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みやっこネイチャークラブ「森林の魅力を探る林業見学」を開催

11月4日(土)、「みやっこネイチャークラブ」の第五回目の活動となる「森林の魅力を探る林業見学」を行いましたので、その様子をお伝えします。


「みやっこネイチャークラブ」とは?

宮古市の自然あふれる環境で、こども一人ひとりの「個性」と「自己肯定感」、「やり切る力」、「協調性」といった「非認知能力」を自然遊びを通して楽しく育む自然体験クラブであり、公益社団法人ハタチ基金の助成により実施しています。
6月からクラブメンバーを募集し、小学4年生から6年生までの生徒が5名応募してくれています。
また、10月の開催から各イベントへの単発参加も受け入れており、今回は1名が新たに参加してくれました。

「森林の魅力を探る林業見学」とは?

宮古市の総面積12万5,915ヘクタール(1,259.15平方km)のうち森林面積は、11万5,376haと総土地面積の約92パーセントを占め、県内第1位の森林面積です。
森林のみどりが国土を守り、水を育み、野生生物を育て、私たちに木材などの資源を提供し、二酸化炭素を固定する役割を学ぶとともに、森林の中ですがすがしい空気を吸ってリフレッシュしたり、レクリエーションを楽しむことを目的としています。

「自然との共生:森林の魅力を探る林業見学」レポート

参加人数

今回から各イベントへの単発参加の受入も開始したところ、新たに1名の児童が参加してくれました。残念ながら今回も全員揃うことはできませんでしたが、5名で元気よく出発です!
今回は都合により当初の内容を変更し、森遊びと木工作品の製作を行うこととしました。

アスレチック体験

元宮古市地域おこし協力隊の福原隆泰さんに講師をお願いし、田代地区にある「宮古市野外活動センター」にて体験開始です!
森遊びの内容はアスレチックとツリークライミングですが、ツリークライミングは準備に時間がかかるため、事前にご準備いただいていたターザンロープやハンモック、そしてスラックラインで元気よく遊んでいました。

スラックラインは最初は普通に立つことも難しいです!
他メンバーからグルグル回されて目が回るーっ!

ツリークライミング

ツリークライミングの準備が完了したので、みんなヘルメットやハーネスを装着して、安全にツリークライミングをする為の”3つの約束”と”ロープの結びの名称と使い方(ブレイクス、フットループ、セーフティー)”を学びました。
学んだあとは実際に登ってみますが、最初はやはり上手く登れません。でも、コツをつかんでからはスルスルと登っていきました!
中にはあえてロープを揺らしてもらって、更にスリルを味わう子もおり普段は体験することの無い樹上での風景などを楽しんでいる様子でした。
しかし、ここでなんとネイチャークラブ初の活動中の雨!結構な雨量となり、これ以上はずぶ濡れになってしまうことから、中止と判断し降りることとなりました。
こどもたちは「あとちょっとで頂上だったのにーっ!残念!」と悔しがってました。

クライミング前と後には木をなでて、「よろしくお願いします」
「ありがとうございました」の挨拶を行います。
安全に関わる説明をしっかりと聞いています。
フットループに入れた足に力を入れロープを引き下げ、
ブレイクスを上へスライドすると身体が上昇します!
コツをつかめばこんなところまで登ることができるんです!

林業見学

塗れた体を乾かすため車の中の暖房を最強にし、しばし待機していたところ雨も治まったことから、当初の目的である「林業見学」を行います。
野外活動センターの老朽木の除伐作業を見学させていただきますが、チェーンソーを使った伐倒を見るのは初めてということで、みんなワクワクしています。
福原さんが伐倒方向を定め、安全を確認してから作業を行います。木の伐倒方法については代表的な伐倒技術である「追い口切り」をこどもたちに説明していただきました。
退避も完了して、いざ伐倒作業の開始です。チェーンソーの音に驚きながらも無事伐倒を終えたときには歓声が上がっていました。

チェーンソーを使っての伐倒作業はカッコイイ!!

伐倒を終えた木を今度はノコギリを使って自分たちで切ることに挑戦です。ノコギリを使ったことの無い子が多く、こちらも福原さんに教わりながら切ってみましが、なかなか上手に切れなくて何度も角度を変えてみたり、切る場所を変えてみるなど自分たちで工夫しながら取り組んでいました。

うまく切ることが出来なくて苦戦中!

木工作品づくり

お昼ご飯を食べ終えたら、次は木工作品作りのためお隣の山田町にある「ホームワンサトー」さまへ移動です。
ホームワンサトーさまのご厚意により、作業スペースをご提供いただき、そこで今回は小物入れを作ります。
時間の都合により材料は既にカット済みのものをご準備いただいておりましたので、まずは紙やすりで切断面のバリや表面を滑らかにしていきます。
削る前と削った後の手触りの違いを確かめながら手作業で行いますが、ここで文明の利器である電動サンダーの登場です!

まずは人力でやすり掛けを行いました。
電動サンダーで作業するとあっという間に終了!

手作業ではとても労力と時間をかけて行っていたものが、機械を使うことであっという間に作業が終わることにこどもたちも感動しきりです。

木材に穴をあけるために電動ドリルを使ってみたり、木材を留めるために電動ドライバーでビスを打ち込んでみたりなど、普段の生活ではあまり行わない作業にこどもたちは大分苦戦したようです。

狙った位置に正確にドリルで穴を空けていきます。
電動ドライバーでビスを打ち込むのが一番難しかったとのことです。

特にビスを打ち込む際は、上手くできず何度も何度も失敗しながら行っていましたが、次第にコツをつかんで木材を留めていきます。
「出来なかったことが出来るようになるのが楽しい!」と言っていたのが、印象的でした。
こうして遊びながら学ぶことを体験し、そして成長につながっていくのでしょうね。
最後に紐を取り付けて完成です!何を入れるかワクワクした様子のこどもたちでした。

自分たちで作り上げた小物入れを手にポーズ!

「みやっこネイチャークラブ」では今後も毎月1回(2月までの全8回)様々な自然体験を行っていきます。
12月は「秋風に包まれるリンゴ狩りアドベンチャー」と題したリンゴの収穫体験とリンゴを使った収穫体験を予定しておりますので、その際は改めてレポートいたします。

みやっこネイチャークラブはシーズンを通しての参加としておりましたが、今後は特定の月のみの参加も受け入れております。
ご興味のある方、参加を希望される方は下記へお問合せ願います。

【お問合せ先】
 NPO法人みやっこベース
 住 所:宮古市末広町8-24
 電 話:0193-77-3809(担当:成田)
 メール:office@miyakkobase.org