ChatGPT3.5の計算を信用してはならない〜ChatGPTの課題と活用方法〜
「ChatGPTで計算してみたけど、なんかおかしい…」
という経験をした方は多いと思います。私も先日同様の体験をしました。
EXCELと計算結果が全然合わないんですよね。
という訳で今回は、ChatGPT3.5の計算結果は信用してはならないという話をしていきます。
ご無沙汰しております。みやびのです。
久々に記事を書きます。
今後は定期的に記事を書いていきたいと思うのでよろしくお願いします。
Chat GPTの計算能力は信用ならない
さて、Chat GPTはAIです。AIはコンピュータなんだから計算は得意なんじゃないかと思っていた方は多いと思います。私自身もそう思っていました。
しかし、Chat GPTは言語分野に特化したAIであるため、どうやら計算能力はあまり高くないようです。
例えば以下のような時間計算を行うと…。
てな感じで答えが返ってきます。正しくは66分55秒です。
他には以下のような計算の場合、
という訳のわからない回答が返ってきたりもします。雰囲気で答えてんのか(笑)。
また、数字だけの計算も「111 × 54321」のような桁数が多いものも苦手な様子。
正しくは、6,029,631です。
ちなみにPythonのコードとして聞いても…
おい(笑)。
ちなみに実際の実行結果はこちら。
どうやら計算が複雑だったり、桁数が多かったり、繰り上げがあったりすると正確な計算結果を出すことは難しいようです。
Chat GPT4以降はまだ試していないのでどこまで改善されているかはわかりませんが、少なくとも3.5の段階では計算結果が全く信用なりません。
とは言えAIは急速に進化中。そう遠くない未来には正しい計算結果が返ってくるようになるかもしれません。それまではこれまで通りEXCELや電卓を活用しましょう。
なら現状のChat GPTができることとは?
上記のようにChat GPTを計算機として使うのはあまりよくありません。また、計算に限らずChat GPTから返ってくる答えは正確な内容とは限らず少なからず嘘が混ざっています。
しかもさもそれが正解のように答えてきます(笑)。
と言う訳で情報を得るツールとしては現状不完全です。これはChat GPT自身も語っていることです。
現状は飽くまで参考程度に使えと言うことですね。
では、全く使えないかというとそんなことはありません。現状でも活用方法はあります。以下にChat GPTの活用方法の一例について紹介します。
もちろん活用方法はこれだけではありません。色々試してみましょう。
アイデアの提案
一つ目の活用方法はChat GPTにアイデアを提案してもらうことです。知識は非常に豊富にあるため、個人ではなかなか思いつかないアイデアを捻り出してくれる場合があります。
例)「Chat GPTに関するWeb記事のタイトル」のアイデア
中には突飛なアイデアもありますが、なかなか良いアイデアが思いつかない場合はChat GPTに頼るのもありでしょう。
メールや資料の叩き台を作ってもらう
メールや会議の資料を書く時に「何から書いたらいいものか」と悩む場合って結構ありますよね。そんな時にはChat GPTに叩き台を作ってもらいましょう。
以下は仕事のお礼メールの叩き台を作ってもらった例
ちょっと堅っ苦しいですね(笑)。そのまま使うのではなく、叩き台として飽くまで参考程度に使うのがおすすめです。
プログラミングの作成やコードチェック
Chat GPTが得意な分野としてはプログラミングがあります。コードの作成からエラーのチェックまで様々な作業を対応してくれます。
以下はじゃんけんのプログラムをChat GPTに書いてものです。これくらいのコードであれば数秒で生成可能。
import random
def get_user_choice():
print("じゃんけんを始めます!")
print("1: グー")
print("2: チョキ")
print("3: パー")
choice = input("数字を選んでください (1/2/3): ")
if choice in ['1', '2', '3']:
return int(choice)
else:
print("1から3の数字を選んでください。")
return get_user_choice()
def get_computer_choice():
return random.randint(1, 3)
def determine_winner(user_choice, computer_choice):
if user_choice == computer_choice:
return "引き分け"
elif (user_choice == 1 and computer_choice == 2) or \
(user_choice == 2 and computer_choice == 3) or \
(user_choice == 3 and computer_choice == 1):
return "勝ち"
else:
return "負け"
def main():
user_choice = get_user_choice()
computer_choice = get_computer_choice()
print(f"あなたの選択: {user_choice}")
print(f"コンピューターの選択: {computer_choice}")
result = determine_winner(user_choice, computer_choice)
print(f"結果: {result}")
if __name__ == "__main__":
main()
エンジニアが活用できるのはもちろん、プログラミング未習得の方でもChat GPTを活用すれば、目的のプログラムを生成してもらうことができます。
現状は、簡単なプログラムを書いてもらうことやコードチェックがメインの使い方となると思いますが、いずれは「一言入力するだけでアプリが1個できる」といったことが可能になるかもしれません。
Chat GPTはまだ発展途上
Chat GPT3.5はまだまだ発展登場です。
完全に独断と偏見ですが、人間に例えると社会人1年生レベルといったところ。優秀な成績で大学を卒業してきましたが、まだまだ社会経験が少ないためその能力を活かしきれていません。「学んできた知識をどこで活かすべきか」がまだ理解できていないのです。
逆に言うとAIは既に社会人1年レベルまで来ています。そして現在も情報がアップデートされて成長を続けています。
ポテンシャルは高いため、今後経験を積んで行けば高い能力を持ったスーパーエリートに化けるとなっていくことが予想されます。
AIは急速に進化しているので、今後の更なる進化に期待したいですね。
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