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【新環境最注目】黒緑アビス

割引あり


※この記事は,今回はCSで使用しベスト8が2回。チーム戦にて個人6-0だったオリジナルレギュレーションにおける黒緑アビスの解説記事となっております。一部有料となっておりますのでご了承ください。

本記事は以下の通りに進行していきます。

5000字ほどのボリュームですのであらかじめよろしくお願いします。

0.黒緑アビスの概要

本記事のリストは《アビスベル=覇=ロード》がアビスラッシュによって出てきた《スパトー:ド:スパトゥー》と革命チェンジすることによる,離れた時効果とエンド時効果の合わせ技によって早期に強力な盤面を作れることから着想を得たデッキである。


上記は最初期のデッキリスト

《ジャガイスト》や《スパトー:ド:スパトゥー》+革命チェンジといったギミックから早期の盤面制圧を目指す。

上記のリストでは,フィニッシュの豪快さが目を引く一方,序盤の足回りの弱さとメタカード耐性の低さが目立った。


1.環境に対する認識

新弾発売直後の環境でデッキを構築するにあたり,環境を次のように予想し,構築の方向性を以下のように定めた。

1-a 環境の予想

新弾発売直前の環境は,入賞数から見ても赤白サムライが頭一つ抜けて強く,次点で青黒魔道具,赤単我我我の3デッキが明確な強デッキとして存在していた。

新弾で追加されるカードはどれも特定の種族を強化するものであり,それらは今あるデッキを強化するものではないことから,研究の進みきっていない新弾環境初週では,他プレイヤーは既存の環境にある程度準じたデッキ選択になると予想した。

1-b 構築の方向性

先の環境予想や上記のリストの反省を踏まえ,構築の方向性を次のように定めた。

①既存の環境トップである青黒魔道具,赤白サムライに有利がつく
② 序盤の足回りの弱さとメタカード耐性の改善

①について
本デッキは先手後手問わず4t目にはブロッカー複数体+《アビスベル=覇=ロード》を含む10体前後のクリーチャーを盤面に並べることが容易である。返しのターンで相手の処理しきれない超過打点を押し付けることが可能であるため,平均キルターンが5t以降のやや後ろに寄っているデッキ全般に対して有利に立ち回りやすい。

②について
現環境において使用されるメタカードは主に《ミクセル》ないしは墓地リセット系統のみである事から,大型フィニッシャーを絞る代わりに初動枚数の増量や展開力,デッキの柔軟性を高める事で先の弱点を緩和した。

今回紹介する【黒緑アビス】は以下のような相性となっており,アグロ山には不利が付くものの,他の環境山ほとんどに優位に立ち回れる構成となっている。

 青魔導具 五分〜微有利
 青黒魔道具 有利
 赤白サムライ 有利
 5Cネバー 有利
 アビスロイヤル 微有利
 赤緑アポロ 不利
 赤単ブランド 不利

以下有料とさせていただきます。

2.デッキリスト

4 x スパトー:ド:スパトゥー/邪暴乱舞
4 x 邪幽 ジャガイスト
4 x アビスベル=覇=ロード
4 x フェアリー・Re:ライフ
4 x フォック=ザ=ダーティ
4 x ア:エヌ:マクア
4 x オ:ドユニワ/喰土邪覇
4 x ドミー=ゾー/「倒したいか?」
4 x フットレス=トレース/「力が欲しいか?」
2 x ド:スモンマー
1 × 悪縁 ガクブッチ=リッチーモア
1 x フェアリー・ギフト

2-a デッキリスト その2



新弾発売直後の環境では【赤青マジック】や【アナカラージャオウガ】などの新しいアーキタイプが登場し雑多環境となりカードパワーやデッキ強度が重要視されるようになり、《テレスコテレス》を採用。

また、【赤白サムライ】が減ったためただブロッカーが並ぶといった事象が弱くなったため《ドスモンマー》を不採用にしました。

3.ゲームの進行

基本的な進行は以下のいずれかから5マナ時に選択していく。

①《邪幽 ジャガイスト》から手札リソースを盤面に変換し展開していく

②《ア:エヌ:マクア》や《スパトー:ド:スパトゥー》といったマッハファイターやアビスラッシュ持ちのカードから《アビスベル=覇=ロード》へ革命チェンジし終了時効果から面を展開していく

《邪幽 ジャガイスト》が連鎖することでクリーチャーの総数が爆発的に増えていくため,要所要所で《フォック=ザ=ダーティ》や《ア:エヌ:マクア》を挟むことで手札の枚数を確保する意識が重要となる。

どちらかの進行からもう片方の進行への移行が容易であるため柔軟な選択が必要となることが多い。

4.採用カード解説

4 x 邪幽 ジャガイスト


メインギミック①

ジャガイスト複数連鎖により盤面を構築することがこのデッキにおける最終目標であるため,基本何よりも優先してプレイする。

チェイン後は2体目以降のcipを使うために要所要所で《ア:エヌ:マクア》や《フォック=ザ=ダーティ》を絡め手札の枚数をキープする意識を持つ必要がある。

4 x スパトー:ド:スパトゥー/邪暴乱舞

メインギミック②

革命チェンジと合わせることで展開の支えとなる他,事実上の除去体制によるトリガーケアなどにも用いる。

また,デッキトップを《邪幽 ジャガイスト》に固定することで破壊された《スパトー:ド:スパトゥー》を再度走らせることも可能である。


4 x アビスベル=覇=ロード

《邪幽 ジャガイスト》が手札リソースを盤面に変換していく都合上,従来の革命チェンジのように手札に抱えることが難しくなっている反面,《ア:エヌ:マクア》により好きなタイミングで回収できるため,手札ではなくマナで抱えるという意識を持つことが重要である。

4 x オ:ドユニワ/喰土邪覇
4 x ドミー=ゾー/「倒したいか?」
4 x フェアリー・Re:ライフ


デッキの初動枠。

ジャガイストとの兼ね合いもあり初動ブーストはこれらで固定。
この枠を譲ってまで他に採用カードもなく,特筆することもないため割愛。

4 x フォック=ザ=ダーテ



《ハニー=マーガニー》と合わせて初動として利用できる他,手札の枚数と蘇生先を確保することで2体目の《邪幽 ジャガイスト》を構えられる事から《邪幽 ジャガイスト》のメクレイドから出た際は最も強いカードでもある。

4 x ア:エヌ:マクア

このデッキにおいては所謂『4c邪王門のカツキング』と似た役割を果たす。
とこしえのようなメタカードに対してであったり,ボードの取り合いで勝負したりする際などで優位に立ち回れるのはこのカードのおかげと言っても過言ではない。

4 x フットレス=トレース/「力が欲しいか?」

デッキの上振れ要素であり,潤滑剤。

基本的に下面での使用を主とする。
最速3tで打てるだけでなく,3tまでにブーストを打てなくとも4tで能動的に動ける点や,メクレイドのかさましとして《邪幽 ジャガイスト》2体目以降へのアクセスをしやすくしてくれる点が魅力。

1 x フェアリー・ギフト

デッキの上振れ要素。

3t目にゲームを破壊させ得るパワーを持っている。

2 x ド:スモンマー

メクレイドのかさましをだけでなくデッキ固定を行えるため,チェインの始まった中盤以降にて真価を発揮する。

終盤のブロッカーとしても面を強く保つために貢献してくれるが,メクレイド効果を使うために一定量の墓地が必要な事から1ゲームで2枚以上絡むことが少ないため,3枚の採用とした。

1 × 悪縁 ガクブッチ=リッチーモア

【4c邪王門】や【青白ライオネル】などの手札でカウンターするデッキに対し有効な1枚。

メインの動きに使う訳ではなく1枚あれば好きなタイミングで出せるため,1枚だけの採用となりました。

5.主な環境山に対する大局観

5-1青黒魔道具

キーカード 《スパトー:ド:スパトゥー》,《ア:エヌ:マクア》,《邪幽 ジャガイスト》

基本は最大効率で盤面を並べられるように動かしていく。

【青黒魔導具】側が1ターンで処理できる数は3体が精々であるため,こちらの展開に相手方の処理が追いつけずに圧殺できる印象だ。

後手後手の展開となった試合も《アエヌマクア》の墓地リセで《神の試練》のetまではかなり遅延できるため,積極的に顔を詰めていくことで勝ちを拾いにいく。

《ドリュミーズ》や《バレッドゥ複数枚が絡まない限りは手札と墓地の両方が同時に干渉されないため墓地にアビスラッシュ持ちを用意し二者択一をもち掛けられるように意識したい。

《ゼニスザーク》+《ドゥポイズ》のパッケージに対して,多面展開時に《スパトゥー》を添えておくことで相手の《ドゥポイズ》を打ち消せるだけで無く,《ジャガイスト》効果で墓地の《アエヌマクア》を蘇生することで相手の《ゼニスザーク》を一発解体できることもあるため,《スパトゥー》は積極的にプレイしていきたい。

5-2青魔導具

キーカード 《ア:エヌ:マクア》,《邪幽 ジャガイスト》,《ハニー=マーガニー》

【青黒魔導具】と違い,《新世壊》の押し付けがある分こちらの要求値が上がり少し勝ちにくくはなるが,主な進行は対【青黒魔導具】と同じである。

【青黒魔導具】と比べ受けが脆いため,《新世壊》を《アエヌマクア》で積極的に除去し,相手がもたついた隙に押し切れるようにゲームプランを組み立てる。

《新世壊》を剥がしたターンとその次の2ターンで殴りきるイメージ。

5-3赤白サムライ

キーカード 《ア:エヌ:マクア》,《邪幽 ジャガイスト》,《アビスベル=覇=ロード》

先にこちらが展開し相手がブロッカー複数+《デスロード》の突破を要求する展開になりやすい。
軽減札や《ドスファング》が並んだ返しはそれらを積極的にマナに飛ばすことを意識しプレイする。

後手では相手が軽く展開してきた返しに《ジャガイスト》+《アエヌマクア》で面を取り返す進行になることが多いため,一度《デスロード》をマナに逃しておくことを意識する。

《ジャガイスト》が複数枚絡むとジャスキルを作れる事も多くなるため、マッハファイターで《マロク》をつつき、エスケープを使われたらそのターンで殴りきるプランに変更するといったことも多々あるため,常に打点の意識は持ちたい。

5-4 5Cネバー

キーカード 《スパトー:ド:スパトゥー》,《邪幽 ジャガイスト》

相手側が1ターンで多面のブロッカーを突破しつつ殴りきることが難しいため,こちらは十分打点を溜め込むことが容易である。

デッキトップに《ジャガイスト》を固定しておくことで,相手の《ドルファディロム》に対し《スパトゥー》の破壊時効果を合わせることで即リカバリーを効かせられるため,詰めの際は特に意識する必要がある。

5-5アビスロイヤル

キーカード 《ア:エヌ:マクア》,《アビスベル=覇=ロード》

相手の展開が5t始動であることが多いため単純な速度差でボードの主導権を握りやすい。
相手側は墓地0からの展開が難しいため積極的に《アエヌマクア》をプレイし墓地を洗うように意識したい。

5-6 赤緑アポロ

キーカード 《スパトー:ド:スパトゥー》

特殊な受け札を採用することで勝つことは出来るが,本リストではデッキの構造上相手の先3には対応できないため,色々と割り切った上でプレイしなくてはいけない。
先手であれば相手の後手3さえ回避できれば勝ち筋はあるものの,基本的に3t《「力が欲しいか..?」》に全振りでプレイする。
《スパトゥー》をぽん置きすることで相手のアポロ+レッドゾーンに合わせてブロッカーを置ける事もあるため,盤面のパワーライン次第では積極的に狙っていきます。

5-7 赤単ブランド

キーカード 《アビスベル=覇=ロード》,《邪幽 ジャガイスト》,《フットレス=トレース/「力が欲しいか?」》

【アポロ】と比べ比較的3キル率は落ちるためいくらかやりようはあるが基本は【アポロ】同様3t《力が欲しいか?》全力。

5-8 赤青カクメイジン

キーカード 《アビスベル=覇=デスロード》,《邪幽 ジャガイスト》,《フットレス=トーレス》

《カクメイジン》の能力がブレイクしたことによるものなため、《デスロード》やブロッカーなどで盤面を固め、盾に行けないようにさせるようなゲームを意識して作る。

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