回復期病棟に転院してからのあれこれ。

私が働いてる回復期病棟に入院した夫。
そりゃあね。
みなさま、知り合いな訳ですよ。
患者さんも旦那と私が一緒にいると
『えっ!!』
って、なるわけです。

『なんで?どうしたの?』
と、単刀直入に聞いてくる人もいれば、遠巻きでみてくる人もいる。
ただ、その頃に入院してた患者さんとたまに会うことがあれば、みんな『旦那さん元気?』と、聞かれる。
夫まで覚えていてくれてありがとうございます。

回復期病棟でも色々ありましたなー。
同室患者とケンカしたり。
同室患者のおじぃが電気カミソリで髭を剃ってると思いきや頭まで電気カミソリを当ててたり(笑)
二人でケタケタ笑ってましたね。

ある日、同僚から
『離婚とか考えないんだね』
って、聞かれたけど
『なんで?』
と、しか返せなかった。
『離婚』。
考えもしなかったな~。
みんな、考えるのかな?
まあ、ひとそれぞれ。
夫婦で考え方も違うしね。

『なんで?そんなこと思うの?信じられない』
なんて、怒ることもないけど
取り敢えず
『なんで?』
と、聞いてみた。

答えは
『(離婚)を選択する道もあるよ』
と、言いたかっただけらしい。

なんだそれ?
と、思った。
思って心にとめた。

私の知らない所で先生も言ってたらしいが『へぇー』と、思うぐらいで深く考えない。
くも膜下出血の夫を職場に入院させることは、ある程度覚悟はしていたがやっぱり、『あーだ。こーだ』と、言われてたなー。

『すぐそこに、家族がいる』
って、いうのはスタッフみんなにいやな気遣いをさせてしまったなーと、思う反面。
患者家族の気持ちに敏感になった。
患者さんに対しての言葉遣いとか、リハビリの提案とか納得いく説明とか信頼関係とか。

若年層と高齢者に対してのリハビリ介入は、やっぱり別物だとも思った。

『単位数は同じでも気持ちは違ってもらいたい。』

医療職として思っちゃいけないが、
一家族としていいたい

『もっと高みをみてリハビリをしてもらいたーい』
『40代なんだぞー。まだ、やりたいこと沢山あんねん。麻痺が強くっても高次脳機能があってもあきらめないでー。』
『復職もしたいのよー。』

って。
まじで、声を大にしていいたい。

そんなことを言えば
『受容』してないとか言われるのよね。
受容って何?
受容って言葉よく使われるけど、そんな簡単なもんじゃない。
今まで普通に出来ていたことが出来なくなる。
そりゃ、納得できないよ。
人生設計だってあるし。
それなのに、『受容。受容』と、いわないでー。
みんな諦めたくないのよ。
回復期に入院してる日数なんて
たったの180日じゃん。
人生の中で一瞬で過ぎ去るんだからお互いに気合いいれようよ。
受容、障害に対しての理解を話すのであれば、今やるべきこと。患者さんを理解し信頼を得て両方が満足の行く期間を過ごして欲しい。

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