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美也P&春香P対談① ~天海春香の「普通」とは?~

こんにちは、宮尾美也世界一可愛いの会(@miya_kawayoi)と申します。

今回から計6回にわたって、先日Twitterのスペースにて行った美也P&春香P対談の模様をお送りします。美也と春香という、一見すると関係性が薄いように思われる、珍しい組み合わせの妙をご堪能ください。

1回目となる本記事でお送りするテーマは「天海春香にとっての普通とは?」です。秋の夜長のお供に、考えを巡らせながらお読みいただければ幸いです。


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【スピーカー】
れぽてん(@wafumiru)
 「宮尾美也世界一可愛いの会」運営の1人。宮尾美也担当で、ひょんなことから天海春香にも興味を抱くようになった。そにっぴーさんにはいつか焼肉を奢らねばと思っている。天海春香で好きな歌は「キミがいて夢になる」
そにっぴー(@f_of_panda)
 「天海春香学会(@a_harukagakkai)」運営の1人。天海春香担当だが、ひょんなことからCleaskyに興味(?)を持ち今に至る。最近は島原エレナ役角元明日香さんに情緒を狂わされがち。世界で一番好きな歌は「笑って!」


1. 対談、開幕

れぽてん
 今回私から、そにっぴーさんにお声がけさせていただいて、快いお返事をいただけたので、対談が実現したわけなんですけれども、そこに至った経緯を軽く説明させていただきます。
れぽてん
 ある春香PさんとTwitterでやり取りをする機会がありまして、そこで「天海春香にとって普通ってなんだろう」と、そこの議題に行き着きまして。まずそれが、今回議題として設定させていただいている1点なんですけれども。
れぽてん
 あともう1点、ミリシタのメインコミュ85話、初恋バタフライ、美也のメインコミュなんですけれども。その85話を春香Pさんがどう思って、どう見ているか、どう感じたか。そのあたりのお話をずっとお聞きしたいと思っておりまして。
れぽてん
 その2点、私にとって、春香Pさんとしては身近な存在であったそにっぴーさんに今回お声がけをして(対談が)実現に至ったという感じです。
そにっぴー
 いやー、ね。私も楽しみにしていろいろ、今伺った話をなんとなく準備してまいりましたので、楽しくお話しできればなという風に思っております。
れぽてん
 はい、ありがとうございます。では早速お話に移っていければと思うんですけれども。
れぽてん
 これから話すことに関しては、全然ミリシタに限らなくても問題ないかなと個人的に思っているので、エピソードは多種多様なものを混ぜてくださって大丈夫です。
そにっぴー
 はーい。
れぽてん
 よろしくお願いします。なるべく拾えるように頑張ります。
そにっぴー
 私もできる範囲で頑張ります。


2. 天海春香にとって普通とは

れぽてん
 早速一つ目のものに移りましょう。先ほどちょっと説明はさせていただきましたけれども、「天海春香にとって普通とはなんだろう」というところで。まず私のほうから、この議題の設定に至った経緯を改めて説明をさせていただきます。先ほど冒頭、ある春香PさんとTwitterでお話しさせていただいたというところと絡むんですけれども。
れぽてん
 天海春香を「普通の子」という言葉を使って紹介されてる方が(Twitterで)いらっしゃって。深くは確認はしていないんですけれども、まあおそらくプロデューサーさんかなと。
れぽてん
 私個人の考えでは、プロデューサーという存在は、天海春香のことを「特別な子」だと思っていなければならないのではないかと思ってます。
そにっぴー
 なるほど。
れぽてん
 芸能界という場所において、まず、一般的な感覚の普通でい続けることっていうのはまあ不可能だろうと。芸能界というのはすごく特別な場所なので。逆に言うと、普通でい続けることが特別、芸能界だと、普通であることが特別になるのかなと。

天海春香

れぽてん
 その点において、じゃあ天海春香にとって普通ってなんだろう、特別ってなんだろうというところをそにっぴーさんにお聞きをしたいんですけれど。
そにっぴー
 今の話を聞いていて思ったこととして、まず普通っていう言葉について少し考えてみたいんですね。
れぽてん
 はい。
そにっぴー
 逆にれぽてんさんに聞きたいんですけど、れぽてんさんの周りに普通の人っていますか?
れぽてん
 そうですね……うーん、それぞれ個性的だなとは思いますけれども、普通の人たちかなとも思いますね。
そにっぴー
 じゃあ逆に、普通じゃない人ってどういう人たちを思い浮かべますか?
れぽてん
 端的に言うと、テレビに出てる人たちです。
そにっぴー
 かなーって、僕も自分で考えてて思ったんですね。これって何かっていうと、普通っていう言葉を普段使う時に、僕たちが一番イメージしやすいのって、有名人か有名人じゃないかってことだと思うんですよね。
れぽてん
 ええ。
そにっぴー
 その使い方で行くと、天海春香ってどう考えても普通じゃないんですよね。それでもいろんな人が、もしくは公式、まあ公式って言ってもプロフィールとかに書いてあるわけじゃないんですけど、天海春香は普通の女の子とよく言われるってことには、たぶん何か意味があるだろうと。まずそこを整理したかったんですね。
そにっぴー
 ってなった時に、最初に辿り着くのが「天海春香って実は普通じゃないんだよ」だとか「普通っていう言葉の意味が通常とは異なるんだよ」とか、そういう考えに至ると思います。
そにっぴー
 で、たぶんその一つが「実は普通でい続けることが特別なんだよ」っていう、先ほどおっしゃってたことにつながるのかなという風にまず思ったんですね。
そにっぴー
 まず後者から行こうかな。普通でい続けることが特別というのは、僕も聞いてて「確かにな」と思ったんですね。僕がさっき言った通り、もう有名人だっていう時点で普通じゃないのに、「普通だ」っていろんな人に言わしめるってことは、ここには何か特別な普通、超普通と言いますか、そういうものがあるんじゃないかなと思うんですね。
そにっぴー
 それがどういったものかというのはいろいろとあると思うんですけど。親しみやすさであるとか、分け隔てなさとか。
そにっぴー
 例えばですけど、ミリシタのキラメキ進行形の覚醒コミュだったかな。ファンの握手会かトークショーかなんかのイベントの、その前とそのイベント中を描いたコミュだったかなと思うんですけど。
そにっぴー
 当日夜更かししちゃって眠そうな感じでイベントに来る春香だとか、「アイドルになれるかな」って会いに来てくれた子に、自分の失敗談含めて「なれるよ! 私だって実はね、こんなこんなでね」っていう、相手の目線で話をできる、スーパースターになってもそれに驕らずに話ができるっていうところが、普通の一角なんじゃないかなと思うんですよね。

お菓子作って寝不足るるん
握手会るるん


3. 親しみやすさとスター性

そにっぴー
 もう1個気になったのが、プロデューサーは春香のことを特別と思っているべきなんじゃないかっていうことをおっしゃっていたと思うんですけど。
そにっぴー
 これに関しては、僕はですけど、春香を普通だとはやっぱり思えなくて。アイドルになる前の春香って本当に普通の子だったと思うんですよ。学校によくいる子。家庭環境に問題があるわけでもなければ、特別兄弟が多かったり、大金持ちだったりとか、特別弱点があるわけでもない。それこそ突出した特徴がないという意味で普通の子だったかもしれない。
そにっぴー
 そんな子を、もう普通じゃなくしてしまったっていう、プロデューサーとしての責任感を僕は感じます。
れぽてん
 あー、なるほど。
そにっぴー
 それなのに「普通の子」って言われてみんなに親しまれているということに、なんとなく、普通が普通じゃない、普通じゃない普通を感じちゃって……この子をこんなにしてしまったのは俺なんだなって気分になりますね。
れぽてん
 なるほどですね……それを受けて私からなんですけれども。親しみやすさっていう話が、相手の目線で話をできるっていう話を、先ほどそにっぴーさんがされてましたが、そこで言うと、ミリシタのメインコミュ24話。
そにっぴー
 24話、はい。なんだっけ……
れぽてん
 亜利沙の1周目のコミュなんですけど。亜利沙が、春香と雪歩のことをアイドルとして「正統派」っていう表現をしてるんですね。
れぽてん
 それに加えて、親しみやすさとスター性を兼ね備えてるっていうところが正統派アイドルの条件なんじゃないかっていう話をしていて。ここの部分は、先ほどそにっぴーさんがおっしゃってた、天海春香にとっての普通って、スーパースターになっても、握手会で来た一般の子の目線に立って物事を考えられる、そこの親しみやすさ。と、アイドルっていうスター性の部分。

れぽてん
 亜利沙はアイドルオタクで、かなりの評判を得ている子ですけれども。亜利沙のアイドルの見方って、結構私は信頼をしているので。「確かにな」っていう、納得するところがありましたね。
そにっぴー
 アイドルマスターっていう世界におけるアイドルって、たぶん驕り高ぶってないし、遠い存在じゃなくて、むしろ心の距離っていう意味ではすごく近しい存在ですよね。
そにっぴー
 そういった意味では、その中でも親しみやすさだとか、そういうのが強調される春香っていうのは、ある意味あの世界では、正統派の中でも特に正統派に近いのかもしれないのかなって。
そにっぴー
 亜利沙が表してるアイドル像っていうのが、亜利沙の好みであるとともに、あの世界のアイドル観を表してるとしたらそういう結論になるのかなという風には思います。
れぽてん
 なるほど。
そにっぴー
 アイドルマスター世界のアイドルとしてっていうことを考えると、僕らが考える普通というのとは受け取り方が違ってくるかもしれませんね。
れぽてん
 確かにそうですね。アイドルマスター、たまに、教室のクラスメイトの内の1人にはいる程度の女の子みたいな紹介で、いやそれはおかしいだろみたいなレベルのものが出てきたりとか。
そにっぴー
 かわいすぎやろがいって。


4. ムビマスでの失敗をまた……

そにっぴー
 あと僕から付け加えたいこととしては、天海春香は普通ってなんとなくいろんなところで言われてるからそう言いたくなる気はするんですけど、やっぱさっきの僕みたいに、天海春香が普通だって思った時の「普通」ってなんなのかなっていうのは、いろんな人にぜひ考えてもらいたいなって思います。普通っていう言葉をポジティブに捉えていくための、それは必要な一歩だと思いますし。
そにっぴー
 それが例えば、キラメキ進行形に「一緒に特別になろう! 絶対!」って歌詞、あると思うんですけど、特別って、普通とは考え方によっては対極にある言葉だし、春香が「特別になろう」って言ってくれる意味とかも見えてくるんじゃないかなという風に、ね。いろんな人に対しては、ぜひ考えていただきたいなという風に思います。私も頑張って考えます。
れぽてん
 キラメキ進行形の話が出たので、私のほうからも。(ミリシタのメインコミュ)68話がキラメキ進行形の、春香さんの1周目に当たるコミュなんですけど。
れぽてん
 春香さんの小学生の頃の将来の夢ってなんですかっていう話が出ていて。番組で紹介するから今作文持ってるんだよみたいな、そういう話の流れであったんですけど。
そにっぴー
 ええ。
れぽてん
 春香さんが、小学生の頃からずっとアイドルになりたかったっていう、その夢を作文に書いてるんですけれども。「アイドルになりたい」っていう自分の夢を「全然普通でしょ」みたいな感じで春香さんが言うんですよね。

れぽてん
 春香さんの夢はアイドルになることで、もう現在進行形で叶ってるっていうところから、キラメキ進行形という曲につながっていくわけですけれども。
れぽてん
 その「アイドルになりたい」っていう夢は、女の子的には1回ぐらいは憧れるものになるのかなと思ってるんですけれども、そこから実現させるのは、普通ではないんですよ。それが夢としてきわめて普通でも、実現させるってなったら普通じゃないんですよね。それはもう特別な何かを持ってるというか、アイドルに対してのすごい強い気持ち、もう誰にも負けない、絶対折れない強い気持ちとかも特別だと思いますし。
れぽてん
 春香さん、そういうところも普通じゃない感じもまたしますね。
そにっぴー
 そうですね……春香って、自分がやってきたこととか頑張ってきたことを、大変だったけど頑張ったみたいなことはいつもよく言ってると思うんですけど。
そにっぴー
 頑張ったら、それなりの努力の結果としてついてきたっていう、あえて悪く言うと当たり前の結果みたいな感じに捉えてる節がなくはないのかなって、たまに思うんですよね。
そにっぴー
 それがすごく分かりやすく出ちゃってるのが、例えばムビマス(劇場版アイドルマスター 輝きの向こう側へ!)だと思うんですよ。あれは結局、可奈ちゃんに「できるよ、やれるよ、頑張ればいけるよ」っていうことを、自分がそうだったみたいに励まし続けて、その結果、あの作品の中では普通の子だった可奈ちゃんが1回心折れちゃう話だと思うんですよね。終盤までっていうのは。
れぽてん
 ええ。

そにっぴー
 本当は普通じゃない努力を、作品で描かれてないところでもきっとしてきてるんだけど、自分がそれをもしかしたら普通だと思っている節があって。それがムビマスではそうやって出てきたりとか。
そにっぴー
 人を励ますことをすごい頑張る子だし、そこにはすごく相手を思いやる、共感する気持ちはあるんだけど、やればできるっていう気持ちが強すぎて、いつかまたムビマスみたいな失敗をどこかでするのかなというのはなんとなくぼんやり思ってます。
そにっぴー
 まとめると、春香は自分が思ってるよりもすごいところにいる存在なんだけど、春香はそう思わない。自覚があるのかないのかは分からないけど。春香は普通だと思ってることが実は普通じゃない。それはあるのかなという風には思いました。それは僕らがメタ視点で春香を見てるからかもしれないですけどね。
そにっぴー
 あー、ありますあります、それっぽいエピソード。LEADERのドラマCDのプロローグで、オーディションに出る前だったのかな、あれは。控え室にいろんな子が来てて、「今日頑張ろうね」みたいな感じで軽く話しかけるんだけど、相手はすごい緊張してて、ちょっと冷たくされちゃうみたいな。

そにっぴー
 あの世界のあの765プロとしては割とすごいところにいるし、だけど、それを良くも悪くも気にしていない描写が確かにあったなって今思い出しました。
れぽてん
 ありがとうございます。
そにっぴー
 記憶が曖昧だけど。


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今回はここまでとなります。次回も引き続き「天海春香にとっての普通とは」をテーマに、今度は天海春香の普通らしさが表れているシーンについて語り合います。

投稿は近日中を予定しております。どうぞお楽しみに。

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