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花占い

心が、わからなくなる。
誰かのためにやっていたことが自分のためになって。
自分のためにやっていたことが誰かのためになって。
嬉しいことと悲しいことを拾い集めていくうちに、
知らないうちにおぼれていった。
何度も投げた言葉はどこにもいかず、
ただじっと私の中に燃え続けている。
わかってほしい、ほしくない。
そうやって花占いをするように心臓の一部を削り取る。
血はあふれて痛いから、
ただあなただけを想い続ける。
嫉妬する身体が熱くて、自分ではないような、
自分とは思いたくないような気がする。
毎日心はうずくから、あなただけは手放したくないと
そう叫んでる。
落ちている桜を拾い上げて、一枚一枚花びらをちぎる。
好き、嫌い、好き、嫌い、……好き。