思考の棚ざらえ・2

 色々なことを考えています。纏まりがつかないままに考えています。考えているだけで何らの行動もしないから考えだけが積み上がって脳内がくしゃくしゃになっていきます。

 閑話休題。

 相変わらず自転車で車道の右側を爆走する人が後を絶たない。こういう人々の所為できちんと車道の左側を真面目に走っている当方とぶつかりそうになって蓋し危険だ。漸うのことですれ違い、その際、交通法規に違反しているのは向こうなのだから、率先して避けるだろうと思っているとさにあらず、そもそも交通法規という概念を持たぬ人々だから平気に突っ込んでくる。阿呆に道理を説いたところで無駄だから黙ってやり過ごすけれども、流石に少しく癪に障るからすれ違う際に、脳内で「お前みたいな車道の右側を走って恬然としている馬鹿はどうせ性器が恥垢塗れなんだろう。ああくさいくさい」と思うことにしているが、思ったところであんまり気は晴れない。

 閑話休題。

 見たところおっさん/おばはんの年格好の人だから安心して『8時だヨ!全員集合』の話などを振ってみると「すいません。全員集合には間に合ってないんです。志村けんのバカ殿なら解るんですけど」なんて云われてしまって、嗚呼、いつの間にか自分は年寄りになってしまった。最早、自分は世の中のメイン・ストリームには居ないのだ。と思って哀しくなりました。

 閑話休題。

 世の中が自由化になればなるほど人民の暮らしは不自由になっていくよ。

 閑話休題。

 廻転寿司に行く度に寿司職人というのは立派だなと思う。自分なぞが寿司職人になったなれば、他の客や他の職人の目を盗んでは寿司のつまみ食いに精を出してしまうに決まっているからだ。それをせずに、ああして黙々と寿司を握ってばかりいるのだからまったくもって立派だと思う。

 閑話休題。

 同様にして自分は美女に生まれなくて良かったと思う。もしも自分が新垣結衣クラスの美女だったら大変だ。日に何度もエロい自撮り写真をSNSにアップ、それを見てうかうかと声をかけてきた阿呆な男達をたぶらかすことに生涯を費やすようなばか者になっていたことは必定だ。まあ有る意味、世の男性にとっては損失だったかも知らんが。

 閑話休題。

 藤田と渡辺直人の二遊間を切に希望する。とネットに書き込んだら「そんな非力なのはだめだ」と鋒鋩、文句を云われた四年前のあの日。いま、パリーグで最高の二塁手と遊撃手じゃんか。

 閑話休題。

 SNSで元気な文化人、乃至は、ホリエモン的にネットから出てきた有名人ってのは、どうしてああ揃いも揃って言葉遣いが下品なのかしらねぇ。そらまあネットでいつまでも粘着みたいなのに始終絡まれていたら、ものすごく苛立つかも知らん、とは思うけど、たといネット上でも品性というか性格の地金というか、人品骨柄はでちゃうよねぇ。テレビなんかだと鹿爪らしくしてるような人でも、twitterなんかになると途端に「ふざけんなよこの野郎」的な乱暴な言葉遣いになるン。

 閑話休題。

 古典落語『つるつる』に「岡ぼれも三年すれば色情(いろ)のうち」ていうまことに結構なフレーズが出てくるが、これも当世だとストーカー的なことになってアウトなのか知らん。せめて了見ぐらいは粋を保ちたいもんですな。世の中がどう変わろうと。

 閑話休題。

 当選番号の確認をせぬうちは、手許の宝くじは外れたことにはならないのだ。当たっているかも知れないのだ。まだ確かめていないだけなのだ。断じて外れが確定したわけではないのだ。

 閑話休題。

 という宝くじに対する思いを異性に対する思いに変換して当てはめたらやっぱりある種のストーカー気質ということになるんだろう。告白せぬうちは振られたことにならない、みたいな。だからいつまでもあの人を想い続けてよいのだ、みたいな。うへあ。気持ち悪ぃ。

 閑話休題。

 お前さあ、八十年代だったら間違いなくパソコンやネット周辺やオタクを馬鹿にして見下してたよね、っていう感じの連中がいま、いちばんインターネットを使い込んでる感じがするネ。"LINEいじめ"に精を出してるような連中のことです。

 閑話休題。

 記者会見の場で、そのときの議題とは関係のない質問をする記者ってのが必ずあるネ。先日の、集団的自衛権の件で安倍総理大臣閣下が会見をしたときの質疑応答で、フジテレビの記者を名乗る人がいきなり北朝鮮の拉致問題について質問をしたんだけれども、ああいうのって、どういうつもりで聞くんだろうか。どう考えてもそこで聞くことじゃないのに。芸能人リポーターがどこにいっても芸能人に恋愛の話題を振るのとおんなじようなある種の様式なのか知らん。

 閑話休題。

 SNSが発達して以来、七夕の短冊とかにウケ狙いの言葉を書く、みたような人が殊の外増えてしまって、なんつーか、うるせぇ。ああいうのは巧まざるユーモアだから面白いんだと思うんだがなあ。

 閑話休題。

 NHKニュース番組の街頭インタビューに出てくる人、この数年、美女の比率が高くて、あれ明らかに美人を探して話を聞いてるよなあ、と思う。田舎の小学校の取材とかでも、校内一の美少女だろこれ、って感じの女の子を必ず映してインタビューしてる。まあ、テレビの前でそんなことばかり気にしている吾輩もどうかと思うけどね。

 閑話休題。

 セクハラ以前に、そもそもやじを云うのがだめなんじゃないのか、と思うんだけど、そこは問題にはならないのね。つーか、ヤジ将軍、なんてな言葉が当たり前にあることからも解るように、ヤジを云う要員であったが為に、現在の地位を獲得した、みたいな人も居るんだろうなあ。

 閑話休題。

 火事と喧嘩は江戸の華。なんてなことが古くから云ってあるが、聞くところによれば、昔の江戸っ子の喧嘩というのは腕っ節よりも、いかに気の利いた啖呵を切れるかどうか、の競争だったみたいね。野次馬の笑いを誘うような、「云いやがったね」と唸ってしまうような洒落た啖呵を切ったほうが勝ち、みたいなことだったらしい。これは確かに街っ子のセンスがなくっちゃ無理だね。況んや現代のやじにおいておや。

 閑話休題。

 とまあこんな感じで思考のダダ漏れをしているとキリがないのでこの辺でひとまずお仕舞いにさしていただきます。どうもすんずれいいたしました。



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