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藍におちる

もしも僕が寒くて身体を震わせていたら

そのコートを肩にかけてくれるだろうか

だけど何度震えてもあなたには届かない

あなたが気づいていることを知ってるけど

もしも僕がもう少しできる子なら

頭を優しく撫でてくれるだろうか

だけどいくら器用だろうとあなたには届かない

引かれた線を切ることはできないでしょう

もしも僕が一人泣いていたら

物陰でそっと抱きしめてくれるだろうか

だけどどんなに心をこぼしてもあなたには届かない

ただ虚空に消え去るだけ

もし僕がもう少し大人だったら

つま先立ちをしてキスをするのに

それさえも許してくれない

鎖で縛られた世界はどうしても醜いのに

それでもあなたがいるなら

無様に落ちるさまを笑われたって

それでもあなたがいるなら

思わず出たため息は白く濁っている

それでもあなたを想っているから

どんなにつらくてもくるしくても

あなたがいるなら

それだけでもうあふれてくるんだよ