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エンジニアの知的生産術 を読みました
なぜ読んだのか
この本の出会いは忘れてしまいました…。
まだまだ仕事で新しいことを覚える必要があるし、育児で時間が限られている中で、効率的に学ぶやり方を身に付けたいと思い、読みました。
この本の目的
著者は「コーディングを支える技術」を執筆した方です。
この本を読むことで、知的生産術について学ぶことができるそうです。
知的生産とは、知識を用いて価値を生み出すことです。
第1章 新しいことを学ぶには
学びには、「具体的に情報収集する」「抽象化してモデルを作る」「最後に実践して検証する」の3つのプロセスがあるそうです。
少しだけ抜粋させていただきます。
情報収集
明確で達成できる目標を作る。「自分が知りたいところ」「自分のやりたいことがあって、そのために必要」なところから勉強する。
目次から読み、大まかに全体像を掴む。大まかに情報収集できなければ、片っ端から手を動かす。
抽象化
抽象化とは、具体的な対象から、注目すべき重要な部分だけ抜き出すこと。問題を抽象化しないと、新しい問題を解けるようにはならない。
検証
作ったり、試験で検証する。
第2章 やる気を出すには
1章で学んだ「学びのサイクル」を回していくには、原動力である「やる気」を維持する必要があります。2章では、どうすればやる気が高い状態を維持できるかについて解説します。
タスクの分割の仕方や、優先順位の決め方は大変参考になりました。
第3章 記憶を鍛えるには
脳というハードウェアの仕組みや、学び方に関する実験結果、そしてソフトウェアによって可能になった記憶を効率よく定着させる方法について解説します。
脳が記憶する仕組みまで解説されていて、アプローチが大変面白い本です。様々な暗記に関する実験が紹介されていました。
記憶は筋トレと同じなんですね…👀 あと、好きなことと一緒に覚えるのが一番大切とのことなので、私もずっとやりたかった韓国語の勉強を大ファンであるstray kidsの歌詞から覚えようかなと思いました。
第4章 効率的に読むには
私は「速読」と聞くと、文章を早く読むことだと思っていたのですが、それでは本を読む目的を達成できないと筆者は言います。
本を読む目的は、「娯楽」「情報を見つける」「理解を組み立てる」の3つだそうです。小説などの娯楽の本は、今回の章では対象外です。
本のカテゴリによって、例えば目次から読んで情報を組み立てていった方が早く理解できる本もあれば、数学書や物理書のように読み込んでもわからなかったら次に進まない方がいい本もあるし、「読まない」選択肢を取るべき本もあるとのことは新しい発見でした。
高田明典さんの「わからない」の理由も、頻繁に「わからない」にぶつかる私としては、意識したいものでした。
- 用語の理解が不十分
- 論理の道筋の理解が不十分
- 問題意識の理解が不十分
- 図解する必要がある
第5章 考えをまとめるには
インプットした知識を他人にアウトプットできる形にまとめる方法を解説します。
1964年に提案されたKJ法をベースに、考えたことをまとめる方法が紹介されていました。今ゴルフメドレーのサイトをいい感じにリニューアルしようと思っているのですが、なかなか考えがまとまらないので、すごくタイムリーな話題でした。早速やってみようと思います!
第6章 アイデアを思いつくには
この章では、知的生産の"生産"の部分について扱っています。
「学びとアイデアの創造は、ほぼ同じ」と筆者は仰っています。これには本当に共感で、本を読んだり新しい人と出会ったり話したりして学んでいるときの方がたくさんアイデアが浮かんでくるというのは経験値としてありますね。
また、この章の後半ではまだ言語化されていないものを言語化する方法について書かれていました。
私もゴルフメドレーを「冒険感たっぷりのサイトにリニューアルしたい」と思いつつ、まだ考えが全然まとまっていなかったり、なんとなく頭の中にあるイメージをデザインに起こすのがまだ苦手です。この本に書いてある方法を使って、今自分が言語化できていないデザインを言語化しようと思いました。
第7章 何を学ぶか決めるには
1〜6章では、「何を学ぶか(what)」は決まっている前提で、「どう学ぶか(how)」を説明します。筆者はhowよりもwhatをの方が大事な問いだと考えています。7章では、この問いについて考えていきます。
何を学べばいいかわからないときは手当たり次第に学ぶ、学んだことを正解にするために点と点を繋ぎ合わせる、知の流れを組織内でよくする…などが参考になりました。
感想
エンジニアの中でも特に大学できちんと学んで研究していらっしゃる方向けの本だなと思いました👀
エンジニア向けの本ではありましたが、デザインをやる上でも情報を整理したり、アイデアを出したりするやり方はとても参考になりました。
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