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🦋きれいな女のひと。

先日、教授との会食に向かう途中で銀座を歩いた。

今日で21歳はおわり。東京での生活もあと少し。そう思いながら散歩していた時、コートの下に水色のドレスを着た女性が私の前を横切った


場所は銀座の中心街。高級店が立ち並ぶ煌びやかな大通り。

その女性は、明らかに水商売の人だった。ワンピースドレスを着ていたから、キャバクラかクラブだろうか?ママさんかな?

でも、明らかに夜の世界で生きている人だったの。


歳はきっと20代後半くらい。髪の毛は後ろで綺麗にまとめられていて、着物を着る時の正装のような感じ。

小さなパールの髪飾りがあらゆるところにちりばめられていて。


きれいな女のひと。

そう思った


なんでか知らないけどすごく惹かれるものがあった、夜の街に出勤していくその女性は、背が高くて、マスカラかまつエクでまつ毛が凄く長くフサフサしていて、

ただ街中で一瞬見かけただけの女性をこんなに観察してるのも気持ち悪いんですけど、まっすぐの姿勢でハイヒールでスタスタ歩いて行って、その姿はとても美しく、

でもどこか影があって色気があった。


顔立ちももちろん美人さんで、銀座の女はレベルが高いなあと実感。


夜の仕事は大変だろう 毎日男性の相手をして、嫌なこともいくつかいわれるだろうし、銀座ともなれば容姿だけでなく教養も求められる。

でもやはり色気が違う。なにかが漂っている。


私もそんな女性になれたらいいなあと21歳最後の夜に思った、
今の自分はまだまだあまちゃんで、そう、そんな感じ。

フラットシューズを履いてairpodsつけて銀座を歩く、21歳女子大生。


さらに、夜の女性 というところがまた美しい。きらびやかな見た目とコントラストに、儚くて悲しくて、影が垣間見えて美しい。


色々苦労や傷ついた経験もしてこないと、人を惹きつけられないんだろうな。

求められるが故の、苦労。家には奥さんがいる。自分は愛人でしかないことの悲しみ。

きれいな女のひと。


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