童話

約束

夕方になると遊んでいた子供達がチュンチュン、ピーチクパーチクとお喋りをしながらお家に帰って来ます。

「あら今日はずいぶんひぎやかね」

「ただいま～。お母さん！お友達を連れてきた」

「おじゃましまーす」

「友達？」

「うん、メジロのメジ子ちゃん。

あのね、メジ子ちゃんは冬が終わるから引っ越すんだって。だから今日はお家でお別れ会をするの」

「あら、もうそんな時期なのね。寂しくなるけど。

でも、また秋になったら会えるわね。じゃぁ今日はご馳走様をいっぱい作らなければね。何が食べたい？」

「えーと、えーとね、お米と麦とメジ子ちゃんにはお花の蜜とみかん！みかんは私も好き」

「ハイハイ。了解よ,

メジ子ちゃんも沢山食べて行ってね。また、秋には元気な姿で会いましょうね」

「ハイ。今度合う時には日本に帰ってくるまでの色々あった事の話をチュン子ちゃんにいっぱい持って来るね」

「わぁー楽しみ」

「約束だよ」

「うん、やくそく」

2人は楽しそうに笑いました。