見出し画像

強迫性障害と診断されたけど、開き直ってマイペースに生きてるエブリディ〜

私は小学生の頃、強迫性障害という一種の不安障害になりました。
そして、それは今も続いています。
ぶっちゃけ、この名前を知ったのは数年前で、ちょっと人よりこだわりや癖、マイルールが多いなぁぐらいにしか感じていませんでした。

最初に断っておくのですが、
私は自分が長年悩んでいたことに病名らしきものが付けられて、
私、病気なんだわ、うわぁぁぁ〜ん!
と、悲劇のヒロインぶりたい訳ではないです。
ま、そんな夜もあるけどネ☆

ただ、この障害は毎日の生活の至るところに生きづらさを爆発させます。
ねぇ誰かわかっておくれよーと話してみたこともありますが、「ほへぇ〜」「あーあるよねーそういうの」という反応が殆どです。
それはそうですよね。私が逆の立場でもそうだと思います。
所詮、人は自分がなってみないと分からないことばかりです。

今回の内容を書くことに、少なからずためらいはありました。
というのも、私自身が涙涙の闘病記という類や私は世界一不幸な人間です、という情に訴える系(どんなだよ笑)が苦手だからです。
じゃあなぜ書こうかと思ったのか。
それは、こんな私でもやりたいことをやって毎日をそれなりに楽しんで生きてます、ということをお伝えしたかったから。
人の数だけ生きづらさを抱えていますし、人の数だけ障害がある。
誤解を恐れずに言えば、人類みな障害者です。
だから、もし今なんだか毎日悶々としていて不安で眠れなくて生きることに希望が持てない、そんな人がいたら、私の言葉で少ーし背中を押すお手伝いができたら最高にうれぴよです。うれぴよは私のオリジナルワード(多分)で「嬉しい」の最上級として使います。

説明が遅れましたが、
そもそも強迫性障害って一体何かというと・・・

ざっくり言えば

・めちゃくちゃ綺麗好き
・縁起担ぎ過ぎ
・確認作業し過ぎ
・こだわり強過ぎ
・物の配置・対称性へのこだわり強過ぎ

などなど。

人によってもちろん個人差はあります。
私の場合はほぼ全てが当てはまります。
誰だって癖やマイルールはある。
ただ、その度合いが普通より強すぎる、多すぎる、といった感じでしょうか。

例えば私の場合はこんなことがよく起きます。
○家を出る前に
「鍵よーし!元栓よーし!コンセントよーし!」を5回以上繰り返さないと家を出られない。
→これをやり過ぎて遅刻しそうになる。
○家を出てからもカバンの中をガサゴソ漁って忘れ物がないかを確認する(もう家出てんのに笑)
○カバンに入っている物の配置が決まっていて、それが違う場所にあるのが許せない(机の上のリモコンの位置や引き出しの中の物の配置も同じく)
○家で食事中、玄関の鍵が締まっているか気になり何度も確認する。
→温かいものを食べている時もこの確認作業を止められず食事が冷めてしまう。
○何か大事なことを始める時に自分の中でゆっくり10秒数えてからじゃないと取り掛かれない。
→これをやらないと何か不吉なことが起こるんじゃないかと不安になる。
○自分の中でのラッキーナンバーがあって、無意識的にその番号を選ぶ。
→ATMやレジの番号など。
○公衆トイレのドアノブや電車の吊革が触れない。
○枕の位置がお布団から左右対称の場所にないと眠れない。

などなど、これ以外にも沢山ありますが、挙げればキリがないので・・・この辺で!

人といる時は変な印象を与えたくない、と思う力が働くのでこのような行動は殆ど出ません。
なので、基本一人でいる時に炸裂します。

上記のような行動ってみんな多かれ少なかれあると思います。
なので私もさほど気にしていなかったんです。
でも、ここ数年前からちょっとしんどいなぁ・・とか、あ、これは生活に支障出るレベルだなぁ・・みたいなことが増えていきました。
例えば、私は不安や心配なことがあると手首をずーっとポリポリ掻いちゃうんですが、それをやり過ぎると酷い時は血が出ちゃうこともあるので、対策として両手首リストバンドをしてみたり(笑)
また、それ以外には歩く時に足首をグリグリ回す、という不可思議な行動をしちゃうことがあります。
少し歩いては足首グリグリ、歩いてはグリグリを繰り返す・・・。だからちっとも前に進まない(笑)
文字にするとほんとバカバカしいですねー。
それで結果足首を痛めてしまい整骨院に通うことになりました。
本末転倒だなぁと自分でも思います。

「バカバカしい」「不合理だ」とわかっていても、頭から追い払うことができない強迫観念が常に付き纏う。
そしてその観念から生まれる不安に掻き立てられて行うのが強迫行為、というものです。
簡単に言うと、○○をやらないと良くない事が起こる、不幸が起きる、みたいな感覚です。
自分でも「やりすぎ」「無意味」とわかっていてもやめられません。
ほんと、アホやわ私・・何やってるんだろ・・・と思います。
というか、そんな自分に呆れるし、何より疲れます(笑)

そもそも強迫性障害の原因は未だにこれといって解明はされていません。
ただ、おそらく性格・生育歴・ストレスが深く関わっていると言われています。
完璧主義のタイプの人に多いみたいです。

まぁ、そんなこんなで私はずっと避けてきた精神科というところに行く決意をしました。
私のように心も体も元気りんりん!藤吉今日も絶好調です!みたいな人間は一生縁のない場所だと思っていました。
だけど、ちょっと先の未来を想像してみたんです。私、これから先もこんな調子で生きていくのかな・・・と。
こんなくっだらない事で毎日膨大な時間を費やすのはもう御免だ・・!
そう思ってめっちゃくちゃ歯切れ良く快活に
「あの!精神科の予約したいんですけど!初めてなんですけど!」と居酒屋の予約でもするかのようなテンションで電話をしました。

そして病院に行き、舘ひろし似のダンディドクターとカウンセリングを行いました。
私は自分の生い立ち、性格、そして今自分が劇団を主宰しており脚本を書く仕事をしていることなど、全てを包み隠さず話しました。

診断の結果
「バリバリの強迫性障害だねぇ〜」と告げられました。
先生とカウンセリングをする中で、やはり私の性格(どうやら完璧主義らしい)や生い立ちがかなり影響している、とのことでした。
私は昔から自分のこの性格とずっと闘ってきたし、今も闘っているし、多分死ぬまで闘うんだとは思います。
思い起こせば、幼い頃もこの性格が原因で色々と問題を抱えていました。
小学生の時、私のヤヴァイ性格が原因でクラスの授業が中止になったことが何度かありました。
この内容を話すと長くなるので割愛します☆

三つ子の魂百までって言うけど、残念ながらそれは本当だと思います。
私は面と向かって「あなたは強迫性障害です」と言われて、あー、私はこんな自分とこれからも一生付き合っていかにゃならんのかーと何だか深い海底に一人ポツンと取り残されたような気分で気が遠くなりました。

そんな「絶望」のニ文字が顔に書いてあった私に舘ひろし似の先生は言いました。

「あなたの生きづらさが、いい舞台をつくっているんでしょうね。生きづらいあなただからこそ、あなたの書く言葉に沢山の人が救われるんだと思いますよ」と。

その言葉を聞いた瞬間、私涙がポロポロ溢れちゃって溢れちゃって止まらなくって。
いやいや先生、あんたの言葉に私今猛烈に救われましたがなって。
カウンセリング中にギャン泣きする奴マジ引くんですけど、と思っていた私が赤子ばりに泣いてました。
もし先生があと40歳くらい若かったら
「好き!結婚してください!」
と危うくプロポーズしちゃうところだったよ。
あぶねーあぶねー。

でね、ここまで長々と駄文を書き連ねちゃったんだけど、結局何が言いたいのかって言うと
「こんな自分でいいじゃない」
「こんな自分がいいじゃない」
ってことです。
大丈夫!大丈夫!性格なんて変わらないから(笑)!その時々で向いてる方向が変わるだけだから!根本は変わらないし変えられないから。
だからね、
ダメなところも丸っと愛しちゃおうよ。

「あなたはあなたのままで最高だよ」

私が幼い頃、すでに私のヤヴィイ性格を見抜いていた父が、贈ってくれた言葉があります。
それが
「ま、いっか」
です。
「みわは自分にも人にも厳しすぎるから、この言葉を大切にしなさい」
って。

自分を許すこと
相手を許すこと
自分を受け入れること
相手を受け入れること

簡単なようで難しい。
今でもつまづいてばかりいる私は、事あるごとに
「ま、いっか」
と呟きます。

そうすると、肩の力が抜けて少し生きるのが楽になります。
この言葉は私にとって御守りみたいなものです。

私も、誰かの御守りになるような、そんな言葉を紡いでいけたらいいな。

自分のペースで、のんびりと。

読んでくれてどうもありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?