7 card stud(セブンカードスタッド) まとめ②中級編
前回からの続きです。
前回が未読の方は下記を読んでからこちらに戻ることをお勧めします。
■第4回:3thにおける看板“A”に対するリレイズ
studにおいて看板“A”はプレミアムスチールカードであり、大抵の人がその機会を見逃さない。したがって、我々は看板Aでスチールしてくる相手を一定程度スローダウンさせなくてはならない。
8人テーブル・高anteゲームで、看板Aのプレイヤーがコンプリート(それまですべてフォールド)、看板7のプレイヤーとブリングイン2のプレイヤーを残すのみとなっているケースを想定した場合、看板7のプレイヤーがディフェンスを検討すべきハンドの内訳は下記のようになっている。
上記すべてのハンドで常にディフェンスする必要は全くなく、例えばコネクトハンドやフラッシュドローハンドで、キーカードが3枚以上デッドになっている場合などはフォールドして良い。
今回のケースにおいて看板Aはブリングインおよび看板7に対して優位な立場にあるので、看板7はキーカードがほぼライブである等の一定条件下のみディフェンスすればよく、ディフェンスしすぎは自滅を招くだけである。そのくらい(上記条件下における)看板Aはプレミアムハンドなのである。
リレイズレンジの大部分(63.8%)がペアハンドであるため、ペア以外のハンドもすべてリレイズで入るようにする。そうすることで、ブリングインのプレイヤーがレンジのやや強い部分もフォールドしてくれるかもしれないし、看板Aのプレイヤーがレンジの弱い部分だけでもフォールドしてくれたら十分な成果である。
いずれにしろ、ディフェンスする際には自分のハンドがライブ(デッドカードが少ない←筆者的には2枚以下)であるということがとても重要であることを忘れてはいけない。
他にリスチールできる可能性のあるハンド候補としては、ホールカード(裏向き2枚)にAをもつ場合、つまりブロッカー効果を狙ったものだ。
例えば、上記と同様のケースにおいて、A♦︎からのスチールに対して(A♤4♣︎)9♡でリスチールを狙うといったものだ。プランとしては即フォールドしてもらうか、そうでない場合には5thまでにピュアブラフで降ろし切るようなイメージである。
しかし、このリスチール戦略は個人的にはあまりお勧めできない。
理由としては、強いメイドハンドを完成できる可能性が限定されているため保険をかけられないからだ。
上記のケースの場合、確かにこちらがA♤(看板は9♡)を持っていることによるブロッカー効果で相手(看板A♦︎)がAAをもつ確率は少なくなるのだが、実際に相手がAAを持っている場合やホールカードにT以上のポケットペアを持っている場合、リレイズが頻繁に入り、即フォールドを余儀なくされる。
場合によっては、相手がドローハンドでもそのようなケースでリレイズを仕掛けてくる場合もあるが、こちらは相手のハンドレンジが全く分からないためいずれにせよフォールドせざるを得ない。
看板Aの相手はホールカードにローカードしかなかった場合でさえ(52Aなど)、早々にスモールペアを作ってしまえば、Aキッカーを持っていることを理由にリバーまでプレイを継続することができる。
また、こちらのリレイズに対する相手のコールレンジにAAがあった場合には、こちらのベットはすべて致命的なミスになってしまうのである。
一方、既出の看板7の場合なら、(3♦︎7♣︎)7♤のようなハンドでも看板Aが実際にAAを持っているケースに対して(理想的ではないにしろ)エクイティーは34%程度あるし、キーカードがすべてライブであればそれ以上になる可能性もある。
(T♦︎8♦︎)A♦︎のような強いドローに対してですら、50%のエクイティがありほぼコインフリップなのだ。看板7の他のディフェンスレンジについてもおおよそ同じようなことが言える(下表2参照)。
■第5回:ビックペアは何処にでもある代物ではない
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■第6回:スーテッドコネクター付ミドルペアのプレイ方法
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