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小説「君たちはどういきるか」を読んで

宮崎駿の「君たちはどういきるか」が公開された。
数年前に小説の「君たちはどう生きるか」が流行った。
その時、子供のために買ったが自分も読んだ。
宮崎作品を見る前に、私自身が感じたことをまとめておこうと思った。

初めて読んだ時は、著者が子供達に何を伝えたいのかわからなかった。
宮崎駿が共産主義者であることは知っていた。
今回、小説版の著者、吉野源三郎が左翼的思想だということ知った。
そして著者が何を伝えたかったのかわかった。

私が心に残ったエピソードがある。
主人公コペルくんの友達が学校を数日休む。
心配になって友達の家を訪ねる。
友達の家は豆腐屋さん。
不器用だと思っていた友達が、見事な手捌きで油揚げを作っている。
友達の部屋に案内され、二人で話をする。
お父さんは学費を借りるため、故郷に戻っている。
そのため友達は家の仕事をするため休んでいるという。
後日、友達は登校してくる。
学費が工面できたようだ。

傷口の治し方

みなさんはこのエピソードをきいてどう思うのだろう。

私は心がちくちくした。
私の家も貧乏だった。
進路も制限されてしまう。
豆腐屋の少年と自分を重ねてしまう。

生まれた家で環境は全く違う。
当たり前のように学業に専念できる子。
貧しくて学業どころでない子。

私には生まれてすぐにつまずいて、傷ができてしまったとしよう。
大人になっても引きずる人が多い。
できた傷を治そうとしない。
自分で傷口に塩を塗る。
そうして膿ができる。
それがルサンチマンとなる。

では、どうしたら傷口を治せるのか。
それは感謝すること。

戦い方を間違えないで

共産主義は本当に作り込まれている。
人の傷口を刺激することをいう。

共産主義者の多くはいい人が多い。
世の中を良くしたいと思っている人が多い。

自分の問題を乗り越えてほしい。
問題を肥大化させて戦う相手を間違わないでほしい。


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