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子曰はく

世界はね、広がっちゃうんですよ。
sin(サイン),cos(コサイン),tan(タンチェント)を知れば加法定理が解けるように、
この世のすべてが118個の元素から成り立つことを知れば、私たちはただの元素の塊でしかないことを理解してしまう。
勉強をするということは、何かを知るということ。
何かを知るということは、世界が広いことを認識するということ。
そのような世界の中で、この私は何十億分の一でしかない。もちろん君も。
そして君にとっての私は、一生に出会うすべての人うちの何万分の一にすぎないんですよ。
だから君、世界が広がるのを恐れてはいけません。
誰かと関わることを苦にしちゃいけない。君にとってみれば、相手は所詮何万分の一なんです。
程よく付き合っていればいい。
しかし忘れてはいけませんよ。いつか君にも、何万分の一にはできないくらい大切な人ができます。
そのとき、それを了解していると、とても胸が痛むでしょう。
所詮小さな関わりだと悟り、その大事な人を傷つけてしまうかもしれない。
一生理解しあえることはないのだと、悲観してしまうかもしれない。
その時、どうすればいいか。
その人に、たくさんの時間を注ぐのです。
たった一瞬の「愛してる」は嘘になりますが、その人と人生の時間を共有することは、嘘をつきませんから。
そしてその人との時間を大切にすると同時に、君自身を大切にすることです。
まずは、君が君を好きでいられるよう、君自身が考えるんですよ。
これが、君の高校生活3年間の宿題です。しっかりやってきてくださいね。