Metropolis Starliner制作秘話


皆さんはじめまして、"こんさん"と申します。
その時々の自分の考えとかを残しておきたいな〜と思いnoteを始めることにしました。よろしくお願いします!

記念すべき初回のテーマはMUMEI Academy 2023に登録した新曲"Metropolis Starliner"について。りどみに書ききれなかった制作秘話なんかを書きたいと思います!

1.作曲編
まずMUMEI Academy 2023(以下MA)の参加表明が始まった時点では、実は曲のイメージは全く違うものでした。
最初の曲は「和風ドラムンベース」。妖怪をテーマにした楽曲でした。
しかし後半の展開が思うように浮かばず、断念…
そこからしばらく曲のテーマが思い浮かばず悩んでいたのですが、4月も終わりに差し掛かったある日、プリズマイリヤを見ている時にとある曲に出会いました。
それが、"WHIMSICAL WAYWARD WISH"。
もともとシティポップ的な空気感が大好物な自分はその場で一目惚れし、fullを聴いてみました。そして2番の手前にあるシンセソロがクリティカルヒット!!!
ここで自分の創作魂に火が灯りました。

「こんな曲を作りてぇえええええ!!!!!!!」

こうなったらもう止まりません。
MAに出す曲はノスタルジー全開のシティポップ路線で行こう!!!
そう決意し、キーボードに向かいます。(自分はまず弾いてアイデアを出してから打ち込むタイプなので)
大好物のIIm7→IIIm7平行移動、これまた大好物の同主調への転調、そしてキラキラしてるけどどこか切ないリードシンセ。
自分の好きを貪欲に詰め込んだ究極の自己満足ですが、それでいい。
曲の土台が出来たらお次は編曲、サウンドメイクです。
キラキラリードシンセは何となくレースゲームのイメージがあったので、リッジレーサーの曲を漁る漁る…佐野電磁さんの曲も漁る漁る…すると出てきたFrom Time To Time。良い。めちゃくちゃ良い。編曲はTech House風味でコードの音色はもう丸パクリしちゃおう!
そしてせっかくなのでプリセットを使わずに全ての音を自分で作っちゃおう!!
ってことでAbleton Liveを立ち上げ作業開始。
付属のAnalogを何トラックも立ち上げてReverbとChorusをぶち込んでゆく。
うーん、エモい。
リードはちょっとdetuneしてポルタメントを効かせてReverbをたっぷりとかけてあげる。きゅいーん
うーん、とってもエモい。
間奏明けにイキスギコードも入れちゃえ!!!
うーん、最高。
リズム隊は909をベースにしつつもシュッとしたキックを使ってみる。
一気にそれっぽくなった!!!
…という感じでいい感じに楽曲が出来上がりました。
深夜の首都高、キラキラしたあのころの景色。
自分の世界を表現出来たと自信を持って言えるものになったと思います!!!!!


2.音切り編
お待たせしました。地獄の始まりです。
Ableton LiveだとMIDIをトラック単位でしか出力出来ません。
はい。つまり、Mid2bmsで再配置が出来ません。
おまけにリードにポルタメントを多様。
ここから導き出される答えはただ1つ。

「漢の手切り&自力で再配置」

まあつべこべ言っても仕方ないんでやりましたよ。偉い。頭おかしくなりそうでした。二度とごめん。


3.譜面制作編
まあなんやかんやで音切りと再配置も全部終わったところで譜面制作です。
元々リードは絶対LNで全部叩かせるって決めてたのでとりあえず配置。
演奏感を重視したかったので音階通りに置いてみたらまー難しくなってしまった。
どうしようか…っと悩んでいた時にふとパカパカパッションとキーボードマニアを思い出しました。
…いっそ振り切ってシンセのみを叩かせ、尚且つゲーム性より楽器を再現した譜面にすればいいのでは?
そうしてまず最初に出来上がったのが[PLAYER]です。
1980年に行われたYMO武道館ライブの矢野顕子さんみたいにノリノリでくねくねしながらシンセを演奏するイメージ…
我ながらナイスアイデアだと思います。

さあシンセだけを置いた譜面ができたので、次は色々足していこう!ってことで穴譜面制作に着手。
試しに色々置いていったんですがいざ自分でやってみるとめちゃくちゃ難しい…
アルペジオも叩かせるとLN+二重階段、デニムみたいになってしまう……
とりあえずこいつは置いておこう…
そういえば譜面制作を始めた時期にTwitterでMAのパブサをしてると「発狂譜面をやりたい」みたいなお声がチラホラ見受けられたのでそっち用の下書きにしようかな………
ということで新たに作り直すことに。
アルペジオは叩かせたかったのでそれ以外のリズム隊をキーにするのをやめて、なんとかいい感じに人間が楽しく叩ける譜面に。
そんなこんなで出来上がったのが[FOREVER]です。実は最初[TWINKLE STAR]っていう差分名でした。
ちなみに一応自分でHARDは出来ました。まあ最低限のPL法は遵守出来たってことで。

さて、[PLAYER]がゲーム性より楽器の演奏を再現したのに対して、ゲーム性を高めつつ難易度を控えめにした譜面も作ろう!ってことで作りましたは[CONDUCTOR]。
手持ち無沙汰にならないよう最低限の隙間は埋めつつ、難しくなりすぎないよういい感じに調整。
これも楽しい譜面に仕上がったなーと自負しております。

さてさてお待たせいたしました[HUMAN SEQUENCER]でございます。
先述した通り発狂譜面を作ろうと思っておりまして、せっかくだし全部音ぶち込むか〜〜〜人が出来るかどうかとか関係ね〜〜〜かかってこいや〜〜〜やれるもんならやってみな〜〜〜〜〜というケイブみたいなノリで作りました。
1番優先したのは見た目の芸術点。楽しいかは知りません。
僕ですか?出来るわけないじゃないですかwww

…スイマセン


4.写真撮影編
上記工程が全て完了し、残すはBGAのみ…
でも今から映像はキビシイ…
よし、今回はsound onlyにしよう!そうと決まれば早速写真を撮ってこよう!
そしてお台場へ。レインボーブリッジをパシャリ。良い画が撮れました。
家に帰ってup用のオーディオビジュアライザー動画制作に着手。
急遽wondershareのソフトを購入。
いい感じにしてup準備完了!!!
ここまで本当に長かった!!!!!


こうして、拙作"Metropolis Starliner"は無事世の中に送り出されたのでした。
めでたしめでたし。

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