見出し画像

靴探し_閑話 考えていることなど

こんにちは、みわです。
ぼちぼち試着を頑張っています。折り返し50足を目前として色々感じたことと、欲しい靴とこれからどうしようかなみたいな話をしています。


試着の旅、楽しいがしんどい

都内在住、思い立てば出ていける距離に大きな百貨店や路面店があり、非常に恵まれた環境にあることは理解しています。そのうえでごめん!しんどい!
金銭的な現実を突き付けられるし、徒労に終わることもあるし、店員さんとうまくコミュニケーションが取れないこともあるし、単純に疲れるし、好きな靴と得意な靴とのギャップに打ちひしがれるし、何より、何が欲しいのか考え続けるのがなかなかにしんどい。終わりを自分で決めなければならず、様々な選択肢があり、それらが常に頭の中にあるのもしんどい。こうやって自分にしては詳細に記録をつけているのもしんどくなってきた。もはや試着関係ないけど、くつトレの成果が出ていないような感じがするのもしんどい。筋肉ついてくれ~。

世界が広がる喜び、楽しい発見や素敵なものに出会える喜びもあるんですけどね。思い通りにいかなかったり興味を失うとすぐ途中で放り投げ、何かをやりとげるみたいな体験から逃げ続けた人生だったので、100%自分のためにやっていることなのにしんど~~い!!!でも必要なしんどさというか、今の私にとっては当然のしんどさだと思うので、ぼちぼちやっていきたいです。

プラダのローファーが欲しい

これなんです。プラダのチョコレートが欲しい。懸念点は足が痛いこと、かかとが抜けやすいこと、この2点。最初は、好きは好きだがもっと好きなデザインの靴がありそうなこと、プラダにさして思い入れがないのにロゴがガツンと出ていること、会社に履いていける靴でもないこと(私なりのTPO観念とずれるので)、比較的街で見かけること(大都会でだけですが…)などから私のものではないなと思っていました。買うとしても黒はちょっとドレッシーすぎるしつまらないかも、元々気になっていたのがアイボリーのものということもあり、アイボリーの方がいいなと思っていました。といか、でも今は黒ローファーが欲しいなと思っています。

ちょっと話が戻って、「何かをやりとげるみたいな体験から逃げ続けた」の話になるのですが。要するに何かを頑張ったことがろくにない、という話で、これが自尊心の高さと自己肯定感の低さの根本でもあります。何があったからというよりは何もないせいで人生自体がうっすら後ろめたいというか。何もないことはないかもしれないですが少なくとも自分の中での認知はそのようなものになっている。ここにコンプレックスを感じるのは、要するにそれを「良くない」と思っているからなんですよね。それで良いとは思っていないのに現状そうなっている。だから自分に自信がなく、後ろめたさがある。なんとかっこよくないことか。

これは、「かっこいい」について考えていた時にたどり着いた結論でした。そう、かっこよくないんですよね今の私は。
「かっこいい」について考えた時に、それが自分の憧れでありなりたい姿であることと、私の思う「かっこいい」の一部には、私の持って生まれた見た目と性質、世界の捉え方的に絶対になれない部分があること、そして今からでも近づいていける部分があることが分かりました。近づける部分のうち、なりたい姿なども考えて、他にも色々考えて抽出したのが、「大切なものを大切にできて、優しくてプライドがある」の言葉です。目標を持ち、そこに向かって進んでいくことそれ自体が私にとっては「かっこいい」行動であるため、自問自答ファッションを行うこと自体が私にとっての「なりたい」を構成する要素でもあります。

ファッションに話を戻します。どんな格好がコンセプトと合致するか考えた時に、この「大切なものを大切にできて、優しくてプライドがある」をどうしたらいいのかよく分かりませんでした。要するに気持ちの部分であり、先述の通り無理やり一言で表すなら「かっこいい」部分なのですが、たとえモードでアンドロジナスでアバンギャルドな格好(=私が憧れる「かっこいい」恰好の一例)をしたからといって「大切な(略)」が表現できるわけでもなければ、そもそも私がそのような服を着ても狙い通りの雰囲気が出るわけではない。服装で表現するのは「身軽でごきげんなイラストレーター」だけにして、前半は胸に刻んでおこうか(実際それだけでも気持ちが前向きになりました)と思っていたのですが、靴の試着をしていくにつれて、これはプラダで表現できることかもしれない、と思いました。
というか最初に感じていた懸念点が、ほぼすべてここに繋がってくるのでは、という感じになりました。

・好きは好きだがもっと好きなデザインの靴がありそう
これは今でもそう思う。そもそも金属装飾はシルバーよりゴールド派だし、もう少し挑戦的なデザインの靴が欲しいという気持ちもある。実際、試着した靴の中にはもっと強く消費の欲望が刺激される靴がいくつもある。でも、とはいえビジュアル部分の好みは十分に満たしており(自分が非常に「面食い」であることは試着の旅ではっきりしました…)、また、好き/似合うも満足いくレベルには満たしていると思うし、何より圧倒的に今の「なりたい」を満たしている。これはロゴの部分を深堀りしたときに気が付きました。
既に制服を1セット持っているならともかく、まずは「なりたい」を最優先すべきなのではないか。ちなみに消費の欲望(履き心地や足へのダメージ度外視)ならプラダのブーツとマルニのブーツとヴェルサーチのローファーがめちゃくちゃ欲しいです。特にマルニは本当によかった…。足のこと考えずに買うところだった。

・プラダにさして思い入れがないのにロゴがガツンと出ていること
せっかくなのでとプラダのことを調べてみました。関連した本も読みかけています。
巨大グループ傘下にないブランドであること(独立ブランドでこそないものの、現在多くのブランドを抱えているわけでもないし、自身のブランドの名を冠した社名って素敵だと思う)、ミウッチャ・プラダの経歴、今までほぼずっと彼女がデザインを手掛けていたこと、日々の生活に根差したコンセプト、などなど…。めちゃくちゃ好きだ。特に長年、今でさえミウッチャさんがブランドに携わっているというのは魅力的だなと思いました。デザイナーが変わらないことの価値というものはすごく大きいことなのではと感じる。いくつか読んだインタビューで感じたミウッチャさんの雰囲気というか、垣間見た(と私が勝手に思っている)一種の奥ゆかしさというか、それを表現する適切な言葉を持たないけれど、なんともいえず好きだなあと思った。2023-2024AWのコレクションのテーマもすごく素敵だと思った。

全然思い入れが生まれてしまった。これは「プラダが好きな人」と思われてもなんの問題もない。むしろ一目でハイブランドだと分かるもをの身に着けることによる緊張感、一種の背伸びや無理、もしくは気張りのようなものこそが今の私に必要だと思う。
世間のプラダイメージがどんなものかは分からないけれど、私にとってのプラダの印象はスタイリッシュでシンプル、ミニマル、エレガンス、気高さ、といったところ。そういうものを身に着けた人にふさわしい行動を意識すること、要するに「プラダの靴を履いた人はこんな行動をするかな?」という問いかけができることが必要なんじゃないか、というわけです。もっと「好き」に特化した靴はあるけれど、自分を律する力、もとい自分を大切にする気持ちの錨となってくれるような靴と考えると、やっぱりある程度の気張りが大事なんじゃないか。

そして、違和感があること自体は悪いことという訳ではないんだろうな、とも。自問自答をしていく中で、熟考した上で「好き」とは違った視座でものを選ぶこともあるでしょうし。
私はまだ挑戦できていないんですが、なりたい自分になるために選んだアイテムは「自分のもの」にしていく過程が必要なのかも…とも感じました。今の自分にしっくりくるものばかり揃えていたら現状維持ですもんね…。

過去の戯言

似たようなこと前も言うてたわ。

・会社に履いていける靴ではないこと(私なりのTPO観念とずれるので)そもそも、まずコンセプトに沿った1セットを作ること、という前提を忘れていた。実際問題会社に履いていく靴が本当にないのでそちらはなんとかする必要があるけれど、自問自答の優先度はそこではないはず。変に兼業させると中途半端なことになる。というか、靴が表すメインの思想が「イラストレーター」ではなく「かっこよさ」であり、先の問いかけを目的にするなら、会社にこそ履いていくべきかもしれない。

・比較的街で見かけること(大都会でだけですが…)
大都会TOKYOのバチイケガールズを基準にするものではない。常人は10万オーバーの靴を買わん。どっちにしても他人のことは関係ないし、むしろ定番品であることを喜ばしく思うべき。

渋っている理由

自分で書いておきながらこんなに条件が申し分ないのに何を買い渋っているんだ、という感じなのですが、理由は主に
・足が痛い
・ほかの靴もやっぱり気になる
・プランBの存在
の3点です。

・足が痛い
ほんとこれな~~~!!!左足の踵もちょっと抜けるし!!!痛くないこと、真の意味で足に優しいことは譲れない…。とはいえ候補から外せないのは、それ以外の部分が魅力的すぎるからという以外にも理由があって。

まず、好みの靴の中では「いうてマシ」な部類であること。足が靴の中で遊ばないランキングではかなり上位。踵がゆるいのは恐らく靴のつくりとしてそんなにしっかりしていないからで(店員さんがそのようなことを言っていた)。足の痛みの方は前滑りによるものではなく窮屈さによるもので、他の靴でもよく痛くなる、恐らく特に開帳足が進行している場所。理由が分かっているのでくつトレの継続で改善できないかな…と淡い希望を捨てられずにいます。踵の抜けも中敷きで改善できないかなとか思っちゃう。木型的にはヒールタイプの方が合いそうかつ痛みもないのですが、長期的に見るとヒールが足に良くないことは分かり切っているので…。あとごんぶとチャンキーヒールの見た目、思っていたより好みじゃないかも。確かに骨格的にも得意じゃないんですよね。とはいえ足元にボリュームがあること自体が得意じゃないのでボリュームソールを選んでいる時点で五十歩百歩ではある。

・ほかの靴もやっぱり気になる
清水から飛び降りる覚悟はあるものの、経済状況的に今年の飛び降りチャンスは1度のみ。靴を買えばもう年内はノー清水です。靴の他にも欲しいもの必要なものがたくさんあるのに、近所の滑り台くらいからの飛び降りも厳しくなる。

プラダのローファーは、定番品です。マルニのブーツも、プラダのブーツも、今季だけのものです。
欲しい。そっちも欲しい。しかも今しか手に入らない。足への不安はローファーとどっこいどっこい。痛みの有無で言うならむしろブーツの方が痛くない。マルニのブーツはコンセプトの後半である「(前略)イラストレーター」の方にピッタリだなと思っています。自己紹介シューズという感じ。プラダブーツに至っては、同じプラダなんだからブーツでもいいんじゃないって感じなのですが、履いた姿から受ける印象があまりにも違うのでやっぱりローファーとは表現できるものが違うなという感じです。足元を見た時にドカンとロゴがある力はやはり強烈です。
これらの煩悩が捨てきれなくて…。あと純粋に、まだ試着が折り返しにも来ていないというのはあります。今のお気に入りの中から1足買ったとて後悔する買い物にはならないとは思うものの、ブーツは試着後半で出会ったこともありまだ探し切れていないものがあるのでは、という気持ち。
とはいえ煩悩に惑わされているだけなので、最初に買うべきはローファーだよね、という。

・プランBについて
試着旅を決行する前の予定に近いのですが、既製品の購入を保留しオーダー靴をもう一足作った方がいいのでは、とも思っています。
というのも、既製品でなかなか心惹かれる&足にしっくりくるものに出会えない上、くつトレで思うような成果が出ていない。歩き方は確かに少し良くなりました。でも、足の変形が良くなったかといわれると、そんな感じはしない…。節目の3か月を過ぎたので、ここで変化を感じないのならもう変わらないんじゃないかという気がしてきました。
単純に歩数が足りないんだろうか。通勤時などはウォーキングといえるほどしっかり歩けているわけではないし。
足指のグーパーが全くできなくて(手の拳のように骨が浮いてくるとかが全くない)、しばらくそんな練習もしていたのですが一向に改善せず。筋肉以前に関節の可動域が全くなくなっているのでいくら筋力で曲げようとしても曲がらないのかもと思い至り、最近はそんなストレッチをしていたら力をかけすぎて骨が痛いです。バカ?

関節の可動域が改善されれば筋力の付き方も変わってくれるかもしれないので、しばらく様子を見て、可動域の改善が見られなければどうしよう…。本当にどうしようかな。絶対改善するってものでもないんだけど、でも治ってくれんかな~…。可能性があるとどうしても都合のいい期待をしてしまい、何も悪化していないのにうっすら毎日しょげています。仕方がない。

今、外出時の95%。くつトレスニーカーで過ごしているのもあり、彼女1足にかかる負担がえらいことになっているので早急に靴が欲しいという背景もあります。長期戦になることを覚悟でアンドステディでもう一足買ってしまうのいいのかもな、というところで…。プラダローファーが定番商品であること、足の形がこれから変わるかもしれない(希望)ことを考えると取るべきはプランBです、どう考えても。購入するならオックスフォードかヒールのあるレースアップなので、スニーカーで会社行きたくない問題も解決できるし。

でも正直「足のため」だけの靴を買うモチベーションが、試着旅を行ったことでほぼなくなってしまいました。。オーダーではなかなか「好き」「なりたい」が満足に満たせない。「なりたい」のために取り組んでいることではあるのだけれど、この場合の靴はファッションではなく完全に道具なので、こう、違う。
2足買いも考えたんですが、1.5清水くらいになってしまうし、一気に2足入ってくると管理できないだろうし。見た目や履き心地いずれかの理由で気に入った片方の靴ばかり履くのが目に見えているし。

結局は何をするにも足の状態が気がかりな感じです。思考の整理はだいぶ進んだものの、すっきりしない終わり方になってしまった。

ぼちぼちやっていきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?