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『ラジカセ』

詞曲 ミヤマテツオ

なんにもしないで ボーッとして
セピア色に染まる街を見て
昔書いた曲を録りためた
カセットテープは無くしたまま

あのラジカセから流れてた
ロックンロールに出会った日
歌と声と胸の振動が
頭の中で鳴り響く

思い出なんて語るのには早すぎて
聴いておくれよこのメロディ
カッコつけてチャコールグレーの
シャツ着ても
大人のフリはムズカシイよな

心の奥に捨てられた
あの日の歌を探している
ロックンロールはどこにある?


古びた机の引き出しに
書き殴ってた詩の残骸が
淋しそうにボクを見つめてる
ごめんよとギュッと抱きしめた

突然広がってくあの日の情景と
埃まみれのあのメロディ
やさしくそっと息を吹きかけたら
この哀しき唄が生まれたよ

あのラジカセは知っている
もう音は鳴らないけれど
ロックンロールは響いてる

今日も歌を唄ってる
明日もきっと唄うだろう
ロックンロールはここにある

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