三和護(mamoru miwa)

青森県の津軽生まれ。岩木山を望みながら高校時代を過ごし、筑波山のふもとの大学へ。筑波大学医科学修士課程を修了し、社会人となってからは医療媒体の編集記者として奮闘。これからももの書きとして生きていきます。MedMiwa医学情報研究所所長、元・日経メディカル編集委員。

三和護(mamoru miwa)

青森県の津軽生まれ。岩木山を望みながら高校時代を過ごし、筑波山のふもとの大学へ。筑波大学医科学修士課程を修了し、社会人となってからは医療媒体の編集記者として奮闘。これからももの書きとして生きていきます。MedMiwa医学情報研究所所長、元・日経メディカル編集委員。

最近の記事

2024年のFluとCOVIDの動向

 昨年の今頃は、インフルエンザ流行が例年になく早く立ち上がり、感染者が増え続けていました。一方のCOVID-19は、夏場の流行が鎮静化していきました(図1)。  そこで今年の動向なのですが、全国レベルで見ると、2つのポイントが見えてきました。一つは、インフルエンザにおいて昨年のような早い立ち上がりは、今のところ見られていません(第38週、図1の①)。もう一つはCOVID-19においてですが、今年は昨年の第35週から36週に見られた流行の山(第38週、図1の②)が見当たらない

    • デング熱、届出数が153件に、昨年同期の1.8倍

       デング熱の届出数の推移です。2024年は第35週(8月26日~9月1日)までに153件となりました。昨年同期(85件)の1.8倍となっています。  図1は、月ごとの届出数を見たものです。毎月、前年実績を上回り続けています。 感染地域は全例が国外  国立感染症研究所の感染症発生動向調査(2024年第34週、8月19日~8月25日)によると、報告のある自治体は27都道府県で、昨年同期の21都府県より増えています。  累積報告数が最も多いのは東京都で40件(23)で、愛知

      • 『高齢者の慢性疾患における緩和ケア』

         『高齢者の慢性疾患における緩和ケア QOL向上を目指す包括的ケアーホスピスケアから緩和ケアへ、そして、その先へー』が届きました。  日本臨床倫理学会 の「高齢者の慢性疾患における緩和ケア」 ワーキンググループがまとめたものです。私もメンバーの一人として携わらせていただきました。私は、長らく取材してきた心不全の緩和ケアを軸に、議論に参加しました(実践・心不全緩和ケア)。  2020年から始まったWGでは、毎回、医療現場の苦悩あるいは医療者としての倫理的モヤモヤ感に触れるこ

        • この夏、忘れてはならない「デング熱」

           今年の夏は、蚊の大量発生が懸念されています。そこで気になるのが蚊媒介感染症です。本格的な蚊の季節を迎えた今、その動向を調べてみました。 デング熱、前年同期の3倍近くに  四類感染症の蚊媒介感染症について、2024年第26週(6月24~30日)までの累積届出数を見ると、デング熱が96件と突出していました(表1)。昨年1年間の届出数が175件ですから、今年は半年間で54%に達しています。  半年で半分越えですからそんなにも増えていないように思えますが、月ごとの推移(図1)

          日本でのマラリアの「今」

           韓国では、2030年までにマラリアを撲滅することを目標に掲げ、国家ぐるみの対策に乗り出しています。直近では、2000年に4142人と最も多くの発生件数を記録していました。2019年からの撲滅実行計画が功を奏して、2020年に356人、2021年に274人と減少。しかし、2022年に382人、2023年は673人と再び増加に転じています。2024年に入ってからも、第1週から第26週までにマラリア患者が計213人と増加傾向が続いています。このうち、国内発生は192人、海外からの

          日本でのマラリアの「今」

          トロトロに煮込んだ梅ジャム

           今年は1本の梅の木から、500個ほどの実を収穫できました。大きくて熟した実をえりすぐってジャムにしました。  水から煮立てた梅の実を網ですくいます。そのあと果肉と種をわけてから網でこして、ジャムの素をつくります。  ここからは鍋に移して砂糖と煮込みます。ずっとかき混ぜながらトロトロになるまで煮込んでいくのですが、この段階は無心になれる貴重な時間になっています。精神修養になっています。  2015年から始まった梅仕事は、10周年を迎えました。カイガラムシに枝葉が傷んだと

          トロトロに煮込んだ梅ジャム

          ベランダで出会ったイエヤモリ

           先日、うれしいことがありました。朝顔の花が咲いていたベランダで、イエヤモリに出会ったのです。  家の守り神とあがめられる存在のようです。きっといいことがあるはず。そう思える一日の始まりでした。

          ベランダで出会ったイエヤモリ

          STSS、868例から見える患者の特徴

           劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の動向です。2024年第19週までの感染症発生動向調査をもとに、患者の報告数、報告時死亡例、報告時の死亡割合を調べてみました。  この間の報告総数は、週報告に遅れ報告を合わせて868例でした。毎週、30~65例の報告が続いています。トレンドとしては、希望的観測ですが、減少傾向にあるようにも見えます。  報告時死亡例は計222例でした。こちらは週単位で、5~21例の幅があります。報告時死亡の割合で見ると、10週までは13~35%で推

          STSS、868例から見える患者の特徴

          劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の動向

           劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の動向です。2024年は第20週(5/13~5/19) 現在で、891件の報告がありました(図)。  なぜ増えているのか、感染源、感染経路、宿主の3つの視点で検討中です。いまのところ(1)原因菌である溶血性レンサ球菌が引き起こす溶連菌咽頭炎の患者数が増加している、(2)COVID-19対策緩和以降、接触機会が増大している、(3)高齢化が進展している、などが指摘されています。  このうち増加に最も効いているのは、病原菌の1つであるA

          劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の動向

          屋久島で「こだま」に出会いました

          生きているうちに訪ねたかった屋久島に、家族と行ってきました。SNSの投稿で流行中のこだま(フィギュア)を持参し、写真を撮りました。 その後、ある沢に差し掛かったとき、奥の方から何かに呼びとめられたような感じがして、ズームいっぱいに撮影したのが下の写真です。目の錯覚でしょうが、本物のこだまに会えたような気がしました。

          屋久島で「こだま」に出会いました

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          江戸川公園の桜

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          へいへいのほうで逃げていった、って何? 昨日、友人が真顔でこう言いました。 「あの時は、へいへいのほうで逃げていった」 それって「ほうほうのてい」じゃないの。 ……ふたりでしばらく笑い合いました。

          へいへいのほうで逃げていった、って何? 昨日、友人が真顔でこう言いました。 「あの時は、へいへいのほうで逃げていった」 それって「ほうほうのてい」じゃないの。 ……ふたりでしばらく笑い合いました。