ゆる言語学ラジオをみて涙があふれた話
私がここ一年ほど夢中になっているYouTubeチャンネルがある。
「ゆる言語学ラジオ」というチャンネルだ。
元々クイズ番組や謎解きが好きだし、雑学やうんちくなど新しい知識を知るのが大好き。初めてこのYouTubeを見た時は、「面白くてためになるなぁ」くらいの感覚だったのに、今ではプライベートな時間はほぼ聞いていると言っても過言ではないかも。
家族には秘密だけれど、娘のお誕生日当日に生放送イベントが重なった時、こっそり片耳ワイヤレスイヤホンで聴きながら誕生日パーティーを開くという器用なことをしてしまうくらいにハマっている。
学びが多いのはもちろんだけど、パーソナリティのお二人がまた魅力的。
右側にいるMさんと左側にいるHさん(なぜか名前を伏せてみる)の知識の豊富さ、頭の回転の速さ、話術の巧みさだけではなく、お二人の人間性と関係性にとても惹かれてしまう。
真面目で真人間で努力家で人当たりよく常識的なMさんと、
ちょっと毒舌で逆張りがすごくて「普通」から逸脱していて、思ったことはなんでも話しすぎるし、露悪的な部分もあり、でも人間ってそういうところあるよね、と優しい寄り添いのようなものも感じるHさん。(書きながら私はHさんのような人間に憧れているのかもしれないと気づいてしまった)
似ていないようで根っこが似ている気もするし、お互いが自分と違う部分に憧れとリスペクトを感じているようにも見えるし、あるいはお互いの影響を受けて変わってきているようにも感じる。
そしてこのチャンネルでもっとすごいのが、監修の先生方が全員魅力的。貴重なお話がいっぱいで、監修の先生の回は有料コンテンツじゃないことが申し訳ない気持ちになるくらい。
ただこの魅力を全て書き記すにはあまりにも余白が足りない…。
話を本題に戻すと、その「ゆる言語」の最新回(#320)を見ていたところ、いつの間にか涙が止まらなくて自分でも驚いてしまった。
エイプリルフール企画の録り終わり雑談回。
親子二組でただ雑談をするだけの内容なのに…。親としての学びが全てここに詰まっていた。全てを肯定して信じる親。息子を一人の人間として尊重する姿。
素敵なエピソードが沢山あった中で、なぜか自分の心に一番響いたのは、
Mさんのお母様の「駐車場から本屋に引き返した話」だった。
一見、地味なエピソードにも思えるかもしれないけれど、母親としての自分と重ね合わせると、ハッとしてしまう。
「買ってあげようか?」「いや、いいや」。このやり取りの後で駐車場から引き返す時、自分だったら「あの時いらないっていったよね?」「また今度ね」なんて簡単に言ってしまう。なんなら、「チャンスは後で掴もうとしても遅い」ことを学ぶために、と自分の面倒さを隠すために無意識に正当化をするかもしれない。
状況によっては私も引き返して買うかもしれないけれど、「あの時言ってくれれば良かったのに」なんて言って、罪悪感を感じさせていたかもしれない。
少年の時のMさんも、引き返させて申し訳ないなという気持ちがあったから、あっさりと引き返してくれたことが嬉しくていつまでも心に残っているんだろうな。
そしていくら夫の教育方針とはいえ、自分がそんなに興味関心を持っていないものに対して尊重する行動がとっさにとれるお母様。すごすぎる…。
今からでも私はこのような人間になれるだろうか…。
そしてこのシーンを映画のワンシーンのようだと言ったHさんのお父様のセリフもグッときた。
子育て中の自分には本当に学びの多い回で、定期的に見返したいと思う。
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