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ガベルって知ってますか・・・
別名ギャベルともいうらしく、一般には名前共々なじみのないものですが、何かを開始する時や場を静粛にさせる時に、机を叩いてトントンという音を発する小さな木槌のことです。世界的には裁判のほかに、議会やオークションで使われることが多いようです。
このガベル、日本でも国会では用いられることがあるようですが、裁判ではどうなのでしょうか。一般市民の感覚では、あのトントンね、という感じで、ガベルが用いられていると思っている方も中にはおられるようです。しかし、実際のところは、裁判官が法廷でガベルを用いることはなく、法廷にも備え付けられていません。結局のところ法廷を開廷したり、法廷内を静粛にさせる際には、裁判官が声を発することになるわけです。先ほどの一般市民の感覚は、法廷でガベルが使用されるシーンがある映画やテレビドラマを見た影響ではないかと思われます。
ただ、日本の裁判は形式を重んじる(形にこだわる)ところがあり、法廷で裁判官が着ている真っ黒な法服もそうですが、そういう意味では法廷にあってもよさそうなのですが・・・ちなみに、法服の真っ黒な色は、黒色は何色にも染まらない、つまりは、裁判の公正さを意味するものとされています。
キムタクが検察官役を務めた「検察側の罪人」という邦画の中に、物語上、ある意味を持たせているのだと思いますが、キムタクがコレクションをしていると思われるガベルに触れるシーンが出てきます。ガベルは実用的なものというよりも、法服と同様、やはり儀礼的もしくは象徴的なものなのかもしれません。
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