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わたみてとティラノフェス振り返り

ティラノフェス2023お疲れ様でした。
俺は今回「私のこと全然見てなくない!?」で参加し、なんとか佳作にすべりこめました。

https://novelgame.jp/games/show/8366

いや~、フリゲ活動歴は長いですし、過去いくつか受賞経験もあるのですが、やっぱりこの瞬間はドキドキしますね。ハンカチギリギリしてブチぃせずにすみました(あの楽しそうなお立ち台に立ちたいんだ…!)


■このゲームを作った動機

ここからはつらつらと、わたみて制作話でも語りたいと思います。

地味に長い創作人生の中でも恋愛もの作ろうと思ったことは何度かありまして、一番自分のダメな部分が出ちゃった例が……

・ヒロインがとあるお屋敷を訪れる
・そこには屋敷の主、使用人含むイケメンたちが!
・ちなみに主が包帯グルグル巻きだったり執事が狼だったりなんかそういう要素がある

まぁ、そこまではよくある展開として

・攻略対象同志の関係性も欲しい(わかる)
・攻略対象同志(主と執事が)ヒロインそっちのけでクソデカ感情ぶつけ合う(ギリ……分かる?)
・俺もキャッキャしながらそれを眺め始める(オイ)
・なんならヒロイン幼女で良くない? ほらそっちの方がしっくりく……(恋愛ゲームとしてどうなんだ!?)

まぁ、そんな感じです。作品としては面白いかもしれないけど、プレイヤー主体の恋愛ゲームでそれはどうなの? という。

その後も似たようなことを繰り返し、俺は決意しました。

もう諦めてそういうゲーム作るか。

あと、俺お屋敷モノとファンタジーと異種族と異母兄弟好きだからそれにするか。

で、キャラデザだけ軽くして遊んだ後、まぁ本命のリベンジ・ハートの制作もあるし~と思って軽く放置してたのですが、ティラノフェス2023の話題でツイッターが沸きだして「あと〇カ月で作れば出せるんじゃね…!?」と思い立ち制作しました。

■作業はほぼ絵

俺が普通に1つの話を完結させようとすると1時間はかかるのですが、さすがにそんな時間ねぇ! つなぎはもう無視だ! なんか知らんけどダブルデートになっちゃった! 求婚された! 要素だけ取り出していこう!
と、抜粋した結果15分規模のシナリオを特急で書き出し後はひたすら立ち絵とスチルでした。作業の大半がそれ。

これは1つのイベントにスチルが集中してしまったのでボツったラフ。

スチルは7枚と、まぁいま本命の方で「この後スチルが最低でも20枚必要なんですが!?」に比べればかわいいものなんですけど、3人いるスチルが多かったのでコストめっちゃ高かったです。
それはそれとして15分で7枚は多いね?(そこは理解している)

■システムが生んだ奇跡の1枚

大げさ☆彡

これ、普通に立ち絵の優先度変えれば済む話なんですけど、俺効率化重視でマクロガンガンに組んだ結果そういう簡単なことがやりにくくなっちゃったんですよね。立ち絵と名前が一緒に表示されるようにした結果、立ち絵だけ出すのがめんどくさいとか。

まぁその結果……ネタにしましたw
またちょうど顔すっぽり隠れてるんですよね。うまいことに。
これが案外好評でコメントでもたくさん反応いただけたのでうれしかったです。

この、後に出たキャラが優先される都合上、どうにかこうにかセレスを先にしゃべらせようとしたシーンがいくつかあります。だって隠れるんだもん。

■デザインの話とか

常日頃から、ファンアートうらやましいな~と思ってました。

じゃあどうするか。今回ファンタジーだからデザインも盛れるし、ファンアートを描きたくなるようなキャラデザにしよう!

めっちゃ策略入ってるじゃん。

策略がうまくいったかはさておき、結果としてたくさんの方にFAを描いていただけてうれしかったです。多分過去1、2を争うレベルでは?

セレスなら天使の輪ならぬ、輪みたいな髪(たぶん光る)
ヴォルフはハーフなのでオッドアイ(片方はセレスと同じ)、毛先がセレスと同じ(天使要素)、あと耳ピアス! 耳ピアス!
コーラルちゃんはエルフということでお花を髪にたくさん飾りたかったけど、コスト的な(コスト的な)都合によりおめめにお花になりました。
執事長は……最初からナチュラルにワイングラス持ってますね。

何気に一番属性テンコ盛りな、ショタインキュバス執事長。
まぁ俺は最初からこれは仮の姿で大人な真の姿があると思ってます。

執事長ルートはないんですか?とたまに聞かれるんですけど、執事長のハーレムの一員になるか、3人の中に執事長加わって執事長の一人勝ち(だって真の姿コレ↑)になるかしか浮かばず、タイトル的にもなんか違うなーと思うので多分ないです。あと俺BLも好きなんでBL展開進みそうなんでダメでした。そこは守ろうか!

■ボツったEND

ヴォルフを選んだENDとして、ヴォルフと駆け落ちするという内容も想定していたのですが

※相手の窮地を救った後のプロットメモ

今更こんなこと言う権利は私にはないのかもしれない、私も……
2人と一緒に駆け落ちさせてほしい!

3人で駆け落ちした、人里から離れた小さな山小屋にでも身をひそめるかと思いきや
ヒロイン「どうしてこうなった」
 
生活のためにカフェを開いた3人。店は瞬く間に話題となった。主に二人の給仕がカッコイイと。
ヒロイン「何で行方不明の貴族と弟がここにいるってバレないのかなぁ?」
ヒロインは「私とも」駆け落ちしたのだから、結婚のチャンスはまだある(そうとらえますか)、→〇〇は俺の妻になる人だ!→でもそしたら私はこの店を出て行かないといけない、また独りぼっちは嫌だなぁ→3人で暮らせば一番いいと思わないかい?→う、う~ん(そこは悩むなよ)
主人公が2人の妻になればいい→なるほどそれで解決だ→解決じゃねーよ!

セレス「2人と一緒に駆け落ちさせてほしい!」

俺「なんでだよ」

まぁいろいろあってこのENDはお流れに。多分衣装(コスト)的な理由。


■佳作はちょっぴり悔しくも妥当だと感じる

出るからには優勝! じゃないけど夢見たっていいじゃない。
佳作はうれしいけどもう少し上に行きたかったのが本音ですね~。

まぁこれに関してはプレイ時間15分なので、相当ネタが強くないとどうしてもプレイヤーに与える印象って弱くなるんですよね。
総合的に同じぐらいおもしろい作品なら、より長い時間浸れたほうに票を入れたくなりますよね。

じゃあわたみてが15分じゃなければいけたのかって言うと、15分以上このノリで引っ張るのは無理、ダレる。長いとクリアするまでのハードルが上がりますし、難しいところ。

次があるなら「恋する乙女のバレンタインバトル!」で参戦予定ですが、完全に旬モノなので難しそう。夏休みとか幅の広い話ならまだともかく。
恋が成就してない時点で恋愛・乙女ゲー部門の上に行くのは無理でしょうね~。成就しないのも含めてザ・恋愛!ってわかる作品ならともかく、これコメディなので。でも参戦する。お祭りには参加したい!

■おわりに

とりとめのない形になりましたが、語るの大好きマンに長々とお付き合いいただきありがとうございました。
いや~、たぶん毎年誰かが言ってるでしょうけど年々ハードル上がってますね。特にグラフィック関係がね。俺も頑張りたいね。頑張って残りあと数十枚のスチル描くよ。

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