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大きな大きなクリスマスツリー

突如発表された、ハウジング写真コンテスト(通称ハウコン)開催の告知。
ハウジングコンテストは、密かに抱いていた長年の目標の一つでした。

最近はすっかり写真活動のイメージがついていますが、
昔からハウジングも好きでした。
とはいえ今は、イン時間の都合もあって
年に2~3件できるといいな、という感じです。

アストルティアには、本当にたくさんのハウジングが好きな人たちがいて
自分には想像もできないような家を、年中作り続ける方達が沢山います。

ハウジングコンテストに置いて、この「場数の違い」というのは
簡単に乗り越えることができるものではなく、
だからこそ、ハウジングコンテストへの入選、というのは
大きな目標となっていました。
・・・というか、そもそも開催自体も久しぶりです。

告知が出た以上、今から場数の違いを埋めることは出来ません。
「場数の違い」による差を受け入れたうえで、
告知を見てまず真っ先にすべきと思ったのは
「今の自分にできること」を見つけることでした。

「今の自分にできること」。これは決まってます。
いつでも何に取り組むときでも同じ。「考える」ことです。

これまでのハウジングや、写真のセット設営の経験を踏まえて、
最初に、自分がハウジングコンテストに向けてやりたいことを考えました。

  1. 他の人が、あまり挑戦しそうにないことがやってみたい

  2. 今年(2021年)は、クリスマスハウジングができていない

  3. 見上げるような建造物を作りたい

1はきっと、だれもが目指していることだと思うので、省略します。

2は毎年ジジさんが企画されているクリスマスハウジングの募集を見て、参加したいなー…と思っておりました。しかしながら昨年末は忙しくて、残念ながら適わない、と諦めたことが、頭に引っかかっていたのでした。

そして3。その昔、DQXショップでシーサイドハウスが公開されてからずーっと思っていたことでした。シーサイドハウスの吹き抜けの構造を見たときに「見下ろす家」や「見上げる家」を作ってみたいと思っていたのですね。

その後、「フォトライフ」のコンテストで見下ろすハウジング(というかフラワーアート)は実現させたのですが、見上げるハウジングは、いいアイデアもないまま実現できず、となっていたのでした。

ざっと先ほどの1~3の書きだした後、思いついたのは職場の近くのビル入口で毎年公開される超大型クリスマスツリー。ビルの吹き抜けから吊り下げて、複数階にまたぐ形で公開されるため、観光客も訪れるような有名スポットです。
(在宅勤務していますので、今年は公開されていたのかわかりません,,,)

先ほどの話に戻りますが、2020年はクリスマスハウジングに参加して、こちらの「壁掛け」家具を利用したツリーを2つ作りました。
これらのことを思い出しまして、「壁掛け家具」と「天井家具」を使えば、
見上げるような超巨大ツリーが作れるのではないかと思い、挑戦することにしたのです。

 ツリーを作る上で一番の課題となるのは、壁掛け家具と天井の隙間を埋めること。特に、天井から一番大きな家具の高さまでの空間を埋めないとツリーがつながりません。

 試しに、一番高いところまで重ねおきができる三段ブロックに、ツリーの材料になりそうなじんめんじゅを載せてみましたが、天井には届きませんでした。(がっかり)
 それならば、と天井家具を試してみるのですが、並のシャンデリアやモビールでは、どうしてもスカスカになってしまいます。

 何かいいものはないか。。。と、家具カタログを片っ端から開いてみて、漸く見つかったのが「氷のシャンデリア」でした。つららのような逆三角形の形をしているこのシャンデリアは、一番高い位置に配置すると天井に密着してくれます。
 これと上の階の下限ギリギリに設置した壁掛けグリーンを並べると、ほぼ家具が連続する状態になりますので、ツリーの実現性が帯びてきました。なお、氷のシャンデリアだけだと明るさが足りないので、前述の豪華なシャンデリアも重ねています。

 続いてツリーで一番重要な、てっぺんのオーナメントに取り掛かります。
これは、元から好きだった家具の一つ「妖精図書館の天球儀」がしっくりくる、と思ったので、まずはそれを試してみました。
 その結果、大きさや形は申し分ないけど、明るさが少し足りない印象。そこで「大聖堂のオルゴール」を重ねて、明るさを強調します。

天井を覆うために集められたじんめんじゅも、無事に再就職先が見つかりました。

氷のシャンデリアと、壁掛け家具を設置する手すりまでの空間には、フラワーモビールを使うことになりました。

フラワーモビールをひっくり返すと、裏っ側は葉っぱだらけになっています。こちら側を正面に向けて、ツリーの大枠を作っています。ただし、フラワーモビールはこの真ん中の天秤部分があるせいで平面感が強くなってしまいます。特に手すりが真っすぐになっている2階部分が、ペタンとしてしまう印象が強かったので、ひっそりとじんめんじゅの頭を忍ばせました。

再就職先が見つかって、幸せそうなじんめんじゅ(フレンド談)

 ツリーの材料が大筋で決まったところで、最終的な撮影位置(この写真を撮った場所)でカメラを起動して、全体のバランスを見ながら家具をどんどん配置していきました。告知から2日が経って、壁家具で作った木の幹と合わせておおよそのツリーが完成してきました。(よくみると、右手に就職先を待ってるじんめんじゅがいますねw)
 この段階で、やりたいことが伝わるかなー、、、と思って、いつも相談しているフレンドさん(ハルさん、コバピさん、モルガーナさん)に制作状況を報告することに。

 内心ドキドキしながら見せてみた結果「なにこれすごいwwww」のシンクロしたリアクションを頂き一安心。というか、思っていたよりもリアクションが大きいので手ごたえを感じることができました。

そこから、設置数の制限を加味して、ツリー周囲の装飾に移ります。

ツリーを作りながら考えていたことは、
「見に来た人は、間近で見たいと思って、ツリーに近づくだろう」
「ツリーの下へ来た時に、大きさのあまり、かえってツリーが見づらいかもしれない」
「それなら、見づらくなるツリーのかわりに、クリスマスの雰囲気が感じられるような装飾をしておきたい」
ということでした。

大きなツリーで設置数の大部分が取られてしまうので、その限られた範囲でクリスマス感が出るよう、試行錯誤を繰り返します。
 ちなみにこの辺りの設置数と戦ってる最中、フレンドさんとのチャットで、コンテスト絡みから「設置数が。。。」という話をしていました。なんというタイムリー。

 この段階でおおよその最終形が見えてきたので、こっそりとフレンドさんをお招きして「何も説明せずに案内しても、クリスマスツリーであることが伝わるかどうか」を聞いてみることに。微調整をしながら、何人かお招きして感想を聞いてみたところ、上々のお返事を頂くことができました。

 それから家具を足したり引いたり、飾りつけのために時間をかけて家具を取りに行ったり()、ということを繰り返して、応募開始2日前、ようやく最終形の写真が出来上がりました。

最後に残ったのは、タイトルとPR文をどうするか。

 普段は、写真を撮り終えるまでの間に、自分なりの世界観や撮りたいものがまとまっているので、それを文章にするだけなのですが、今回はそういうものがありませんでした。なぜなら、作りたいものは「クリスマスツリー」そのものだったわけですから。

 そこで、原点に立ち返り「そもそも、なぜハウジングでクリスマスツリーが作りたかったのか」ということを考え直します。
 …でも、これは初めから判っていることでした。

「家を見た人がちょっと驚き、そして楽しんで貰えるように」

 これは今に始まったことではなく、以前ラギウスさんと謎解きイベントを一緒に謎解きイベントを行うことになったときも、もっと言えば、はるか昔にハウジングや写真を撮るようになった時から、何かを作るときに忘れずに考えていることです。だから、そのずっと心に留めていることを、そのままPR文に込めることにしました。

【大きな大きなクリスマスツリー】

キラキラ輝くクリスマスツリーを、
自分のマイタウンに飾りたいと思いました。

大きな大きなクリスマスツリーで、
マイタウンを訪れた皆様が笑顔になることを願って。

今年もクリスマスが、素敵な1日になりますように。

メリークリスマス♪

(第4回 ハウジング写真コンテスト 応募コメント)

 こうして、応募作品が完成しました。せっかくならクリスマスに間に合わせたいので応募と同時に公開したところ、自分が思っていたよりもはるかに沢山の方がツリーを見に来てくださいました。

 残念ながら金賞・銀賞こそ逃しましたが、自分にできることを尽くし、目標だった冒険者投票の40選に残ることができたのは、本当に嬉しかったです。

 しかし、それ以上に「笑顔になれるハウジング」を実現することができたことが、自分にとって何よりも大きな成果だったと思います。ツリーを見学した方が別のフレンドさんを招いてくださったり、記念写真を撮って楽しんでくださったり。「今の自分ができること」を振り返ると同時に、「自分が制作をするときに大事にしていること」を、改めて見つめなおすことができた、自分にとっても大切なクリスマスツリーとなりました。

ツリーを見に来てくださった皆様、
応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!
これからも初心を大事にして、皆様に楽しんで頂けるものが
お届けできるように、頑張っていきたいと思います!


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