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新しい決意

日本で和牛を放牧で育てたい、と言って独立してから2年。

びっくりドンキーのバイヤーとしてグラスフェッドビーフと呼ばれる牧草だけで育ったお肉の調達を担当し、”日本の自然が育てたお肉”を届けたい、現地で見てきたような”牛が自由に牧草を食べて育っていく風景”を日本にも作りたい、と思ったのがきっかけです。

しかし、そのチャレンジを断念しました。

理想とのギャップ

「場所を見つけること」「立ち上げるための資金を集めること」
これは新規就農では”あるある”のまず初めに立ちはだかるハードルで、特に牛の放牧を目指すにはなかなかの高さです。
幸いにも、私はこのハードルを越えられる支援を与えてくれる人との出会いがありました。

しかし、立ち上げができたとしても将来も継続的にできるかと考えた時に、

  • ただ牛を育てるだけでなく見てもらいたい風景をつくるまでの長さ、

  • グラスフェッドビーフを知ってもらうためのお肉の販売を発信する能力、

  • それを一人でやり続ける覚悟、

など、自分の理想を実現するまでのギャップに負けてしまいました。

様々な出会い

独立してから始めたSNSで「食とは人を良くすると読む」という自分が目指したい未来に対して、日本にもまだまだ面白いものがある!と思わせてくれたいろいろな出会いがありました。

まず前述の支援してくれた方とはお互いのやりたいことの方向性が一致していることから出会うことができ、言葉では言い表せないほど感謝の気持ちでいっぱいです。

他にも、

  • 森林と牛と人のいい関係をつくりながら事業を行う牛飼いさん、

  • 森林があり続けながら林産物をいただく小さな木こりさん、

  • ハタケから愛をつなぐブランドの助産師さん、

などなどここでは挙げきれないほどの、経済効率ではなく人や作物や動物や自然などとの接し方に愛を感じるこれからも応援していきたい人たちとの出会いはこれからも大切にしたい、このチャレンジのなかで得たものです。

応援される側から応援する側に

グラスフェッドビーフは日本ではなくニュージーランドやオーストラリアなど海外からの輸入ばかりで、お肉のおいしさだけでなく風景も見てほしい、日本にはいい牧草をつくる豊富な雨がある、と思い「日本にないなら自分で作ろう」と始めました。

しかし、すでに日本にも愛を感じる食や農家さんがおられるなら応援する側に回ろうと思いました。

この先どんな仕事に就くかはわかりませんが、まずはいち消費者として購入というかたちの応援を続けていきます。


最後に、私のこの2年のわがままに付き合ってくれた家族が望むことを優先に、新しい暮らしを見つけていきたいと思います!


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