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ムーミン谷の彗星

2023年8月9日 水曜日

 体調はだいぶよくなった。
 体温は36.5度。喉の違和感、痛みというようなものはどこにもなく、味覚も戻った。ただ、まだ咳があり、鼻が通っていなくて、なかなかにスッキリしない。

 この間はカゼがおさまったと思って外出したとたんに具合が悪くなったので、今日は本当はリモートワークにしたかったんだけど、出なければできない仕事があり、午後から仕事場へ。
 何事もなく、帰路につけますように。喉をあたためた方がいいので、オザケンポロシャツを一番上のボタンまで止めて着てきた。
 このポロシャツは本っ当にに着心地がよくて、着るたび毎回感動してしまう。それに何より、わたしにはお守り効果がある。
 そういえばおざわさんの渋公特別講義の結果が届くのは明日だ。当たっていてほしい!

 電車の中で咳込むと、車内にいる人たちの意識がこっちに集まるのが分かる。そうだよね、心配だよね、わたしだってそうだもん。だから、こういう時は外に出たくないのだ。
 コロナが蔓延して、風邪(風のよこしま)に対するみんなの意識が変わるといいなあと思っていた。
 日本の人たちって、「カゼくらいの不調」だと、どこでも出ていくでしょ。そこをみんなで改めて、カゼ症状のある時はなるべく家にいられるような社会になれば、コロナやその他の感染率は下がるだろうし、いろんなところでゆるまる効果が出てくるんじゃないかと思う。いま流行っている夏カゼだって、「カゼの不調」だから家でできることをする人が増えたら、もう少しおさまってるんじゃないかな。

 ええ。わたしもそれができなかったんですけどね。
 せめて、なるべく人に移したりしないように、急いで仕事をすませて、街をブラブラもせずに帰ろうと思う。おさいふを忘れて来てしまったし。

 仕事を片づけ、電話予約したロロのチケットを受け取りに東京芸術劇場に行ったり(電子決済ができた)、書店に行ったり、デパ地下で弁松のお弁当を買ったりして、帰りの電車の中。
 今日は気温がさほど高くないはずなのに、やたら暑くて汗がこわいくらいに流れ落ちてくる。なんだろう。カゼと飲んでいる薬のせいで、体温や水分調節がうまくいってないのか。節電のため、冷房の温度を高めにしている施設が多いのか。単純に暑いのか。
 出かけるたびに本屋さんに寄ってるんだけど、『1789』のルサンクは今日もなかった。

  きょうはトーベ・ヤンソンが生まれた日(1914年)だと、元Twitterで見た。8月9日は長崎に原爆が落とされた日でもあり、その記憶が「ムーミン谷の彗星」につながっているとか。

 夕飯の後で『ムーミン谷の彗星』を本棚から出してきて読む。今まで読んだのと全然違うお話のよう。全編をとりまく、世界が壊れてしまうかもしれない不安や恐怖が、今の日本にぴったり過ぎてこわい。
 カタストローフ第一号。カタストローフ第二号。
 ラストに海がかえってきたエピソードがあるのに救われる思い。


 ムーミントロールが、そっといいました。
「ママ、もう地球は、こわれちゃったの」
「もう、すんだのよ。わたしたちの地球は、こわれたかもしれないけど、ともかく、すんだのよ」
 と、ムーミンママは答えました。

『ムーミン谷の彗星』ヤンソン 下村隆一訳(講談社文庫)より

 おざわさんの渋谷公会堂での追講義の当落が明日には届く。よい知らせが届きますように。

 当選祈願で、おざツイ貼ります。《勉学とロックの秋へ》。お願い!



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