非エンジニアが独学で勉強して、たった1ヶ月でアプリをリリースして、ノンプロモーションで50万ダウンロードを達成した方法

noteをご覧いただき、ありがとうございます。

私はエンジニアではありませんでした。
そんな私が、独学でプログラミングの勉強を始めて、たった1ヶ月でアプリをリリースし、ノンプロモーションで50万ダウンロードを達成しました。

お会いする方にその話をするたびに「すごいですね!」と驚かれることがほとんどです。中には「私もできればアプリ開発をしてみたいと思ってるんですが...」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

きっとそんな方の心の中には「開発してみたいが、勉強方法がわからない。」とか「自分には才能がないかも。」とか「プログラミングって難しそう」「勉強する時間がないだろう」といった、できない理由を持っているのではないかと思います。
私が「難しくないですよ!誰でもできますよ!」と伝えても、「それはきっとあなたに才能があったんですよ!」と言われてしまい信じてもらえません。

しかし、ハッキリと言えるのは、私は何か特別な事をしたとは思っていませんし、才能があったとも思っていません。
私がもともと理数系の頭脳があったかと言われれば、若い頃は音楽に明け暮れてバンド活動をしていたミュージシャンでした。
そんな私でも、いとも簡単にアプリがリリースできたのです。
これは「誰にでもできること」だと確信しています。

それを伝えたくて、このnoteを書くことを決意いたしました。
せっかく「アプリ開発してみたいな」という気持ちが芽生えているにも関わらず、難しそう。才能ないかも。勉強方法がわからない。といった理由で実行できてないとすれば、私から見れば非常に勿体ないことだと感じてしまいます。

そんな方に私の体験をお伝えすることで「簡単そうだな」「私にもできそうだ」と思っていただければと思いますし、ぜひチャレンジしてほしいなと願っています。
私は、アプリ開発することで、実際にいくつものメリットがありました。
それをこのnoteで詳しくお伝えしていきます。

そしてぜひ皆さんも多くのメリットを得て欲しいと思います。

目次

1.一人で開発したアプリ
2.なぜ一人でアプリ開発しようと思ったのか
3.アプリ開発をして得たメリットとは
  1.毎年ハワイ旅行
  2.CTOになれた
  3.本業の収益が5倍
  4.開発したアプリが名刺代わりになった
4.アプリ開発しようと思ってからリリースまでの道のり
  1.macもiPhoneも持っていなかった
  2.いきなりネットで調べるな。一番最初に勉強すべきこと
  3.最初にリリースするアプリは何でもいい
  4.プログラムが動かない!その時に
  5.リリースの瞬間を喜ぼう!
  6.補足
5.ダウンロード数を伸ばすためにやったこと
  1.リリースしてからやるべきたった1つのこと
6.成功するアプリの4つの要素
  1.探されているかどうか
  2.わかりやすいかどうか
  3.使いこなせるかどうか
  4.使っていて気持ちがいいか
7.最後に

1.一人で開発したアプリ

下記のアプリをすべて一人で開発して運営しています。

・禁煙サポートアプリ「禁煙ウォッチ」
・ハワイの写真共有アプリ「フォノルル」
・ペットの写真共有アプリ「犬猫アルバム」
・外国人と気軽にチャット「Wink」(バイアウト)
・婚活マッチングアプリ「YUBIWA」
・仕事探しマッチングアプリ「ジョブとも!」
累計約50万ダウンロード(記録更新中)

デザインもですか?とかよく色々と聞かれるのですが、すべて私一人で制作しています。
細分化すれば、企画・システム設計・デザイン・インフラ構築・DB構築・API開発・アプリUI設計・アプリ開発・ストア申請、と色々ありますが、すべて一人で行っています。

少し私の話をしますと、私はWEB開発会社の役員をしています。
しかし、仕事として上記のアプリ開発を行っているのかと言うと、そうではありません。正直に言えば、個人の趣味です。そもそも私は、企画・営業といった役割ですしエンジニアではありませんでした。

なぜそんな私が、一人で上記のアプリを開発することになったのか。
そのあたりのお話を次の章で書いていきたいと思います。


2.なぜ一人でアプリ開発しようと思ったのか

私が最初にアプリ開発に興味をもったのは2013年頃でした。
・フリマアプリならフリルだと思っていた中、メルカリがリリースされた年でした。
・パズドラの快進撃が永遠に続くかと思われていた中、モンストが登場しました。
・アメリカからtinderが日本に入ってきたりもしました。

既にスマートフォンも広がりつつありましたし、あらゆるアプリもリリースされていました。
しかしそんな中でも、次々と新しいアプリが登場してくるのです!

「なんて面白いマーケットなんだ!」
「まだまだ面白いアプリが出てくるぞ!」
そんな期待感がマーケットにはありました。

ワクワク興味をもって、そんなマーケットを眺めていたのですが、
その気持ちはいつしか
「自分もアプリ提供側になり、もっとワクワクしたい!」
そういう気持ちに変わっていきました。

それは、若かりし頃に憧れのミュージシャンのライブを見て感動し、
「いつか自分もあのミュージシャンのようにステージに立ちたい!!」
と思った気持ちに似ていました。

それほど、アプリのマーケットは熱狂と混沌と面白さに満ちていたのです。

「よし作ろう!」

と決意するのに難しくない状況でした。

さて、最初にお伝えしたとおり、私は開発会社を経営していたので、会社でエンジニアと一緒にアプリにチャレンジする方法もありました。

しかし、エンジニアはお客様から依頼される案件で引っ張りだこで手が空いている時間はありません。
しかも、当時のエンジニアはWEB系の開発が多く、アプリの開発は経験があまりありませんでした。
そんなエンジニアの手をアプリ開発に振り替えてしまえば、止まった開発作業分の売上は減ります。
ではそれ以上に、出来上がったアプリが収益を生むのか?という問いに「やってみないとわからない」という答えしか用意ができず
会社でエンジニアと一緒に開発するという選択肢にアクセスを踏むことはできませんでした。

そんな状況の中で一旦は諦めていたのですが、マーケットの熱狂を横目でみながら諦めきれない気持ちが強くなっていきました。
そして「個人的に作ってみようか?」という思いにいたり検討することにしました。

しかし最初は、自分でコードを書くという選択肢はまったくなかったので、何人かの知り合いのエンジニアに声をかけたり、開発会社に声をかけたりして、一緒に作れる仲間を探しました。
もちろん無料で作ってくれというわけにはいきませんので、見積もり依頼をお願いしていくのですが、5〜6人に声をかけて見積もってもらった結果、平均すると500〜600万円。中には1800万円の見積りもありました。

もちろんお金に余裕があれば、お金を支払って制作会社に依頼するのも手かと思います。
しかし、個人的にはじめて作るアプリにこれだけの制作費を支払うというのは、当時の私から見るとシビれる金額でした。

いくら一緒にできる仲間を探しても、これでは進められないなと思い、泣く泣く仲間探しは諦めて
しょうがなく「自分で開発してみようかな?」と最終的には思うようになりました。

こうして書いてみると、なんだかうまくいかない出来事を踏んで、最終的には消去法で「自分で開発するしかないな」というところに寂しくたどり着いたような感がありますね。笑

この決断は、結果的には多くのメリットをもたらしてくれたので大正解ではあったのですが、この時にはそのメリットが見えていませんでした。
どんなメリットがあったのかは次の章では説明していきます。


3.アプリ開発をして得たメリットとは


1.毎年ハワイ旅行

1つ目は純粋にアプリから得られる収益です。
みなさんが一番知りたいこととしては、アプリを開発して一体いくら稼げるのか?ということではないでしょうか?

お答えしますと、
私の場合、毎年家族でハワイ旅行に行けるくらいです。

多いと思いましたか?少ないと思いましたか?
私の知人で同じ様に一人でアプリを開発して運営していて、月300万円程の収益があると言っていましたので、私のアプリは少ない方なのだと思います。
(とは言え、そもそもマネタイズできているアプリは全体の中ではごく僅かだと思いますのでマネタイズできているアプリの中でという条件付きですが)

いずれにしても、収益は、アプリの利用者数、アプリの特性、マネタイズ方法等で大きく違いますが、それはこのnoteの趣旨ではないので省きます。
ご要望があればいずれ詳しく書いてみたいと思います。

基本的に運営に手間はかかっていませんので不労所得ですね。
毎年ハワイで家族でゆっくり過ごす時間ができたことは、私にとってメリットでした。


2.CTOになれた

何より一人でアプリ開発を一からすべて経験できたことはメリットが大きかったです。

次に紹介する本業での成果もそうですが、何より「自分が作りたい!」と思っているアプリが自分の手によって徐々に形になっていき、ついにリリースして実際にユーザーさんに使っていただき、それがユーザーさんから支持されてダウンロード数が自分でも驚くほど伸びていく!というこの経験は、とにかくワクワク楽しい経験でした。
詳しくは後の章で書きたいと思いますが、とても刺激的な日々でした。

この経験を得られたことで、知人が経営するスタートアップ企業等から、ぜひCTOとして開発をサポートしてくれないかという相談もあり、CTOとしての役割も任せてもらい、さらに今では経験が膨らんでいます!

3.本業の収益5倍

そして、何より本業の仕事での成果につながっています。

冒頭で話したとおり、私の会社は開発会社です。
今までは私は、WEBサイト等の企画・営業という立ち位置で仕事をしている人でしたが、
一人でアプリ開発を一からすべて経験できたことで、アプリ開発すべてにおけるコンサルティングができるようになりました。

私がすべて理解できているので、クライアントさんとの打ち合わせの場で、技術的な質問にもその場で答えられますし提案もできます。
もちろん、企画的な質問やビジネス的な課題にもその場で提案できます。

クライアントから見ると、技術的なことは「持ち帰ってエンジニアに確認する」という営業マンとは違って、信頼感が大きく増したのではないかと思います。

結果的に、今までは予算規模が500万〜1000万程のWEBサイトの開発案件のご依頼が多かったのですが、開発予算で3000万〜7000万程のアプリ開発のプロジェクトをご依頼をいただくことが増えました。案件規模は5倍以上になりました。


4.開発したアプリが名刺代わりになった

「一人でアプリ開発して成果を出している」という実績が、私を表す名刺になっています。
なので、自己紹介がしやすくなりましたね。

また、CTOとしての経験も今は積んでいますので、その経験がまた名刺を色濃くしていってくれるのかなと思っています。


4.アプリ開発しようと思ってからリリースまでの道のり


1.macもiPhoneも持っていなかった
いよいよ私が、自分でアプリを作ってみようかなと思い立ってから、実際にリリースした日までにやったことを書き記していきたいと思います。

まずは、まったく知識がありませんでしたので、どういやって作ればいいのか、とにかくGoogleで調べました。
そこで得られた知識として
・iPhoneアプリとAndroidアプリ、それぞれ違った開発方法になる(※今はリアクトネイティブ等のハイブリット技術が進化しています)
・iPhoneアプリは、macで作る必要がある。
ということでした。
知ってる人からすると「おい!そこからかい!笑」って突っ込まれそうな初歩の初歩ですが、当時このレベルでした。笑

ここでまず、AndroidかiPhoneかの選択を迫られたわけですが、iPhoneの方が日本ではシェアが多かったので、まずはiPhoneアプリを開発してみようと思いiPhoneアプリへ絞りました。
私は実はAndroidユーザーでしたので、iPhoneを買いました。(iPhone5をメルカリで17000円くらいで買いました。)

そして開発のためにはmacが必要になるということだったので、秋葉原のパソコンショップでmacを買いました。
「MacBook pro 13インチ メモリ8MB」でした。
このmacは今でも使っています。この文章を書いているのもこのmacです。


2.いきなりネットで調べるな。一番最初に勉強すべきこと

macとiPhoneを手に入れた私は、次にどうやったらいいのだろうか?とネットであれこれと調べてみたのですが、サイトや記事によって、難易度もバラバラだし、開発内容も断片的で、いまいち全体像を掴むのに苦労しました。

そこで私は作戦を変更して本屋にいき、初心者向けのアプリ開発本を買って読むことにしました。
そういう本なら、初心者向けに1〜10まで順を追って覚えるべきことを整理されてまとまっていると思ったからです。
ネットの断片的な情報では、全体像が理解しにくいのですが、本を一通り読めば理解しやすいのではないかと思ったのです。

本屋にいって、「猿でもできるアプリ開発」的な、超初心者向けの本を探してみましょう。

実際にページ開いて見てみて「これならわかるかな」と思える本を選ぶことをおすすめします。
中には、コードばかり書いてあって、読む人によっては理解しにくいような本もあったりしますので、自分で見て「わかりやすい」と思える本を選ぶことをおすすめします。

私が実際に読んだ本は
「絶対に挫折しないiPhoneアプリ開発「超」入門」
という本でした。
私は挫折しなかったので、タイトルにウソはなかったですね。笑

いくつかのサンプルコードが収録されていて、順を追って開発手順が理解できたように思います。
本に書かれた順番に沿ってチュートリアルを実践してみることをおすすめします。

実際に私も本を読みながら
・まず画面作るのはこうする→「なるほど!」
・ボタン押した時に処理するにはこうする→「なるほど!」
・次の画面に切り替えるならこうする→「なるほど!」
と、順を追って理解が深まっていきました。

で、この本を1冊最初から最後まで読んで理解できた時には、
もう開発する土台はできていたように思います。
開発に関する基本的な手順はすべて本で学べたと思います。

私は、あと2、3冊、同じような本を読んで知識を膨らませました。

重複している基本的な操作については、より理解が深まりましたり、
本によっては、同じ処理でも少し違った視点で書かれていて勉強になりましたし、
今まで書かれていなかった違った処理があったら、それはそれで新たに学ぶことができました。
なので私は、本を数冊読むことで、ほとんど基本的なことは学べたんだと思います。


3.最初にリリースするアプリは何でもいい

さて、ここまで開発するスキルの土台となる知識が頭に入ってきたら、後は自分が作りたいアプリを作る!という事に入っているわけですが、
作りたいアプリが決まっている人は、もうそれを作り始めればいいわけですね。

ただ、少し気をつけたほうがいいかなと思う点としては、
作りたいアプリが、ちょっと難しい技術が必要だとか、やや複雑だとかいう場合には、いきなりそれを作り始めるのではなく、もっとライトで簡単に作れるアプリをまずリリースまで持っていく。という方がいいかもしれません。

私の場合は、実は当初tinderみたいなマッチングアプリを作りたかったのですが、チャット機能などの開発は、はじめてのアプリ開発にしてはハードルが高く、難しいかもなと思っていたので、チュートリアル的に一度リリースまでを体験する目的で、ライトなアプリを開発してリリースしてみようと思い実行しました。

その結果、まずはリリースまでの全体の流れをつかめましたし、開発をはじめて1ヶ月でリリースができた!という成功体験も積むことができたので、
次のマッチングアプリのリリースまでには3ヶ月を要しましたが、自分にはできるぞ!という良いセルフイメージを維持し続けられてリリースまでたどり着けました。

なので、前章の本で学んだチュートリアルに出てくるような技術を使って開発できちゃうようなライトなアプリを企画して、一度作ってリリースしてみる。ということをおすすめします。

それと、どんなアプリを作ろうかなと思い悩んでしまっては本末転倒なので、ここではまずリリースしてみる。という体験をすることが目的だと割り切って、適当なアプリを作っちゃえばいいのです。「本で読んで技術のあれとあれを組み合わせれば、こんな感じのアプリができそうかもな〜」という程度のものでいいと思います。


4.プログラムが動かない!その時に

実際に開発に入っていくと、本で学んだことのある方法だけで作れることはありませんので、色々な方法を学んで開発してく必要があるんですが、
ではどうやって学べばいいのか?というと

ズバリ「Google先生に聞く!」です。笑

実際に知りたいことがあれば「iOS開発 ほにゃらら」等と検索すれば、いろんな方の記事がズラッと並びます。
既に本などのチュートリアルで基本的なことは学んでいるので、後はピンポイントで知りたいことを調べてそれを取り入れていけば大体は簡単にできてしまいます。
Gitなどにサンプルソースコードも沢山ありますし、ライブラリも沢山ネット上にありますので取り入れることで、すごい機能を一瞬で追加することができたりもします。
そうです。すべては「Google先生に聞く!」ですね。
90%くらいはそれで解決できると思います。

それでもわかりにくい。解決できない。というケースが発生する場合があります。
そんな時の解決方法は、「詳しい人に聞く」ですね。

私の場合、会社にエンジニアがいるのでいつでも聞ける環境ではあったのですが、
アプリエンジニアではなかったのと、
「それ何の案件ですか?」と迷惑がられるのがイヤで聞けなかったので、笑

私の場合「ココナラ」を使って質問したりしたこともありました。
「ココナラ」は個人間で知識をワンコイン(500円)で売り買いしたりできるプラットフォームで、最近は認知度も上がってきているので知っている人も多いと思いますが、中にはiOS開発について相談を受けているプロの方もいるので、どうしても解決策が見つからないなという状況になった時、ココナラでプロに聞いたこともありました。2回くらい使った記憶があります。1000円ほど使いましたね。
もし身近にアプリ開発者がいて、タダで(?)聞ける環境があればその人はラッキーですね。


また、デザインについてですが、アプリにもよりますが、そもそもあまりデザイン要素がありませんのであまり難しくありません。
私は画像ソフトを使うことができたので、さほど苦労せずにアイコンを作ったり、キャプチャ画像を作ったりできました。
もし画像などの作成が難しい場合は、その部分だけ、知り合いに頼むとか、またはココナラとかクラウドワークス、ランサーズなどで、個別に頼むなどして用意されてもいいかなと思います。
いずれにしても、さほど用意すべきデザイン素材は多くありませんので、必要なパーツパーツで細かく必要に応じて用意するようにしていけば十分かと思います。


4.リリースの瞬間を喜ぼう!

ここまで進めてきたら、後はリリースをするだけです!
AppStoreの申請サイトから、アプリを申請します。
手順もすべてネット上に情報がありますので調べながら進めていければ問題ないでしょう。

申請が完了したら、後はAppleの審査を待つだけです。

場合によってリジェクトされることもありますが、Appleがリジェクトされた理由を教えてくれます。
すべて英語のメッセージになりますが、私の場合、英語が得意ではないので、全文コピーしてGoogle翻訳で翻訳して意味を理解しています。
それでも意味は十分に理解できると思います。

そして、無事にAppleの承認が得られたら、後は「リリース」ボタンを押すだけで、いよいよAppStoreに公開されることになります。
(自動でリリースを選択すればボタンを押さずに勝手に公開されますが、手動でリリースを選択すればリリースボタンを押した後に公開されます。)

心の準備が整ったらそのボタンを押しましょう!
ついにリリースです!

ここまでおつかれさまでした!
これでAppStoreに、自分が作ったアプリが表示されダウンロードできるようになります。
自分が生み出したアプリがストアに表示される時は、何よりうれしい瞬間です!
おめでとうございます!


5.補足

補足として、少し追記しておきます。
開発してく際に役に立ったことがいくつかありましたのでお伝えしておこうと思います。

まず、開発者イベントに参加する。ということです。

私が何度か参加させてもらったのが「もくもく会」というエンジニアの集まりでした。
集まって、特に何かを話すわけではなく、ひたすらもくもくと開発する。という会です。

そもそも通常コードを書いている時って、意外と孤独なわけです。
会社帰りにカフェによって、ひたすらコードを書いたりするのですが、常に1人なんですよね。

それを同じようなコードを書く人達で集まってるというだけで、寂しさを紛らわす効果があったりしました。

それから、基本的にもくもくコードを書くわけですが、やはり多少のコミュニケーションはあるわけです。
「どんなのアプリを作ってるんですか?」とかお互いのアプリを見せ合ったり
何度か参加してると顔なじみになったりして、もう少し突っ込んだ話ができたりして
「こんなアプリ作ってるんですが、ここの実装に悩んでて・・」
「こんな方法でやればできるんじゃないですかね?」
とか、レクチャーしてもらったりもしました。

経験豊富な人にアドバイスをもらえたりしたので、
そういう意味では、とても役に立ちました。


また、別の切り口で役立ったこととしては、
自分のスマホのメモ帳に、アプリ開発のタスクリストを作って、達成したらチェックマークを入れる。
ということを日々繰り返していました。

アプリのリリースまでは、1、2日ではたどり着けないので、もう少し長いスパンで進めていくことになります。
なので、ただただ進めていくよりは、小さな成功体験を繰り返していく!ということがとても重要だったのではないかと思います。

1つずつタスクが完了するたびに、メモ帳にチェックマークを入れて、それに喜びを感じていました!
それによって、開発が進んでいる!という実感を持つことができました。

このゴールまで着々を進んでいることを感じることで、モチベーションを維持し続けることができたように思います。


5.ダウンロード数を伸ばすためにやったこと


1.リリースしてからやるべきたった1つのこと

さてリリースまでたどりついた私は、その後ノンプロモーションで50万ダウンロードを達成できました。
そのために何をやったのか、ということを書いていきたいと思います。

まずリリースされていよいよ利用者が使うようになってくると、どのくらいの人数の方がダウンロードしているか?使っているか?気になってきますよね。
iPhoneアプリの場合、Appleのサイトでリサーチデータを閲覧することができます。

見てみると、デイリーで数件のダウンロードでした。
「なるほど。まぁこんなもんか。」
と思って見ていました。

おそらく今アプリをリリースしても、同じような状況なのではないかと思います。
今ではストアにはもの凄い数のアプリがリリースされていて、新しくリリースされた無名のアプリがダウンロードされる数は、毎日せいぜい数件くらいではないかと思います。

その後に私がやったことと言えば、とにかくASOにつきます。
逆に言えば、特に費用を賭けてプロモーションを実施していないので、やれることと言えばASOくらいしかありませんでした。

ASOといっても、何か特別なことをしたわけではなく、アプリのタイトルや、説明文にキーワードを散りばめる。といった古典的な手法くらいしかしていませんでした。

「サーチマン」という競合アプリ分析サイトがあるのですが、そのサイトを見て、どんなキーワードでユーザーが入ってきているのか、ということを常にチェックして、キーワードを調整してアップデート。またサーチマンで様子を見て、さらに最適化していく。
というPDCAを回していました。
やったことと言えばそれくらいでした。

すると次第に、AppStoreでの検索順位が上がっていき、結果的にはデイリーで数百〜数千のダウンロード数になりました。

「えっ?それだけでそんなにダウンロード数が増えるの!?」

という声が聞こえてきそうですね。

確かに私がやったことはASOだけだったのですが、正直に言うとASOだけでここまでダウンロードを伸ばすことは難しいと思います。

他にもいくつかの「要素」が必要だと思っています。

その「要素」とは何なのかということを次の章でご説明します。


6.成功するアプリの4つの要素


1.探されているかどうか

広告予算をかけて、あらゆるメディアで広告していくアプリであれば別ですが、
ノンプロモーションで集客するためには、検索で探してもらうしかありません。
となると、まずそのアプリを探している人がどれだけいるか、というボリュームが必要になります。

これは、いわゆるリスティング広告やSEOといったWEB集客の方法とまったく同じ考え方なので詳細の説明は省きますが、検索する人がどれだけいるかということがまず大事ということですね。

リリースしてみたけど、検索する人があまりいなかったり、または、あまりに人気キーワードで全然上位に表示されずにアクセスされない状況であったりした場合は、いっその事集客キーワードを変えてしまうのもいいかもしれません。

私の場合も、人気キーワードを狙っていたため全然上位表示されずまったく利用者が伸びないアプリがあったのですが、途中でターゲットキーワードを変更して、アプリタイトルも変更するなどのASOを行って、結果集客が10倍以上になったアプリもありました。


2.わかりやすいかどうか

一言で質といっても色々な側面があるかと思いますが、私が重要だと思っている「質」とは「わかりやすさ」です。

開発者が思っている以上に、ユーザーは迷うものです。
これは何ができるアプリなのか?何のアプリなのか?ということを直感的に理解できないと、すぐにアンインストールされてしまいます。

私も、自分の体験を振り返っても、インストールして少し触ってみて、そこですぐに理解できないアプリはその場でおさらば・・というのが現実かなと思います。

それほど「わかりやすい」かどうかは重要なポイントだと思っています。
この「わかりやすさ」は、次の章で説明する継続率につながっていきます。


私の本業は企画なので、少し企画のお話をしますが、WEBサイトを企画する時は、プラスの発想でどんなコンテンツを足していこうという視点で考えていきますが、アプリの場合はそれではいけないんですね。

コンテンツや機能を削ぎ落としていき、結局のところ、このアプリは何をするアプリなのか?一言で言えるところまで削ぎ落としていくという、マイナスの発想が大切だと思っています。
いろいろな機能が追加されればされるほど、わかりにくくなってしまうからです。

それから、アプリのタイトルも「わかいりゃすい」かどうか?は大事なポイントになってきます。


3.使いこなせるかどうか

リテンション率とは、いわゆる継続率のことです。
ダウンロードしたユーザーが○日後に何%が利用しているかを表すものです。

私が注目したいポイントとしては、3日目の継続率です。
つまりダウンロードした人が、3日後に何%くらいが使っているのかということですね。

平均で何%くらいだと思いますか?
一般的なアプリの平均値が発表されていたのですが、その数字はなんと20%です。

5人の方がインストールしてくれた。3日後にそれを使い続けている人は1人しかいない。ということです。
4人はもう使っていない。ということなんですね。

結構おどろきの数字だと思いますが、なぜ使ってくれないんだと思いますか?

私はやはり「わかりにくい」というのが大きな理由だと思っています。
自分の経験からも、やはりわかりにくいアプリはすぐにアンインストールしてしまいます。

私が開発したアプリの中でも、継続率が低めのアプリは、やはりアクティブ率が増えにくて検索順位も上がっていかない傾向にあります。
逆に、継続率が高いアプリは、アクティブ率が増えていき、検索順位が上がっていく傾向にあります。

私の経験から、翌日継続率が50%以下のアプリで伸ばしていくのは難しいと感じています。

翌日継続率50%以上のアプリにすることが大切だと思います。


4.使っていて気持ちがいいか

さきほど質で一番重要なポイントは「わかりやすさ」だと伝えましたが、あえてもう1つ加えるとすると、「細部へのこだわり」かなと思います。

プログラム的に高度であるとか、キレイなソースコードだとか、それはそれで大事ではありますが、ユーザーの体験とは関係ない部分のこだわりは、今回の目的にとっては意味がありません。

こだわるべき部分としては「気持ちよく使えるUI」です。

私は、アイコンの位置やサイズなどは1px単位でこだわりました。
例えば、アイコンのサイズは32pxがいいか?33pxがいいか?両方作ってセッティングしてみて、実機で眺めてみて、どちらにするか決めていきました。

また、アプリ内で利用する配色もこだわりました。
例えば「渋谷マークシティ」の深いグリーンの色は、心が落ち着き、高級感もあり、品のいいグリーンだと日頃から思っていました。
きっととても優秀なデザイナーさんが検討して決めたんだと思います。
私が最初にリリースした「禁煙ウォッチ」というアプリはグリーンがベースカラーになっていますが、
実は、渋谷マークシティのグリーンのRGB(プログラム上のカラーコード)を調べてそれを使いました。

また、フォノルル(Phonelulu)というハワイの写真共有アプリは、ピンクがベースカラーになっていますが、
ハワイの代表的なホテルである、ロイヤル・ハワイアンのピンクのRGBを調べてそれを使いました。
「色」には著作権はないので、デザインのプロが決めた世間で認知されているカラーを使いました。

おそらくそんなにこだわらなくても普通にアプリはリリースできると思いますが、
既にストアには、普通のアプリがたくさんリリースされているので、後発アプリとして最後の差別化要素は、細部のこだわり、しかないかなと思います。

わかりやすい。使いやすい。使っていて気持ちいい。と思えるアプリ開発を心がけることが大切だと感じます。


7.最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。
いかがでしたでしょうか、私にもできそうだなと感じられたかどうか、もしよければ率直に感想をいただけるとうれしいです。

もしやっぱり難しそうだなと感じられた人がいたら、最後にお伝えしたいことが2つあります。


1つ目は、それでもアプリ開発は簡単です!

なぜそう言い切れるのかといいますと、アプリの開発環境が素晴らしいのです。
maxにXcodeという開発用のソフトをインストールして、それで開発を進めていくわけですが、最近のXcodeにはあらゆる機能が備わっていいます。

例えば、車でも、最近はキーをつけっぱなしとか、ライトをつけっぱなしで車から離れようとすると「ピー」と教えてくれたり、とか、ぶつかりそうになっても、緊急停止機能が作動して止まってくれたり、とか、コンピュータが制御していて、パーツ交換の時期を教えてくれたりとか、いろいろと進化しています。
実はアプリの開発環境も同じ様にどんどん進化しているんです。

私の感覚としては、開発に関するあらゆるパーツが用意されていて、まるでプラモデルを組み上げていくような感覚でアプリが完成してしまいます。正直、簡単なアプリなら1〜2日で出来てしまうものもあります。私も実際に、企画から1週間でリリースしたものもありました。
それほど簡単になってきているのです。
それでも難しいというのであれば、それは単なる食わず嫌いだと断言します。笑


2つ目は、作りたいアプリは何ですか?ということです。

例えば、完成まで少し時間のかかるプラモデルがあるとします。
1、2時間では終わらず、完成までは何日もかかるプラモデルです。

このプラモデルをどれだけワクワクしながら完成させることができるかと言うと、
おそらく、毎日ただただ作業を繰り返していくよりも、
これはあなたが作りたい「ガンダム」のプラモデルだ!(古いですね。笑)
となった方が、気持ちが動くと思いませんか?
早く完成させたい!と思いませんか?

作りたいアプリがある。ということが、何よりの原動力になると思います。

私の経験から言うと、プログラミングを覚えることが目的の人はなかなか進まないと思います。
正直プログラミング自体が楽しいかと言えば、私はそうでもありません。
(中にはコード大好きという人もいるとは思いますが。笑)

プログラミングはあくまでツールなので、欲しいものを得るために、作りたいアプリを作るために、プログラミングが必要だから書く。
という順番が私の感覚です。

もしあなたが、なかなか開発が進まないなと思ったら「作りたいアプリは何か?」「それが出来たらワクワクするか?」
ということをもう一度考えてみてください。

ワクワクすればするほど開発はグングン進んでいくと思います!

あなたが生み出したアプリがストアに並び、そしてユーザーさん使ってくれて、ユーザーさんから喜びの声をいただく!
開発者として何よりの喜びです!

ぜひ一緒にこの喜びを体験しましょう!
あなたのチャレンジの成功を祈っています!


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つまり、後払いにして価格は自由(感じた価値の分だけ自由にお支払いできる)としたらどうなるのか?という実験でもあります。

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