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月は満ちる

ふれたい

あの人の手に

顔を近づけて

極限まで

そしたら

あの人の大きな黒目が

わたしをみていることに気付くだろうか

普通の時には見せない

あのはにかみわらい

いやだ

手放したくない

おねがい

どうか夏の神様

わたしに力を

あの人と近づけるように

いや 怖い

あの人はやがて

家に帰る

もう なぜ

出会ってしまったの

夜は更ける

泣いているわたしを残して