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靴探し_3 試着100本ノック③(22~38足目)

こんにちは、みわです。
引き続きの試着旅です。デザインが気になるものの試着をすることが増えたので、一足あたりの文字数が増えてしまった。


現在欲しい靴&条件(更新あり)

①足に合っている
②靴下で履いておかしくない
③耐久性のある素材

一旦、「会社に履いていけること」を外しました。余計なことを考えると信念がぶれる。まずは最強の1セットをつくるイメージを捨ててはいけない。(それはそれとして会社の靴は本当に必要…)
前回の記事を見返したら、もうあらかたハイブランドは見終わったとか抜かしていましたが全然あったよ。

試着内容

22:PRADA/プラダ チョコレート ブラッシュドレザー ローファー

23:PRADA/プラダ チョコレート ブラッシュドレザー ハイヒールローファー

2回目のチョコレートローファーと、はじめましてのヒールバージョン。そう、もう欲しいんです、プラダのローファーが…足に合うベーシックな形の方ではなく、チョコレートが!前回は少し痛みが気になったので、今日それが許容範囲だと判断できたら購入に踏み切りたい、くらいの勢いでいきました。
が、

万全の足で来たのに前履いた時より痛い…あと踵が抜ける?前もこうだったっけ?痛いのは足の横でありくるぶしや踵ではないので致命的な靴擦れをする可能性は低いですが、やっぱり妥協はできない…。半サイズ下げると踵は脱げにくくなるものの、今度は長さが足りず指が当たる。このローファーはそんなに踵が細くないというか、がちがちに硬く作られているわけではないのも原因っぽい。店員さんによると靴の構造的に完全に踵が浮かない人はほぼいないとのこと。そんな…。(あとやっぱりサドルの裏はゴムだった)

失意の中、ヒールの方を試着。やはり踵が気になり半サイズダウン。こっちの方がノーマルより合う。しかも痛みがマシ!?
ヒールの傾斜のせいで足が固定される部分が変わるようで、恐らくそれが理由でノーマルより痛くない。しかも踵も完全には抜けない(少しは浮くけど)。ヒールの方が木型が合うとかいうことあるんだと思いつつ、ヒールという時点で絶対的に足には良くないことが気になる。でも欲しい、プラダのチョコレートが欲しいよ…。決めきれず、退店。

24:Christian Louboutin/Penny Woman

コインローファー。サドルが飛び出したデザインが羽根やリボンのようでかわいい。また底のレッドが鮮烈で素敵。形は普通のローファーというかんじ。しょっぱなから踵がガン当たりして痛いのは少し気になるのですが、そこの対策をすれば実用に耐えそう。当たるだけで脱げなさそうではあるし…革は少し硬め。硬い方が頼れる感じがして好みなんですが、どこまで足に馴染んでくれるんだろう。

ルブタンは幅狭と聞いていたので履いてみたのですが、前滑りを感じたり踵がすっぽ抜けたりがなかったのでやっぱりそうなのかもしれない。もう少しごついデザインのローファーもあったものの、デザインが好みでなく試着せず。しておけばよかった。ジミーチュウとマノロも幅狭の希望の星だと伺っているものの、好きなデザインがなく試着はせず。

25:Maison Margiela/「タビ」メリージェーン

ヒールありのメリージェーンは革が頼りなさ過ぎたので、ヒールのないメリージェーンならあるいは、と試着。こっちはつやつやのしっかりした革。
伊勢丹の靴売り場コーナーで試着したのですが、ここで最高の店員さんに出会いました。かなり嬉しかった&百貨店の靴売り場に希望を持った話なので別出ししたい。マルジェラの靴は基本ゆったりめの作りだと聞き、ブランド自体を諦める方向性でいこうと思いました。

二股かつストラップもしっかりしているので思ったより大きい感じはなく普通に歩けるし痛みもなかったものの、二股&フラット&ストラップの3段構えだからなんとかなっているんだろうなという感じ。何より履いた感じを見た店員さんが大きいのだと言うのだから間違いないです(確信)。


26:VERSACE/バガボンド プラットフォーム ローファー

27:VERSACE/メドゥーサ '95 ローファー

全くノーマークどころか、知識不足ゆえ検討時に名前すら浮かばなかったヴェルサーチ。通りがかった時に見えたローファーがかわいすぎて飛び込んでいました。(今は公式の日本語読みがヴェルサーチェらしいけど全然しっくりこない)
見た目だけならトップを争うほど好み。トゥがもうすこしスクエア風味じゃなければもっと良し。

本命のプラットフォームの方は革が硬くてごつい!GUCCIと同じくらいごつい。見た目からして結構幅があり、踵も硬くてしっかり細くなっており、ダメ押しのように底の素材がとにかくツルツルで、足が前に滑り倒しつま先も当たるし踵も痛い。
しかしデザインがめちゃくちゃ好き。履いた姿を鏡で見てみるとトゥがちょっとスクエア気味なのも全然気にならない。ゴールドのモチーフが最高にかっこいい。にしても足に合わなさすぎる。現時点でここまでめちゃくちゃだと中敷きでどうとかいうレベルではなさそう。

ボリュームのないシンプルな形のものも履かせてもらいました。当然こっちの方が足に合う。合うけど、やっぱり私はボリュームのあるやつが履きたいよ…。そして前者と比較すれば全然合うとはいえ、やはり前滑り。幅が広いんだろうな。
にしてもこのブランド、インソールのつるつる具合が半端ない。
百貨店の中のお店だったのですが、ツヤッツヤの黒とゴールドで統一されたゴージャスでいかつい商品がずらっと並んでおり、かっこいいな…と思いました。

28:FETTAGAMO/モカシン(OFELIA)

29:FETTAGAMO/モカシン(IRINA)

店内にあまり好みのものが見当たらず、足に合いそうなものを2足試着させてもらいました。今サイトを見たらちょっと気になるのがあった。
1足目のものは大きめの木型らしく、普段より1サイズ落としてぴったり。革は少しマットな雰囲気で、柔らかいのにしっかりしていて踵が抜けないミラクルシューズ。これで見た目が好きであれば…。

もう一方はツヤツヤレザーでスマートな見た目。内側の赤がかっこいい。
金属の装飾はなく、サドル部分にフェラガモの文字入り。アイコニックなブランドロゴも少し抵抗があるけれど、単純なブランド名が入ったものも今はしっくりこないなと再確認。

両方とも得意な形を履いたせいなのかフィット感はそこそこあり、流石靴屋の靴…と思いました。木型が合うのかな。革が柔らかくて足への当たりが優しいのにしっかりしていてすごかった。硬い革ばっかり履いてきたけど、柔らかい革って全部こんなかんじなんだろうか。それともフェラガモがすごいんだろうか。
店員さんにメモしてもらった型名が最高にかっこいいのに(OFELIAとか)、サイトにはその記載が見当たらない。どういうことなんだ。

30:GUCCI/インターロッキングG ウィメンズ ローファー

もう一足試着したけど忘れてしまった…。
ごついタイプは以前撃沈した&この店舗にはなかったため、オーソドックスな形のものを試着。
グッチのローファー、足長さえ許せば半サイズ下げた方がいいっぽい。痛さはなかったものの、やっぱりごついものがいい…。

31:Hermès/モカシン 《パリ》

1837年以来、馬はエルメスの第一のお客様であり続けてきました。

エルメス公式サイト|

馬具屋を起源とするブランドの中でも、エルメスは未だに鞍や鞭、ライダー用品を作成しています。馬が好きなので、そういう意味で以前から興味のあったブランドです。まあ競馬はエルメスの守備範囲外だと思うけど…。
現代の主流文化がヨーロッパ由来のものという不公平性はあるものの、やっぱり欧州の文化は馬と共にあったのだなと実感するところ。

エルメスの洗練されたデザインは今の私の嗜好とは結構距離があるのですが、レースアップが気になり試着へ。店内いたるところに馬のモチーフがあり、ときめき。
お目当てのレースアップはなく、お店にあったローファーを履かせてもらいました。白地に柔らかい色のゴールドの装飾がなんともお上品。柔らかい革で、割と履き心地は良かったはず…あんまり覚えてないんですよね、なんてことだ。
平日夕方の空いている時間だったこともあり、非常に落ち着いた雰囲気の中丁寧に接客をしてもらい、エルメスと馬への愛を高めつつ退店。靴のことは覚えてないのに。

32:CHANEL/ローファー カーフスキン ブラック

33:CHANEL/ベロアのローファー(ヒールなし)

サイトでの商品の探し方がいまいち分からず、実店舗当たって砕けろの試着。実際に履かせてもらった商品もサイトで見つけられない…。見に来いってことなのかな。

ローファーを2足。細身の厚底(!)と、オーソドックスな形のベロアのもの。
厚底の方は、ボリュームソールなのに幅が合う!痛いところがない!
イメージしているボリュームソールの印象よりはお上品だけれどこれは嬉しい発見でした。シャネルの木型、合うのかもしれない。キルティングのデザインがシャネルっぽくてかわいい。
全体的に浅めの作りで、甲の覆い部分もローファーとしては少な目、ソールも曲がらないので、ガツガツ歩くと踵が抜けそうな感じはある。前滑りによるものではなさそうだけど、それ(と値段)が気になる…。
ベロアの方はとてもかわいい!お上品!
横幅は1足目よりゆったりめで、かつ少し傾斜があるので前に滑る感じ、親指が爪先に当たっている感じがある。ただ深さは1足目よりあるので履き心地の安心感ならこちら。

他にも何足かローファーがあった。今思えばブーツも試着させてもらえばよかった。相変わらずサイトの見方がよくわからない。

34:MARNI/ARAS 23 ブラック レザー製 チェルシーブーツ

初めてのブーツ、かつ入荷連絡デビュー。
MARNIの超厚底はシルエットのかわいさで前から目をつけていたものの、メンテナンスや実用性からなかなか手は出せないよなと思っていたものです。どう見ても横幅広いし。あとここまで個性的なものは残念ながら似合わない気がする、と思っており、気持ちのお焚き上げのための試着だったのですが…

めちゃくちゃかわいい、めちゃくちゃ良い。
デフォルメの効いたキャラクターのようなシルエットになりめちゃくちゃかわいい。フィット&フレアの服を着ることが多いんですが、いい意味でお上品さが緩和されポップになる感じ。でもソールも黒&シンプルなサイドゴアのため、最低限の上品さが残る。アーモンドトゥをそのまま広げたというよりは親指付近に頂点が来るような形をしているのでそこもポップ度加算に効いている。
ワイズはガバガバだし、甲の高さもかなりあるため歩くたびに足が上下左右に暴れまくるものの、足首がしっかりしているため抜けることはなさそう。
ソール部分が船底のようにカーブを描くシルエットなので蹴り出しの動作に勢いが加わる形になり少し不安定で、ぽっくりを履いているような独特の歩き心地。ぽっくり履いたことないですが。
今まで試着で厚底をく度に思っていたよりいかつい雰囲気になるなと思っていたけれど、このブーツはデザインに角がないためいかつい雰囲気が全くない。私が真に履くべき厚底、これでは…?

懸念点は、完全に足首で履いていること、それなのにサイドゴアなのでゴムの劣化が心配(そして超絶履きづらい)なこと、少し歩きづらさがあること、形が特殊なのでソールが減った時に修理ができるのか、ということ。逆にそれ以外は最高。
どこにでも行けてガシガシ使える1軍シューズに採用するには懸念点が多すぎるけれど、あまりにも魅力的な雰囲気…しかも恐らくこの雰囲気は同タイプソールの他のデザインではだめで、この色このブーツじゃなくてはいけないので本当に欲しいなら今買うしかないという…。ううううう…。富豪なら即決してた。

35:aarahee/BOMI Mary Jane flats Black

36:aarahee/OOJOO Velvet flats Black

ネコチャンシューズ第二弾!(ネコチャンではない)
要するにトゥが二股っぽくなったデザイン。シューメゾンの売り場で発見。韓国のブランドなのだそう。サイズが店頭になく、別店舗からお取り寄せしてもらいました。お取り寄せデビュー。。
革の方はサイズがぴったり。かかとが浮く感じもなく、メリージェーンタイプでベルトが太め、調整がきくのも嬉しい。デザイン的に親指が狭くなりやすく、爪が当たって少し痛いのが気になる。でも革なので伸びそう。
ただ、鏡で見た時にあまりピンと来ず…。思ったより二股デザインの主張がなく、先太りのスクエアトゥみたいに見えた。厚底ではなくてもソールがしっかりある靴の方が好きだというのもあるんだろうな。
ベロアの方はストラップの調整が効かないのが気になる…。でもふわふわな雰囲気でかわいい。こちらの方がソールの主張が少ないため二股が目立つ気がする。

どちらもソールが割と薄めなこともあり、ちょっと歩きにくい…ベロアの方は靴の裏がかなり滑るし。

37:PRADA/プラダ モノリス ブラッシュドレザーローファー

38:PRADA/プラダ モノリス レザーxナイロンファブリック ブーツ

再びのプラダ。ローファーとブーツを試着。
プラダのローファー、大体名前が一緒で困る。これはボリュームのあるソールのもの。形はやはり少しいかつくなるし、チョコレートより少しトゥの見え方が太めのデザイン。
右のいつものところは少し当たるものの、チョコレートよりまし。左は前滑り。木型がチョコレートより合っているかもしれない。でも見た目の印象はだいぶ変わるので、機能性以外は別靴って感じです。

もう一足はレザーとナイロンの組み合わせの編み上げショートブーツ。足首にポーチのついたデザイン。ソールは1足目と同じようなごつめのボリュームソール。黒がなく、グレーを履かせてもらう。
かわいい!!マルニの時も思ったけどブーツいいなあ。好きな雰囲気だな。
マキシに近い丈のスカートを履いていたので、店員さんからポーチを活かすならもう少し短い丈のスカートがいいとアドバイスをもらう。スカートをたくし上げてみると確かに納得!ポーチを外してみると今の丈でしっくり。もし買ったとしたら、ポーチは普段は外して使うかもしれない。
やっぱりブーツは足部分のつくりがしっかりしているというか、空洞部分をゆとりを持ってしっかり作っている感じがあり、前滑りは感じる。ただ、これは編み上げデザインなので足首でしっかり止まるのがいい。サイドゴアのブーツもいくつかあって、履かせてもらってもよかったのだけど、やっぱりゴムっていうのがな…仮にそこを妥協するならマルニのやつがいい。
ブーツになると、いかついデザインでも途端に少しお上品な感じになるのが不思議…ふくらはぎ丈というのがそういう印象なのかもしれない(少なくとも私にとって)。

分かったこと

前回までで分かっていたこと
・形が違うものは全部履け
・靴擦れしない靴で行け
・同型の素材違いはもはや別靴、全素材試せ
・サイズ違いは別靴、合うサイズは履かなければ分からない
・店員さんの意見は素直に聞く&自分の疑問もちゃんと試す
・5足以上履くと諸々忘れる

1回の出撃で5足も履いていないのに履き心地をすっかり忘れたことがあったのが反省点です。

今回分かったこと
・お焚き上げ試着は絶対するべき
・メモをちゃんと取る

記録に対する反省。ただ、履き心地を忘れているものに共通しているのは、見た目が好みではないので買う可能性がないと判断したものなんですよね。テンションが行動に直結してしまうタイプなので仕方ないと思いつつ、もったいなくもある。今後はそのような試着は減らす方針なのですが、絶対に必要な過程であったこともまた確か。

現状整理

30足を超えて、ちょっと見えてきたものがありました。

試着慣れをするため、各ブランドのイメージを掴むため、またあまり最初からイメージを絞るのも良くない、という気持ちで、好みではないものもちょこちょこと履いてきた部分もあったのですが、見た目で惹かれないものはいくら足に合っても全く欲しいモードにならない。記憶に残らない。
逆に見た目が好みなものは多少足に合わなくても何とかなるんじゃないかという気がしてしまう。インスタポンプと似たようなバグが起こっている。
あと、気になるけどドンピシャ好きなわけではないな~とか、ちょっと似合わないかもな~程度の熱量のものに関しては、履いてみると印象が一変することがある。お焚き上げ試着大事。

好きなものだけ試すとどうしてもブランドや素材や型が似通ってしまうため、素材による特徴、外見の印象や物理的な身体との相性などの知識(勘?)が付かないだろうな、と思います。ボリューミーなローファーを探していましたが、大体ついでで履いてみる細身でシンプルなローファーの方が圧倒的に足に合うことが多いし、なんなら今は全然欲しくない柔らかめの革のものも結構足に合います。好みのものが足に合いにくいだけで)この世全ての靴が合わない訳ではないというのはちょっと慰めになるし、この知識が生かされる日はきっとあるはず。だいぶ悲しいが…。

手当たり次第試着は必要な経験だったけれど、今回の靴探しにおいてはもうデザイン重視の試着に切り替えていいかもしれない。でも、例えば今度パンプスが欲しい!となったらまた手当たり試着から始めた方が良さそう。

ローファーメインで履いてきたので、自分の好みのローファーの条件が分かってきました。というより好み自体は試着前後で変わっておらず、たくさんのローファーを見たり履いたりしたことで好みの条件を細かく言語化できるようになりました。

型押しなどがない艶のあるレザー(パテントレザーではない)で、硬めの革がいい。ボリュームのあるソール、綺麗なカーブを描く靴のラインで、できれば先端に向けてあまり細くなりすぎない方が良く、トゥの形もシュッとしたものやスクエア感のあるものではなく丸みが欲しい。アッパー部分とサイドの縫い合わせの部分は少し段になっているというか、主張が欲しい。サドルのデザインが欲しい。ホースビット以外の金属の装飾、たとえばコインローファーでコインなど入っているとか、あるいは金属のあまり直線的でない飾りが欲しい。金属の色はできればゴールド。

何より、自分の足にぴったり合ったもの。

わがままね~~!
所詮私の想像の範疇での条件なので、全部満たしたものがあるとは思っていないし、こんな言葉の羅列を吹っ飛ばすような大好きな一足が現れるかもしれないし。でもここまで細かくイメージできるようになったのは嬉しい。

まだ折り返しにも来ていないのですが、自分の中でちょっと第一フェーズが終わったような感覚があり、別で振り返りもしたいなと思いました。

しかし文章が長くなるな。情報量が多い方が未来の自分に渡せるものが多いのでいいんだけど、スマートな感じはしないですね。
ぼちぼち頑張ります。



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