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MU2023の記憶

2023/3/25-26で羽田空港にて開催されたmogra主催のフェス、Music Unity 2023が非常に楽しかったので、以下記録。(いろいろな方の撮影された動画を、有難くお借りしております)

前哨戦、INTERNET YAMEROリリパ

MUについて書く前に。このフェスの一週間前に、以下のAiobahn氏主宰のイベントがmograで突発開催されていた。

かつてはインターネット音楽どっぷりだったところ、気づけば長いこと距離をおいていたため、このイベントの開催までニディガのこともINTERNET OVERDOSEという楽曲のことも知らなかったのだが(Aiobahn氏自体はK-POP関連で知ってた)、配信で観てみたところ、懐かしい曲も沢山流れ、熱気あるとてもいいイベントだった(現地も配信コメント欄も大盛況)。特にAiobahn氏、TeddyLoid氏の、作曲者ならではの説得力、突破力のあるプレイに圧倒され、その後アーカイブでも何回も観てしまった。
MUのチケットはこのイベントの前からなんとなく確保していたものの、このイベントのお陰で、インターネット・アニメ音楽の良さ、楽しみ方を思い出すことができ、すんなりMUに入れたように思う。

MU2023 Day1

とはいえ、多彩なラインナップをしっかり楽しめるのかやや不安を抱えつつ、羽田へ。(前の晩にジャニーズオンリーのクラブイベントで5時間踊っていたため、出発が遅れ夕方に到着)

ピーナッツくん

なぜか曲が異常に良くて逆に面白くなっちゃうやつ。そしてフェスに映える。MCも全体的に卑屈な感じでよかった。

前がたぬきゅんだったんだけど、生で見る彼らは言葉にできない愛らしさがあった。かわいいでかい生き物がかっこいい曲に合わせてぴょこぴょこしているのは良い。

REMO-CON

トランスではちゃめちゃに狂わされて楽しかった。空港×夜×トランスは精神が加速して気持ち良すぎる。MC含め、しっかり「攻撃」としてのDJを浴びた感じで心地よかった。

tofubeats

終始、優しいビートと歌声の中でふわふわ浮遊しているような感覚になるライブで、とてもヒーリング。最後にやった新曲の歌詞で泣きそうになった。気持ちよく踊りながらも、心がふっと楽になる音楽。

DJ NOT PORTER ROBINSON / kz(livetune)

非ポーター氏、初見がこれでよかったのか?という感じのセットだったけど、いろいろな意味で貴重な体験。曲を作る方のDJは、その人の音楽的バックグラウンドや美学の一側面を理解することができて面白い。

Tell Your World × Something Comfortingのマッシュアップは、この日流れた音楽の中で最も美しくて…サウンドやメロの親和性というのはもちろんそうなんだけど、お二方の追求する、透き通ったまっすぐな美しさの共鳴を感じて、感動した。多くの人の心に響く音楽の凄みというものを見せつけられた、一日目のラスト。

elemog vol.140

体力との兼ね合いで現地参加を諦めたmograのダンスミュージックイベント、elemog。寝るまで配信観るかと思ってたら、ゲスト陣のimai氏、Fellsius氏が凄まじ過ぎて、結局朝まで起きてしまった。現地に這ってでも行くべきだったと真剣後悔。(とはいえ、mograは基本配信とアーカイブがあるのが本当に本当に有難い)

MU2023 Day2

Musicarus

出発前に配信で観ていたけれど、寝起きの怠い体にプレーンで良質な味わいのハウスがとっても効いた。Day2トップバッターという配置が絶妙。これもできれば生で浴びたかった…が、家で踊って、良い気分で羽田に向かった。

Aiobahn

羽田に着いて、Aiobahnのステージ。ジャミロクワイからゆったりと始まり、新曲の「宙でおやすみ」へ。ずっしりとした低音の鳴りがこの空間でしか味わえないそれで、開けた空間に広がるキラキラとした高音、ささやくような歌声との調和も美しく、胸がいっぱいになる。宝物のような瞬間。

その後はずっと暴れててあまり記憶がない。拳を振り上げながら自分ってこんなにオタクだったんだとびっくりした。Aiobahnのステージは、Aiobahnの個人的な趣味を部屋の中で教えてもらっているような良い意味での内向きさと、それを大人数でワイワイ共有できる(煽らずともずっと手拍子起きてた印象)外向きさが共存していて、なんとも不思議な楽しさがあった。

バーカウンターとイェーガー

Aiobahnのステージで心身を破壊されたため、フラフラしながら屋上のバーカウンターでイェーガーマイスターを注入して回復を試みる。楽しそうな大勢のオタク、酒、飛行機が広がった空間が、異常かつピースフルで、間違いなくこのフェスを構成する一大要素だった。

okadada

イェーガーでしばらく動けなくなった後、再起してokadada氏のステージへ。終始驚きと楽しさの連続で、上手いDJに乗せられて気持ちよく踊り狂い、すっかり元気になった。このフェスで初めて聴く音楽ジャンルもあって、こういうのもあっていいんだと。
K-POPのオタクとしては、LUNAのFree Somebodyが急に来て、ごく限られたオタクだけがぶち上がっており面白かった。

イベント終了

大トリ、イノタク氏のかける爆音サラマンダーで最後の力を振り絞って全力ヘドバンし、やり切った…という気持ちで会場を後にしました。最後の挨拶も、平和であったかかくてよかった。

感想

こうして見返すと、もっといろんなステージを観たかったな、もっと予習してから臨んでおけばと思うものの、こんなに楽しめるとは想像していなかったので、参加して本当によかった。これから、新しく発見した好きジャンルやアーティスト、DJの皆さんを、ゆっくりと追っていくという楽しみもある。
ツイッターでイベント後話題になっていたが、mograというクラブの懐の深さは本当にすごいなと改めて実感したフェスでもあった。音楽を知っている、良いものの価値を理解している方々が、幅広い音楽ジャンルや楽しみ方を差別排除せず受け入れ、結果いろいろな文化のハブになっているというのは、とても素敵で豊かなことだ。私もmogra(概念)になりたい。
空港での音楽フェスなんて、どれだけの手間がかかることかと想像するだけで恐ろしいけど、見事に快適なイベントを実現させた関係者各位に敬意と感謝…

これからもmograで良い音楽をたくさん聴いていきたい。またこうして大勢でいろんな音楽を共有する場も、いつかあるといいな。


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