの方が好きな俺は、同じヒナ推しの人と語るも、話の内容は「どうヒナも幸せに持っていって終わるか」という事でした。せめて幸せに終わって欲しい。

作者が作品もあと少しと言った後、またあのストーカー男種部が動き出します・・・頼むから動かないでくれ。小説家として活躍し始めたナツオをスキャンダルに落とし込む為に、獄中から彼の家庭内にはただならぬ何かがあると編集部に密書を送り、調べさせます。(そもそも牢屋から外部に手紙とか送れるのかね)

周辺を探る行為に気付いたヒナは、ナツオに内緒で記事を差し止めようとします。出元が虚言癖のある種部だった事が分かり、編集部は記事を差止め、元々落ちぶれていた担当の編集者は処分を喰らう事になり・・・発狂して車でヒナとルイの2人が歩いている所に突っ込み、ヒナがそれを庇って植物状態になります。

その状態を見兼ねた、相談相手の喫茶店のマスターが、結ばれなくてもナツオを愛し続ける道を取ったヒナの動きを暴露します。それを盗み聞きしたルイは、婚約の破談を申し入れます。

結局、子供は産んで一緒に暮らしながらヒナを介護し、結婚はしないという道を2人で決めました。俺はもうちょっと感情振り切れると思ってたけど、2人とも本当に大人になってて、しっかりと相談して決めた辺りが素晴らしかった。

そこから5年経って、意識がなかろうとヒナと結婚する事を決めたナツオ。そこで突然ヒナの意識が目覚めて・・・リハビリして完全回復してヒナと結婚エンド、という最終回。



お待たせしました、ここから本題です。

この作品のホントに凄い所って、先がマージで読めない所にもあったんですが・・・そもそもマガポケのアイコンに写ってるのはルイで、最終的にはルイとくっ付くんだなぁという所から始まってた訳ですよ。

それで決着まで付けたはずの結果が・・・ひっくり返ったんです。(最初の方はともかくとして)ナツオはその時1番好きな人以外とは一線を超えない信念は持ってたので、その時の恋の順位自体はとても分かりやすい。だから、1〜113話まではヒナが1番・・・というか区切りのついた97話までかもね。114〜271話まではルイが1番だったはずで、272〜276話で最後の心変わりをしてる・・・作品の過半数以上の話数で好きだった人と最後はくっ付かないなんて予想はできなかった。(一時別れてたりもしたけど・・・)

前にやった人気投票1位だったのもルイで、この逆転劇に俺は興奮しているけど、ルイ派で漫画を投げ出した人も多いんじゃなかろうか。ルイは子供も授かり、結婚しなくても幸せな家庭を築けてる、いい落とし所にはなってるんだけどね・・・ルイからしたら、お腹の中の子供ごと守ってもらったヒナには、もう敵対心は全然ないって事も救い。(そもそもヒナがいなきゃあんな事件起こってないとかは置いといて)

で、なんでヒナを苦しめる種部という存在が出てきたのかについて。これが1番話したかった。

まず種部の殺傷事件により、ヒナのナツオへの想いは最高潮になった。そして、その想いが届かなくても、ナツオの為を思った行動を取り、再登場した種部の仕掛けた雑誌の編集者により、結果的に意識を失ってしまう。これがきっかけとなってマスターがバラした事実により、ナツオの想いがもう1度ヒナに向く。

そう。とんでもない悪意を抱えた種部という男の存在が、「ナツオとヒナの恋のキューピッド」になってるんだよこの作品wwwwwww

こいつがいなきゃ寄りを戻す展開にならなかった訳で、とんでもなく前例の無さそうな汚い恋のキューピッドとしてあいつは出てきた。この事実に気付いた時は、本当に、神様仏様流石景様って感じだったよwwwwwww

この作品から分かったのは、やはり長い尺で上手い脚本で造られた作品は予想の彼方のような展開を生み出し、本当に面白いという事と、命をかけるような行動は人の事を好きにさせるって事です。

つまり、俺は久保田未夢ちゃんの命の恩人になればいいんだな!!!!!!!←


大分読める人が限られる記事を書いてしまったので、もし検索などで読んだ方などいましたら、お気軽にコメント等残していってください😊

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