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鵜匠家での、再会。

先日、朝から、山下晃正鵜匠のお宅に取材に伺いました。
朝の作業は、晃正鵜匠と、先代の純司さんとお二人で。

その後、久しぶりに純司さんのお話を伺うことができました。

以前ハンドブックを制作していたころは、純司さんが鵜匠代表を務めていらっしゃったので、よくお宅に伺って、鵜飼のお話はもちろん、それ以外にも色々なお話を聞かせていただきました。それがいつも不思議なほど、私がそのとき抱えている悩みにどんぴしゃで刺さって。お話を伺うのが楽しみでした。

その後、鵜匠を晃正さんに譲られてからは、ときどき鵜飼屋でお見かけすることはありましたが、なかなかお話しする機会がなく。お元気なのかなと少し心配もしていたところでした。

しかしお話ししてみると、お元気そうで。
舟を降りて休み、病院にも通われたことで、鵜飼で酷使されていた身体も少しずつ回復されているようで。医師には「120歳まで生きると言われた」とおっしゃっていました。(以前は100歳までとおっしゃっていたけれど20年伸びている…!)

「これからは、自分が経験してきたことなどを皆さんにお話しして、陸(おか)の鵜飼、心を育てる鵜飼をしたい」とおっしゃっていた純司さん。それ、素敵だなあ。

現代日本を憂いつつ、「あんたみたいにペン持って、そうやって生活する人が最高かもわからんよ。」と私に声をかけてくださいました。
「確かに、私も自分の好きな仕事で最後までやれたらいいなと思います」と答えると、
「一生は自分で作るの。そうすりゃ、いつまででも生きとれる」と。

また、金言をいただいてしまいました。

自分で作れるんだ、という、わくわくを忘れずに。
一生をどう作りたいのか、そのためにどうするといいのか、改めてじっくり考えてみたいと思います。

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