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かばんの記憶。

初めて息子と旅行に行くことになって、久しぶりにボストンバッグを引っ張り出した。
そう言えばこのかばんは、小学校の修学旅行のときに買ってもらったものだ。
これがすごく気に入った、とかではなく、当時から優柔不断だった私に、母がこれいいんじゃないと言って、まあいいかと承諾したような気がする。今思えば1泊の修学旅行には少し大きいけれど、当日はなんだかんだ詰めていったようで、大きいとは思わなかった。
そんなにたびたび使うものではないから、中学も高校も大学も、社会人になっても使っていた。こちらに越してくるときも多分これだった。
しかしその後キャリーケースを買ったこともあり、出番が減っていた。今回は車移動とはいえベビーカーの息子とキャリーケースは厳しそうで、久しぶりに登板してもらうことにした。

改めて、久しぶりに見ていると、小学生の私がどれだけ当たり前のように親に甘えていたのか、今更ながら思い知らされて、じんとなる。
ここまできたらもう一生使う、と今は思うけれど、明日息子に破壊されるかもしれない。

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